神保町裏通り日記  
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12月25日(土)
天気(晴)

 

 いよいよ年の瀬も押し迫ってまいりました。今回が本年最後の目録更新となります。今回は貸本漫画B6版が10冊とA5版が10冊のちょうど20冊です。予定していたティーンコミックスとかとかはちょっと間に合いませんでした。

 まずはB6版から

 

 若木書房傑作漫画全集408、ひもと太郎「湖畔の少女」です。この頃のひもと太郎の少女漫画は絵柄が安定していて結構読ませます。

 

 東京漫画出版、中島けんきちシリーズ2「母ごころ」です。後妻の母と娘の悲しいお話です。

 

 金龍社、田中美智子「母よいつまでも」。当時貸本漫画で人気の高かった田中美智子です。何故人気が高かったのかは実のところちょっと謎です(^^;。

 

 兎月書房漫画全集25、伊藤朋久「涙の一つ星」。どこと言って特徴はないのですが、ココらへんが当時の貸本少女漫画の標準的な水準かと思われます。

 ほかにまあ個人誌が6点ほど。

 A5版の方はアンソロジーが多めです。

 

 

 東邦漫画出版の「宝石 1号」です。あまり出てこない珍しい短編誌です。たまに出てきてもコンディションが良くないです。今回のもあまりコンディションは良く有りません。主筆は、なるみあきらでひょっとしたら表紙も成実暁かもしれません。1号には他に沢いずみとか中沢しげるが描いております。知名度はそれほど有りませんが、中堅どころの上手いマンガ家を起用しております。

 

 こちらは、あかしや書房「青い鳥 12号」。表紙は高橋真琴ですが、表紙以外はあまり見所がないかもしれません。番号が若いうちは一線級のマンガ家を投入していたのですが、12号くらいになるとちょっと内容的に見栄えがしなくなっております。

 

 お次は若木書房。まずは「泉 17号」です。わたなべまさこ「さくら貝」の第1回掲載です。

 

 同じく「泉」の別冊4号です。巴里夫「赤いクレヨン」掲載です。

 

 こちらは「泉」別冊15号。珍しく古谷三敏の短編掲載です。時期的には赤塚不二夫のアシスタントになる前後くらいかと思われます。

 

 「こけし」は別冊7号。こだまつぎよし「わたしの人形」。絵柄可愛くて、個人的には好きな作家です。

 

 「ゆめ」の52号。佐川節子にしては珍しいバレエもの。

 

 

 最後はA5版ハードカバーで若木書房童謡漫画シリーズ14、釜沢つとむ「丘のそよ風」。釜沢つとむ=南あかねらしいのですが、時代的に古いのか絵柄に関しては南あかねの雰囲気はまるでありません。

 年明け早々は「宇宙の傑作機」の新刊が出る予定です。1月8日に値段と共に情報アップの予定です。申し訳ありませんが事前予約は受け付けられませんので、必ず新着目録をご覧の上、ご注文ください。その他は今回出せなかったティーンコミックスの類をアップする予定です。

 最近市場で古い漫画雑誌を何添加落札しました。そこら辺の商品は1月中旬ころから整理してアップする予定です。ご期待ください。

 それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませm(_ _)m。

 

 

12月18日(土)
天気(晴)

 

 えー何だか寒いです。エアコン入れてても上半身は温かいけど足元はなかなか温まらないです。先週の神戸→横浜宴会はハードスケジュールで疲れました。神戸のついでに大阪のTHE SEIJIの事務所でまた飲んでいたりしました。最後の横浜宴会ではもう眠くて眠くて居眠りしちゃった(^^;。

 そんなこんなで今週の新着目録です。秋田書店のボニータ系とか小学館の女学生の友とかが中心。

 

 まずはデラックス・ボニータとボニータ・イブです。当初はボニータの増刊として「デラックス・ボニータ」が1982年6月に刊行されました。刊行ペースはちょっと不定ですが大体隔月。通巻6号まで出た段階で「ボニータ・イブ」に引き継がれました。「ボニータ・イブ」は月刊で創刊号は1983年5月号。廃刊がいつだったのかはっきりしません。基本的には少女漫画ではなくレディスコミック的な内容で、同じ秋田書店でのエレガンスイブとかフォアミセスとかとの棲み分けもどうなっていたのかよくわかりません。のがみけい、樹村みのり、内村月子、三山節子辺りが代表的なマンガ家でした。

 

  

 お次は小学館の「女学生の友」です。創刊は1950年。小学館の学年誌を卒業した女の子をフォローする位置づけの雑誌でした。1975年から誌名を愛称だった「JOTOMO」に変更。1977年末に廃刊し「プチセブン」として誌面変更。

 

 

 

 この時代はアイドル情報とかが多くて、漫画作品はそれほど多くないのですが、飛鳥幸子、あすなひろし、市川みさこ、みつはしちかこ、青池保子、鈴原研一郎、倉多江美、すずき真弓等、かなりバラエティに飛んだマンガ家の起用が目立ちます。

 その他は「平凡」とか「KISS」とかレディス誌もろもろです。

 来週は今年最後の目録更新になります。貸本漫画が20冊くらいと若木のティーンコミックス、ジュニアコミックスとかを出す予定です。

 

 

12月10日(金)
天気(晴)

 

 

 今回はちょっと変則的に金曜日の目録更新となりました。土曜日は関西でパーティ、日曜日はヨコハマで宴会。仕事は暇なのに、何だかそれ以外が忙しい(^^;

 というわけで今週の新着目録です。柴田あや子、久木田律子、川崎苑子他の単行本。集英社オンリーでセット物多しです。

 

 柴田あや子の代表作といえば、まずは「まゆ子の季節」です。1975年から76年にかけて週刊マーガレットで連載されました。単行本はマーガレットコミックスで全6巻。主人公は美容師という当時は珍しい設定でした。右はひき続いて1976年〜77年にかけて連載はされた「ラブサインはQ!」。これも当時としては珍しいテレビ業界ネタで、主人公は女子アナウンサー。単行本はマーガレットコミックス全5巻です。他に「あおぞら同盟」全7巻と「恋のシャッターチャンス」全6巻も入荷。

 

 川崎苑子は2種類。「土曜日の絵本」全6巻と「麦子さんの時間割」全3巻。

 

 久木田律子は4冊。「ロクが帰る日」、「ありがとうの一言を…」、「ぼたん雪」、「遠い朝やけ」。コンディションはも一つです。

 今度の年末のコミックマーケットに於いて「漫画の手帖」60号が刊行されます。

 相変わらず店主の拙文が載っております。今回は「銀雪子」についてです。コミケで見かけた際は是非どうぞ。当店でも若干ですが、棚に置く予定です。

 来週はまた雑誌の予定です。

 

 

 

12月4日(土)
天気(晴)

 

 今年も残すところあとひと月です。一年が過ぎるのがほんとに早いです。毎年同じこと言ってますが(^^;。

 今週の新着目録です。予告していた柴田あや子の単行本は間に合いませんでしたm(_ _)m。集英社のYOU(ユー〉系と月刊セブンティーンが少々です。

 

 「YOU」は、1980年に月刊セブンティーンの姉妹誌としてスタートします。当初は不定期刊行で、1982年から月刊誌として新創刊されます。その後1993年には月2回刊行となります。

 

 1983年になるとさらに姉妹誌として「オフィス ユー」が刊行されます。刊行当初は隔月刊で中綴じの装丁でした。1985年には独立して月間となります。さらに1986年には「月刊セブンティーン」と入れ替わるように「ヤング ユー」が刊行されます。更に更に1988年「ミステリー ユー」「ブライダル ユー」が刊行。1990年には「ユー オール」、1991年には「アフター5 ユー」と矢継ぎ早に刊行。でも結局現在残っているのは「YOU」本誌と「オフィス ユー」の2誌だけ(^^:

 今の時代、マンガも雑誌だけではペイしないのでせっせと単行本を出して、穴埋めするようなマンガ状況です。「YOU」辺りでも状況は同じで、ほとんど単行本化されますが、なかには単行本未収録もあります。

 

 加納あずま「ミセス嶋田のささやかな日々」とか、奈知未佐子「あなたへの手紙」。ここらへンの地味なところはやはり単行本化が難しいのでしょうか。

 他にも単行本は1巻だけでたけれど続刊は結局出なかったというケースもあります。

 

 左上、サキヒトミ「路地裏マジック」。右上、草野誼「かんかん橋をわたって」。下、黒沢朋世「モーニン!」とかが1巻目以降の話が単行本未収録となっています。単純に2巻分のページ数に充たなかった連載もあるかもしれませんが、明らかにページ数が足りてるにもかかわらず2巻以降が出なかったケースもあります。まあ単行本の売れ行きが芳しくなかったんでしょうね。シビアな世界です

 来週は今週出来なかった柴田あやこ他単行本の予定です。ちなみに11日土曜日を所要の都合でお休みするため、次回目録更新は10日金曜日の晩に行います。

 年末年始のお休みは12月31日〜1月5日までとなります。よろしくお願い致します。

 

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮