神保町裏通り日記 
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12月29日(土)
天気(曇)
売上
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 年の瀬も押し詰まって参りました。今年一年振り返っても、特に大きいイベントもなくなんと無く過ぎていった感があります。来年はもうちょっと面白い年にしたいです。

 そんなわけで今年最後の新着目録です。一年を締めくくるにはちょっと寂しい内容です(^^;。すみません。

 雑誌「りぼん」は、1989年2月号を除き全て売切補充です。その他は人形関係3冊、貸本3冊、アニメムック1冊、新刊1冊。ああ、本当に寂しい。

 貸本は

 

 若木傑作漫画全集327、わたなべまさこ「南海の少女 前編」です。カバーはかろうじて付いておりますが、状態はもう一つ。

 

 こちらも若木傑作漫画全集。通巻534ひもと太郎「緑の丘え」です。この時期のひもと太郎一瞬だけ絵が華やかになります。

 人形関係は

 

 1996年にぶんか社から発行された「リカちゃん完全カタログ」。おそらく刊行記念で作られた”Tシャツ”付です。TシャツのサイズはMサイズです。

 こちらも1996年の刊行。「バービー大図鑑」。

 最後に新刊。さわらび本工房から「キャロル考現学 または アリスをめぐる幻想」

 

 26人の作家(東逸子・上田風子・宇野亜喜良・大友ヨーコ・勝本みつる・金子國義・北見隆・桑原弘明・酒井駒子・沢渡朔・千之ナイフ・高橋竜男・建石修志・谷川晃一・土井典・トレヴァーブラウン・ナイジェルハリス・中村宏・鳩山郁子・ヒロタサトミ・丸尾末広・森口裕二・山本タカト・吉田光彦・四谷シモン・和田誠 ) によるアリスをモチーフにしたアート集。作品は全部で27葉有ります。点数の割にお値段はリーズナブル。

 新年お店の方は7日から営業いたします。5日土曜の目録更新もお休みです。

 それでは皆様良いお年をお迎えくださいm(_ _)m

 

 

12月22日(土)
天気(雨)
売上
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 世間的には忙しいはずの師走ですが、忘年会以外は閑なので困っちゃう。昨日は会費1万2千円という破格の忘年会に出席。普通の宴会3回分ぐらいだな。景気よいのやら悪いのやらよく分かりません(個人的実感によればひどく悪い)。

 今週の新着目録です。ようやくフレンド系の処理も終わりつつあります。別冊少女フレンド19冊と貸本は佐藤プロ「花」6冊です。

 別フレは相変わらず趣味に走って布浦翼ばかりスキャンしております。本当はまんべんなく紹介するべきなのでしょうが、今回も趣味に片寄ってます。

 

 左は1978年12月号掲載「たそがれの13丁目」。右は1979年9月号掲載「天使の木」。単行本未収録かどうかは不明です。ちゃんと調べたいのですが、手元に単行本がありません。いずれそのうち何とかしたいです。

 

 

 

 貸本は、佐藤プロ「花」が6冊です。全部で21号まで刊行されました。高橋真琴の表紙絵が華やかなのと楳図かずお作品が掲載されているので、人気のあるシリーズです。

 さて年末の予定ですが、29日の土曜日まで営業いたします。一応29日の土曜日には目録更新を行います。明けて新年5日ですが、目録更新はお休みです。よろしくお願いいたします。

 

 

 

12月15日(土)
天気(晴)
売上
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 インフルエンザの方は、鼻水以外は治まっております。そんなに熱も出ませんでしたし、早めの養生が功を奏したようです。しかしながら最近どうも夜中にマンガを読む癖が付いてしまって眠くてしょうがありません。何せマンガに関しては膨大に量があるんでキリがないんです(^^;

 てなわけで寝不足気味の今週の新着目録です。

 雑誌の方は、別冊少女フレンド1971年〜1976年までと別冊少女フレンド増刊5冊。

 この時期の別冊少女フレンドの表紙は、水森亜土が担当。歌手としても有名ですが、未だ現役のイラストレータです。

 レアものがなかなか出てこなくて苦しんだのですが、ついに発見。

 

 別冊少女フレンド1974年5月号掲載、文月今日子「岬の詩」です。本来この号には文月今日子「ローズ・マダーのすてきな恋人」が50ページ読切りで掲載される予定だったのですが、病気のため27ページ目で中断、急遽デビュー前に描いた「岬の詩」が穴埋めとして掲載されました。ストーリー的にちょっとこなれていない部分はありますが、作画的にはデビュー前のモノとは思えないほど迫力有ります。

 貸本の方は、貸本時代末期のB6判が6冊です。

 

 若木書房ひまわりブック454角田まき子(早瀬マキ)「さよならエリー」です。この本はひまわりブックとして個人誌的な体裁をとっているのですが、実際の内容としては同人グループ”アトリエ”の同人誌「赤と黒」の第1号となっております。要するに若木書房の「銀河」とか、東考社の「アイ」の様な物です。この「赤と黒」のシリーズは一応No.3まで発行が確認されております。

 グループ”アトリエ赤と黒”からは、主に少コミや別マで活躍するマンガ家が輩出される。灘しげみ、早瀬マキ(角田まき子)、桜井ヒロミ(商業でのPN不明)、山田ミネコ等。その他アニメーターに転向した四宮さち(杉野左秩子)は、虫プロを経て現在ジブリに於いて作画スタッフとして活躍中(右側画像)。

 短編誌は「ゆめ」と「風車」。

 

 左は「ゆめ 96集」。1968年6月発行で「ゆめ」の最終号となります。右は「風車 ミニスタイルのまりちゃん」。通巻表記がないのですが1968年7月発行のこの号が現在確認できる「風車」最後の号です。

 えー、最後に私事ですが、内職でやっていた”WAVE”の単行本第1巻が12月20日に発売となります。

 何卒よろしくですm(_ _)m。

 

 

12月8日(土)
天気(曇)
売上
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 巷ではインフルエンザが流行っているようです。特に流行物に敏感という性格なわけではないのですが、インフルエンザに罹ってしまいました。ノドが痛くて、咳が出て、熱があって、関節が痛いです。

 そんなわけで朦朧としつつも今週の新着目録です。先週できなかったラブリーフレンドと貸本8冊です。

 貸本の方はすべて赤松セツ子。赤松セツ子に関しては何度も解説済みなので、とくに話題はないのですが、1冊だけ気になる本が出てきました。

 赤松セツ子「若い花たち」です。表紙に”ひまわりブック230”となっておりますが、巻末の広告を見るとこのタイトルは”ひまわりブック232”となっています。

 こちらはすでに販売済みで手元に現物がないのですが、赤松セツ子「愛と悲しみと」です。以前に”ひまわりブック230”として販売しました。ちょうど番号のところが光ってしまい判然としないのですが、少なくても”232”には見えません。結局のところ「若い花たち」はひまわりブック232が正しいような気がします。

 雑誌はラブリーフレンドが主体。ちょっとだけプリンセスとひとみ。

 

 ラブリーフレンドは1974年に別冊少女フレンドの増刊号という位置づけで創刊されます。正確な創刊と廃刊については現時点でちょっと不明です。初期の表紙は大和和紀がもっぱら担当。この手の増刊号の役割として新人育成というものがありますので、新人賞の受賞作やデビューしたてのマンガ家の読切り作品の比率が非情に高いです。

 

 左はラブリーフレンド1976年5月号掲載、源田秀夫(あや秀夫)「ぼく未久!」です。あや秀夫のデビュー作に関しては、マンガ少年1977年2月号掲載「九回裏に向かって走れ」だというデータもありますが、実質的にはこちらがデビュー作のようです。
 右は「DIVA」で有名な小野弥夢のデビュー作、ラブリーフレンド1977年7月号掲載「ロックンロールペテン師」です。

 今回スキャンした画像、布浦翼にずいぶんと片寄ってしまいました。片寄った理由は、単に店主の趣味です(^^;。この時期の布浦翼作品は好みなんです。

 今では「ぴくぴく仙太郎」(いまだに連載中)や「柴王」などで有名ですが、初期から動物モノが得意だったようです。

 来週は別冊少女フレンドと貸本短編誌系を予定です。インフルエンザが悪化して寝込むなんて事がなければほぼ確定です。

 今日は早めに店を閉めて、暖かくして寝ますm(_ _)m。

 

 

12月1日(土)
天気(晴)
売上
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 今年も残り1ヶ月を過ぎました。毎年同じ繰り言ですが、1年経過するのがとても早く感じます。まあ年だっつーことでしょう。

 今週の新着目録です。また先週の予告を無視しちゃいました(^^;。本来はラブリーフレンドと貸本の予定だったのですが、倉庫を探していたら、アップし忘れの週刊フレンドと週刊フレンド増刊がどっちゃり出てきました。そんなわけで雑誌以外は1冊しかない今週です。

 最初に雑誌以外。

 文:木の実ナナ 画:勝川克志の絵本「虹色の街」です。A4大判ハードカバーで巻末写真部分を除く絵本部分はオールカラーです。表紙に木の実ナナのサインが入っております。

 雑誌の方は週刊少女フレンドと週刊少女フレンド増刊です。

 正直なところフレンド系の漫画は、今まであまり読み込んでいないので、どれがお薦めだとかどれが単行本未収録だとかは、把握が甘いところです。今回フレンド系を大量に読んでみて面白いなと思ったのは、杉本啓子、井上奈緒辺りのちょっとファンタジーよりの作品でした。

 

 左は週刊少女フレンド増刊号1976年2月25日号掲載、井上奈緒「ミケットの誕生日」。右は週刊少女フレンド増刊号1978年12月25日号掲載、杉本啓子「溶けていく風景」。杉本啓子は幻想ロマン的な作品に良い物があります。

 今回も阿保美代の単行本未収録があります。データ化してみると実に単行本未収録の多い作家ではあります。今のところの雰囲気では、ほぼ半分の作品が単行本未収録のようです。

 

 左は週刊少女フレンド1979年9月20日号掲載、阿保美代「高原のはるかな恋人へ −まつむし草−」。イラストポエムですが、珍しいオールカラー作品です。右は週刊少女フレンド増刊号1975年11月25日掲載、阿保美代「エルザの船出」。4ページや8ページ作品が多い阿保美代にしては珍しい16ページ作品です。

 最後に当店の目録では初登場の銀雪子(しろがねゆきこ)。絵柄は当時流行のファンタジー系で、ちょっと個性が弱いのですが、話も相まって独特な雰囲気があり隠れた人気作品です。10数年前に亡くなられたようで、ネットの世界ではときおり惜しむ声が見受けられます。

 

 左は週刊少女フレンド1979年9月20日号掲載、銀雪子「ネプチューン」。右は週刊少女フレンド増刊号1978年12月25日掲載、銀雪子「キャベツ畑のやさしい夢」。

 単行本も2冊しかなく、作品総数も20作品程度だと思われますが、今のところデータが少なくてハッキリしたことが云えません。おいおい調べてデータも整理したいと思います。

 来週は別冊少女フレンド系と貸本。あくまでも予定なのですが…(^^;

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮