神保町裏通り日記  
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8月30日(土)
天気(晴)
売上(^_^)
 

 いきなり暑くなったなぁと思った矢先に秋の気配です。天候狂ってます(^^;。
 向かいの寿司屋の大将の話によると、先週の日曜日に青森辺りからわざわざご来店頂いたお客様がいたそうです。大変申し訳ありませんm(_ _)m日曜日は休店日なのです。遠方からご来店のお客様是非来店前にご一報ください。連絡頂ければなるべく開店するように致します。なにとぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

 今週の新着目録です。わずか3点しかありませんm(_ _)m。結構入荷はしたのですが、ちょうど神田古本祭りの目録の締め切りにぶつかってしまい、ほとんど作業が出来ませんでした。申し訳ありません。

 貸本(のジャンルにしているけど本当は単行本)では、店主思い入れの(^^;オオトモヨシヤスしかもバレエ物です。昭和32年中村書店発行『小さな宝石箱』です。

 三つの作品が載った短編集です。一つ目はお母さんが広島で被爆した原爆症の少女のお話です。

 二つ目がやはり被爆の後遺症で角が生えた男が連続殺人を犯すというサスペンス物。

 最後が隠れキリシタンを捜すための踏絵にまつわる少女を描いた「踏絵非歌」です。

 昭和30年代前半の漫画は、今までの漫画の枠組みを脱却しようとして様々な新しい表現を試みました。オオトモヨシヤスも例外ではなく、1作ごとに人物の動きや画面構成、ストーリー展開などに工夫を凝らしています。それが成功しているかどうかはともかく、この頃はそのような漫画表現の模索時期だったようです。

 プレミアムでは白泉社メルヘンの本シリーズのひとつ三原順『ルーとソロモン』です。帯付栞付の完品です。

 もう1点が雑誌で1978年10月号の『なかよし』です。
 数年前からコレクターが増え始めた水上澄子の「笑顔がおにあい」が掲載されております。

 水上澄子の代表作であるコリンシリーズの最終作(コリンちゃんの絵本は除く)である。単行本未掲載作品であり、キレやインクの裏移りもなく状態はよいです。

 

8月23日(土)
天気(晴)
売上(T_T)
 

 寒い寒いと油断しているといきなり暑くなります(^^;。天候が急変すると古本屋の売上げはだいたい落ち込みます。じつにお天気商売であります。

 今週の新着目録です。プレミアムの定番もののジョージ秋山と水木しげるがメインです。定番過ぎるので、私がわざわざ解説する意味はほとんど無いと思います(^^;。てなこと言うと他に書くことが無くなってしまうので、とりあえず在庫の中からたまには紹介してみます。

 

 東京漫画出版バンビブックの白鳥ひとみ『小雀の歌』と『湖畔に泣く母』です。貸本漫画家としては、ほぼ無名でして古書的にもたいした価値が付くわけではありません。ではなぜわざわざ取り上げるのかというと、少女漫画偏愛古書店主としては何かが引っかかるのである(^_^)。
 どちらもA5サイズ、ソフトカバー、170ページ前後で定価150円なので、おそらく昭和35年か36年頃の出版だと思われる。下の絵を見て欲しい。かなりの絵の上手さである。ところがどんなに探しても白鳥ひとみ名義の作品は、この2冊しか見つからない。

 ストーリーや構成なども破綻無く達者にこなしている。これだけの力量がある漫画家が突然出てきて2作だけ残して消えてしまったとは考えにくい。おそらく他の出版社で活躍していた漫画家の別ペンネームだと思われる。という風に考えると”白鳥ひとみ”というペンネームもあまりにとってつけたようでわざとらしい。現時点で絵柄から誰かを特定することが出来ないが(たぶん男性じゃないかと思う)、もう少しちゃんと調べてそのうちまた報告します。
 貸本漫画というのは情報が少ない分、逆にこういう楽しみ方もできます(^_^)
(その後、お客様から”白鳥ひとみ”=”遠藤信一”とのご指摘を受けました)

「母の泣く湖畔」から
動物の表情も人物の動きもかなり手慣れている。

8月16日(土)
天気(雨)
売上(^_^)

 

 なんだか雨ばかり降ります。とても8月とは思えないような肌寒い天気で、来年はまたタイ米かな〜と思う日々が続きます(タイ米嫌いではないですが)。遠方から来るお客様目当てにお盆中の営業を行っていましたが、正解でした。久しぶりに好調な売上げでございましたm(_ _)m。

 今週の新着目録です。夏期休暇があったためあまり点数を入れることが出来ませんでした。それでも休暇中のセドリで見つけたレア物を中心に入力してみました。

 貸本は徳南晴一郎編集の『地獄門 3』です。徳南カラー満載です(^_^)

 新書の方では、北島洋子『スィートラーラ』です。

 次に出そうで出てこない笠倉出版の好美のぼる『呪いの盲猫』。

 たぶん自費出版だと思われる、二階堂正宏『サイレントマンガ シーッ』

 他に山松ゆうきち『ニッポン玄人考』、コンタロウ『ルーズ!ルーズ!!』などが入荷しました。

 来週は貸本マンガの少女物と新書のレア物を中心にアップする予定です。あくまでも予定なんで変更しちゃうかもしれませんが(^^;。

 


8月9日(土)
天気(台風)
売上(台風(T_T))

 

 売上げに直撃するように台風が上陸しました(T_T)。首都圏は雨も風もそれほどたいしたことはないのですが、西日本のほうは如何でしたでしょうか。冷夏でと台風でと農作物の作況指数が気になる今日この頃でございます。

 今週の新着目録です。相変わらず少女マンガ主体です。趣味に走りすぎかもしれません(^^;

 まずは若木のB6ハードカバー時代の葉月里美『青い月が昇る』。一見すると少女マンガだけど実はSFで、絵柄とても上手いのだけれど作者正体不明です。いろいろ調べたのですが結局作者の素性は判明しませんでした。ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教授くださいm(_ _)m。

構図なんかも結構きまっています。
右端の男が悪役で原子力工場?で兵器作って金儲けをたくらんでいます。

月の裏側のムント王国のリリア王女様。
国民はみんな伝染病で死に絶えて、ひとりロケットで脱出します。

 

 短編誌ではあかしやの代表的少女マンガ『青い鳥』が2冊入荷しました。初期はかなりの豪華執筆陣でしたが、この頃になると大分ダウン気味です。珍しいところでは宏文堂『ともしび 別冊2』。池川作品掲載です。

 

 他に貸本では赤松セツ子が5冊入荷しました。当時の少女マンガの中では抜きん出て絵の上手い漫画家でした。特に絵柄が可愛く色調も華やかなので、貸本漫画の終焉とともにファンシーグッズのデザインなどの仕事に移られたたようです。

 

 残るは都島京弥のSF物『ATTACk』です。表紙かっこいいです(カバー痛んでいますが(T_T))。

 書かれたのはガガーリンの成功の直前のようです。巻頭カラーで盛んにスプートニクとかエクスプローラーを図版入りで説明しています。当時やはり米ソの宇宙競争は子供にも注目の的だったのでしょう。

 ストーリーをかいつまんで説明します。20世紀末地球に大挙して円盤が襲来します。危機感を感じた国連は新型の兵器を開発するための実験として月の裏側にあるA100と呼ばれる衛星にミサイルを撃ち込みます。するとどうした化学反応か放射能の雲が発生し、それが地球に向かって来ます。人類はこの放射能雲によって滅びてしまうのだろうか・・・

 

 この博士、偉そうに教訓たれていますが、実は新兵器開発の首謀者です。人ごとみたいに言うんじゃねー(^^;

 結局ラストで主人公が犠牲的精神を発揮して水爆を抱えて放射能雲に突っ込み人類は救われるのです。しかし放射能の雲を散らすのに水爆使うのはなんだか納得いかないです(^^;。さらに新兵器開発のきっかけとなった円盤の件は後半全く出てこず、うやむやに終わります(^^;。どうなってんだと思ったら、巻末に続編の予告がありました。でも続編の存在は未確認です。

 


8月2日(土)
天気(晴)
売上(嵐(^^;)

 

 日記ちょっと遅刻してしまいました。ちょっと飲んでいたものですから(^^; 申し訳ありません。

 梅雨が明けていきなり暑くなりました、久しぶりに当店にとってはたくさんのお客様が来店されました。でもまあ売上げは何なんですが(^^;;;;;。

 今週の新着目録ですが・・・今回さすがにこれだ!とお勧めできるのがちょっとありません(^^;。古本屋としては、とにかく何でも良いから褒めちぎるべきなんですがねぇ(^_^) 今回紹介できるのは、矢代まさこ掲載の風車とオオトモヨシヤスの付録くらいです。

 風車No.41掲載の矢代まさこ『アミーの雨傘』です。時期的には「ようこシリーズ」の11と12の間くらい(昭和40年の5月頃)の作品です。風車の作風(コメディ誌)を意識して少し子供向けの作品に仕上がっています。

 こちらは、なかよし昭和31年12月号付録の大友ヨシヤス『アルプスの鐘』です。これだけ上手い絵を描く漫画家さんがなぜに「まりちゃんシリーズ」のような絵を描くようになってしまい、やがて消えていったのかどうしても解せないのですが・・・そこら辺の事情をご存じの方いらっしゃいませんか?

 ちょっと書き忘れがありましたので追記します。吉田松美『勢揃い清水港』です。

 

 古書的には特にレアでもないし、評価もそれほど高くはないですが、店主が個人的に気に入っている作家です。絵は割と上手い方でストーリー的にもわりかし破綻なく読ませます。この人の作品にはほぼ必ず”不乱剣”という名前のキャラクタが登場します。このキャラクタが実にお気に入りなのです(^_^)

 次郎長水滸伝に登場する不乱剣。

こちらがカナリヤ書房『死神の影』に登場する不乱剣。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮