神保町裏通り日記  
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2011年
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3月26日(土)
天気(晴)

 

 本来なら復興に向けての動きがかなり活発化しても良い時期なのですが、原発関係の問題が足を引っ張ているようです。被災地への支援がなおいっそう急がれる状況です。

 義援金なども募集も各所で色んな形で行われております。個人的にはコンビニの募金箱の他にこんなモノで寄付してみました。

 ブクログのパブー:電子書籍の販売サイトですが、今回の震災向けのチャリティ作品が多数アップされております。購入金額のすべてが義援金となる仕組みです。マンガを描く方も読む方も参加できますので、マンガ好きの方はこんなサイトもご検討してみては如何でしょうか。

 今週の新着目録です。今回水野英子の単行本が主体です。

 今まで水野英子の単行本はかなりアップしてるので今回は珍しいとこだけを

 花とゆめ版「白いトロイカ」です。マーガレットコミックス版に比べてかなり出てきません。花とゆめコミックスレーベルの立ち上げ当初に集英社から版権借りて出版したものなので、あまり部数が出ていないのがその理由です。この手の版権借用の花とゆめコミックスは、他にわたなべまさこ「ハイジ」とか山岸凉子「アラベスク 第1部」なんかがあります。

 廣済堂恐怖ロマンシリーズ「薔薇幻想」です。廣済堂からはもう1冊「薔薇夜話」という単行本が出ておりますが、内容的には全く同じものを別タイトルで出しているという紛らわしいものです。内容的にも実はあまり目新しさがなく、収録作品は「ローヌジュレエの庭」、「10月のセラフィーヌ」、「真珠」、「にれ屋敷」のメジャーな4作品です。

 

 他も売り切れ補充が多くて、ところはつえ「にゃんころりん」は1〜3巻のバラ。美内すずえ「パンドラの秘密」は紙カバ版、大和和紀「真由子の日記」はKCフレンドの後期版です。

 マンガ以外は久しぶりのミニレディ百科。

 

 非常に人気の高い「おしゃれ入門」と「おしゃれカタログ」。それから比較的後期の「かわいいイヌ」の3点は入荷しました。

 来週の予定は今のところ未定です。

 明日は静岡の方で大市があり出かけてまいります。そのためメールのご返事がちょっと遅れるかも知れません。よろしくお願い致します。

 

3月21日(月)
天気(雨)

 

 臨時の追記です。

 昨日(20日)埼玉県久喜市の鷲宮画廊にお邪魔しました。以前から訪問したいと考えていましたが、なかなか時間が取れず、今回ようやく訪問がかないました。

 現在鷲宮画廊では、みやわき心太郎展が開催中です。有志漫画家による友情出品とみやわき氏の遺稿が中心の展示です。とくにみやわき氏の点描画は生で見る価値は絶対ありますので、お近くの方は是非足を運んでいただけたらと思います。

 また常設展示には工藤市朗氏と巴里夫氏の展示などもあります。こちらも一見の価値がございます。

 営業時間や場所などの詳細に関しては

 http://www.geocities.jp/washimiyagarou/

 に情報があります。

 

3月19日(土)
天気(晴)

 

 震災から8日たちました。震災直後よりしばらく経過して、被災地の状況が明らかになるにつれ、あまりの被害の大きさを聞くにつれ、胸が痛み日々です。あらためて被害に遭われた皆様に謹んでお見舞いし申し上げます。

 個人的に、なにか被災地のお役に立てないだろうかとも思うのですが、むやみに動いても逆に被災地の負担になることでしょうから、今はコンビニなどの募金箱に僅かばかりの寄付金を入れる程度のことしか出来ません。

 お客様からご心配いただくメールなども頂きまして、大変感謝しております。しかしながら東北地方の被害に比べれば当店の被害なんてものは被害のうちにも入りませんので、ご安心ください。

 ただ店舗や倉庫が一次散乱して、棚に本を戻す作業は行なったのですが、そのさい処理済みのものと未処理のものが入り交じってしまったので、どこに何があるのか店主でも把握不能な状態になっております。なるべく早くの復帰を心がけますが、しばらく混乱は続きそうです。

 こちらは震災当日の倉庫の写真です。見事に棚がひっくり返っちゃってます(^^;。倉庫に棚は全部で9台あるのですが、本はすべての棚から飛び出し、そのうち5台の棚が転倒しておりました。当日の晩には棚は元に戻したのですが、棚に入っていた本は順番というか分類は完全にめちゃくちゃになりました。

 営業は通常どうりに行われておりますが、新着目録に関しては、整理品と未整理品が混ざってしまったため、しばらくはかなり少数のアップしか出来ない状況です。恐らく4月中にはなんとか復帰できるかと思われます。

 そんなところで今週の新着目録です。偕成社コミック・モエ全11冊です。今回ほんとうにこれだけしかありませんm(_ _)m。普段新着用に色々と準備はしているのですが、準備していた商品が混ざってしまってどうにも見つけ出せない状況なのでご理解のほど。

 偕成社の「コミック・モエ」です。まずは歴史から。ちょっと長くなります。出版元の偕成社は、戦前からある老舗の出版社です(創立1936年)。かつて児童向け以外の本も多少出版はしていたけれど、それも児童向けの本を出版する費用を捻出するためという筋金入りの児童向けの出版社です。戦後は「少女サロン」という雑誌を出したりもそておりました。
 「コミック・モエ」の母体となった「月刊MOE」は、当初「絵本とおはなし」という誌名で1979年に創刊されました。1983年に「月刊MOE」に誌名変更された後、1988年に増刊号という形で「コミック・モエ」が刊行されました。第1号はB5判型で180ページとかなり薄め。値段は480円でした。当初は隔月ペースで刊行されておりましたが、6号目で一次発行が中断されます。この時何が起こったのかはよくわかりませんが、恐らく営業上の理由だと思われます。約1年後の1990年、発行元がMOE出版に変更された形で7号が発行されます。判型は同じB5版ですが、くるみカバーが付いた装丁で、雑誌コードが取得されておらず、ムック形式での刊行となっております。ちなみにページ数は約300ページ、値段は780円と大幅アップ。続く8号は何故か判型がA5版となり、値段は880円に変更されます。7号以降は年2、3回というかなり不定期な刊行となり、11号目には何故か出版元がふたたび偕成社に移ります。この間も何が起きたのかよくわかりません。結局「コミック・モエ」は11号で廃刊となり、誌名変更の形で「コミックファンタジー」へと引き継がれることとなります。
 さてその後ですが、元々の本誌である「月刊MOE」は、90年代に偕成社から白泉社へと権利が移管されました。現在は白泉社からの発行となっております。「コミック・ファンタジー」は1998年に廃刊となりましたが、当時の編集長である榎本司郎氏により2002年私家版という形で復刊されました。現在は17号目を刊行中のようです。

 少し作品の方も紹介したいと思います。かなり偏っているというか、今回完全に店主の趣味ですね(^^;

 

 左はNo.2掲載、森下裕美「港で見た夢」。儚げな女性二人に依る、切ない恋のお話。1988年というと森下裕美にとっては、まだ不遇の時代といえるがこの不遇の時代の森下裕美作品がすごく好きでした。右はNo.3掲載、須藤真澄「桜東風」。老いらくの静かな恋を描く佳作。

 

 左はNO.3掲載、松本大洋「子供の頃に見た空は。」。デビュー間もない1988年の作品。同名の「こどものころにみた空は」という母親の工藤直子と共著の詩画集があるが、無関係だと思われる。こちらの作品は、高所恐怖症の子供の雲と少年の交流と成長を描いたもの。右はNo.5掲載、深谷かほる「かわせみ通信」。こちらもデビュー間もない深谷かほるの作品。一応連載になっているが一時休刊の都合により2作品しか描かれなかった。どこにでも(過去とか死者からとかでも)郵便配達してくれるカワセミのお話。

 

 左はNo.6掲載、足立紀史「ENBAN-USAGI」。見てるだけでかわいいキャラ。右はNo.7掲載、坂田靖子「死神の来た夜」。個人的に坂田靖子の中でもかなり好きな短編。自分を死の国に連れていく死神にさえ気を使う心優しい少女のおはなし。

 

 No.8掲載、多門由紀子「水の国の7月」。コミック賞受賞作となっておりますが、これがデビュー作というわけでもありません。1981年ころの「花とゆめ」別冊系とか、84年ころの「ぶーけ」で少々描いていた方です。うまい画の人ですが、あまり作品自体は見かけませんでした。右はNO.10掲載、おーなり由子「きのぼり屋」。マンガ形式での描き方ですが、内容的には絵本に近いかも。やはり絵本のほうが体質に合う作家さんだったようです。

 以上趣味に走りまくった紹介でした(^^;。他にもふくやまけいこ、阿保美代、長野加代子、紺野キタ、遠野一生(一実)とか好きな作家が多い雑誌でした。最後に8〜11号の表紙を飾っていた名倉靖博の絵も好きでした。

 お店のある都心部は計画停電の範囲外ですが、周りの商店などは気を使って節電しながら営業しております。当店も暖房つけずに照明も半分だけで営業中です。やっぱり寒くて毛布でもかぶっていたくなりますが、接客商売なのでそういう訳にもまいりませぬ。とりあえず風邪引かないように頑張って営業を続けます。

 来週も目録少ししかアップできそうもありません。ご容赦の程よろしくお願い致します。

 

 

3月12日(土)
天気(晴)

 

 昨日の東北地方太平洋沖地震に於きましては皆様如何でしたでしょうか。被害に遭われた方々の無事をお祈りいたします。

 当店においては店の店頭はありませんでしたが、揺れのせいで棚の上側の本が落下し店内に散乱いたしました。ようやくなんとか店舗は片付けられましたが、倉庫のほうでは棚が転倒したため復旧に1週間程度はかかりそうです。そのため通信販売に関しては、在庫の確認、発送などに少々お時間がかかるケースもございます。なるべく早く正常作業に復旧させたいと思いますが、何卒ご了承の程よろしくお願い致します。

 今週の新着目録です。そんなわけで少なめです。1960年代のマンガ雑誌付録と肉筆紙芝居です。

 まずはグッズ系付録ですが、今回未開封品が多めです。未開封品を開けるわけにもいかないので(^^;、内容一部どんなものか不明なセットもあります。

 りぼん1964年5月号付録です。りぼんカラーシリーズ13、竹本みつる「お姉さんのいる街」とセットになっています。

 こちらは、なかよし1964年6月号付録です。「ゆめの宝石箱」のイラストは多分牧美也子だと思うのですが、ひょっとしたら松尾美保子かも知れません。間違っていたらご容赦の程を(プロとして問題あるかなぁ)。

 

 小学六年生1964年6月号「美しいレターセット+最新型映写機」です。映写機はどんな内容かサッパリわかりません。レターセットは高橋真琴のイラストが主体と思われますが、こちらも全体がはっきりしません。未開封品の宿命だと思ってください。

 

 こちらは小学六年生1964年5月号「おたのしみセット」です。メインの付録がオフセット印刷機なんですが、どんな仕組みなんでしょう。

 まんが王(年代不明)11月号付録「秘伝忍者極意書」です。中身何が書いてあるのか凄く気になります(^^;。

 

 こちらは未開封品ではなくて開封品です。小学二年生1964年5月号付録「げんとうき」です。4本分のフィルム付きです。藤子不二雄の「とびだせみくろ」もあるようです。

 

 最後のご紹介は少年ブック1963年9月号「新案組立大模型 原子力空母エンタープライズ号」です。残念ながら止金具が欠品しているようです。そこら辺を対応できる器用な方用ですね。

 

 紙芝居の方は、加太こうじ作画「ガビラ」今回は8話分ありますが、枚数が足りないものが3話あります。

 ちょっと地震の影響でバタバタして今回はかなり少なめしかありません。来週以降にはもう少しなんとか復旧したいと思います。

 

 

3月5日(土)
天気(晴)

 

 3月になりました。ここ数日はまだ厳しい寒さで、春まだ遠しの気分です。

 今週の新着目録です。週刊少女フレンドと週刊少女コミックです。冊数はあまりたいしたことありません。

 

 

 まずは少女フレンド。1968年のものが今回多いのですが、この時期の表紙はアイドルの写真とマンガの表紙が2対1位の割合です。アイドル系にあまり興味がない店主にとっては、漫画の表紙のほうが嬉しいのですが。表紙の作者は左上が牧美也子、右上が細野みち子、左下が青池保子、右下が細川知栄子です。

  

 こちらは1968年11月5日号です。表紙も細川知栄子で、テンプターズが歌う「あこがれ」の主題歌募集もあって、掲載の「あこがれ」もカラー7ページ付きという、細川知栄子ファンには垂涎の一冊です。この時期マンガ部分にカラーを使うのはまれで、しかも7ページというと滅多にありません。やはりこの「あこがれ」という作品は当時も随分と人気があったようです。

 こちらは1969年10月21日号。細川知栄子の絵物語「ロミオとジュリエット」掲載です。

 

 他もちょっとご紹介。左は1968年7月30日号、北条なみえ「ぼくのプリマ」第1回です。バレエものですが、6,7回しか続かなかったようです。右は1968年11月12日号、灘しげみ「わたしのジュピター」読切です。灘しげみというと少女コミック(小学館)というイメージが強いのですが、初期はフレンドとかなかよし系の講談社だったんですね。

 お次は少女コミック。

 

 1970年〜71年にかけてです。今回、高橋真琴の表紙がちょっとだけあります。右は1971年5月30日号、上原きみこ「永遠のオーロラ」です。恐らく著者初めてのバレエものですが、あまり長く続かなかった(たぶん4回程度)作品です。単行本未収録作品でもあります。

 こちらは1971年7月4日号、上原きみこ「ハッピー・リリィ」第1回です。たぶん10回くらいの連載で、こちらも単行本未収録作品です。

 漫画の手帖TOKUMARU5号と貸本マンガ史研究22号が発行されました。

 

 漫画の手帖TOKUMARU5号には、番外編ということで”青空みどり”について寄稿させていただきました。貸本マンガ史研究22号は、みやわき心太郎追悼特集ということで拙文ながら氏への追悼文を寄稿させていただきました。店舗に若干数入荷がありますので、必要な方はお声がけください。

 来週は単行本もしくは別冊少女フレンド。どちらをやるかはまだちょっと迷っております。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮