神保町裏通り日記 
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2011年
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4月30日(土)
天気(晴)

 

 GW始まりました。神保町界隈はとっても静かです(^^;。天気が良さそうで刊行日和なGWになりそうですが、一部自粛ムードなんかでやっぱり行楽は減るんでしょうか? 私はGW中は静岡の実家に帰省しております。のんびりできるかというとそうでもなくて、ほぼスケジュールは埋まった状態です。セドリでもしたいけど、あんまりそのヒマはなさそうです。

 今週の新着目録です。雑誌のみです。小学館の「ぴょんぴょん」と秋田書店の「月刊ボニータ」です。

 

 小学館「ぴょんぴょん」は1988年に第1号(2月1日刊行)が発行されました。終刊は1992年10月号。完全に廃刊というわけではなくて一部連載は、「ちゃお」に引き継がれる形で終わりました。これによって「ちゃお」自体の読者層が若干低年齢化して、今の路線に繋がることとなりました。

 

 

 ターゲット的には「コロコロコミック」の女の子版という感じで、マンガ家も学年誌からの引き継ぎが多かったのですが、多少他社からの移籍してきたマンガ家さんも見受けられました。

 

 もともと「プリンセス」の増刊号として発行された「ボニータ」ですが、1981年4月号から独立心創刊しました。ターゲットの年齢的には「プリンセス」あまり差はなかったような気がします。作品的な柱は、あしべゆうほ「クリスタルドラゴン」と微ニータでデビューした市東亮子の「やじきた学園道中記」辺りだと思われます。

 

 個人的にはもうちょっとマイナーな長野加代子とか草創みずきとかが気になっていました。特に長野加代子に関しては個人的にもう少し調べてみたいなと思います。なにせデビュー作もはっきりしないし。

 本日はちょっと時間がないので、駆け足になってしまいました。来週のGW明け7日も目録更新は行う予定ですが、恐らくかなり数は少ないと思われます。

 巴里夫さんの「5年ひばり組」2巻、3巻、印刷が無事終了したようです。作者本人のホームページからも注文可能です。当店では5月7日から通販開始となります。また5月5日のコミティアに於いても、ざちおさんのスペース(ち05b はねむすオフライン)で委託販売いたします。よろしくお願い致します。

 

 

 

4月23日(土)
天気(雨)

 

 冒頭の言葉が思いつかない今日この頃です(^^;。そういえば、つい先日当店に押しかけアルバイトさんが参りました。常時アルバイトを雇うような余裕と根性は当店にはないのですが(情けない)、せっかくなので今まで外注化していた雑誌の目次打ちを頼むことにしました。これで少しは目録アップも効率化するでしょうか。どうなんでしょ?

 今週の新着目録です。雑誌とか画集とか付録とか色々。

 まずは雑誌。

 

 1冊目はデラックスマーガレット1969年冬の号です。西谷祥子「踊る人形」掲載です。下の画像は高橋真琴の絵物語「白いマリルヤの花」の扉画像です。高橋真琴の少女絵は今までそれこそ何百枚と見てきましたが、この扉絵はかなり気に入りました。ほほえみの中に僅かな憂いを含んだ表情が最高に良いです。う〜ん、傑作の1枚だ。

 

 

 週刊少女フレンドは今回5冊ありますが、おすすめはこちらの1964年33号。高橋真琴の絵物語「思い出のトーシューズ」と細川知栄子「星のナギサ」扉カラー付き。コンディションはあまり良くありませんが、貴重な1冊です。右下は南原アキコ「おきつね峠」です。作者のプロフィールは一切わかりません。ちばてつや「島っ子」の代原として掲載された作品ですが、割かし上手いです(その後北島洋子の別名義と判明。デビュー前の作品だそうです)。

 

 付録は3点。左は小学三年生1967年7月号、北島洋子「ばらの王女」です。便箋のように上側が閉じられている変わった装丁でサイズも新書版の半分くらいしか無い小さなものです。内容的には「美女と野獣」を翻案したものです。
 右は「クリスマスコミックス」。北島洋子「くるみ割り人形」、服部一男「あるいてきた死体」、佐川節子「ふりむかないで! あかね」他が収録。

 こちらはりぼんカラーシリーズ40、関谷ひさし「おかあさん見ていて」。

 

 最後は、わたなべまさこ「シャネルNo.5」です。若木のティーンコミックスデラックス全2巻。初出は1971年事の週刊マーガレットでした。

 巴里夫復刻シリーズの「雪ん子の歌」が一時的に品切れしておりましたが、再入荷いたしました。「5年ひばり組」の2巻、3巻については今月末頃には印刷が完了するそうです。当店での販売は、5月7日からを予定しております。その直前の5月5日のコミティアに於いて、ざちおさんのスペース(ち05b はねむすオフライン)で委託販売いたします。ごく少部数ですが、コミティアに来られる方は是非どうぞお手にとってご覧ください。

 ゴールデンウィークが近づいておりますが、当店は4月29日はお休みで、4月30日は営業。5月1日から5日までお休みで、5月6日から通常営業となります。

 4月30日の目録更新は行います。5月7日の目録更新は恐らくごく僅かな量になると思います。来週はバイトさんが打ち込んでくれている「ボニータ」辺りがとりあえずの予定です。

 それでは、また〜(^^)/~~

 

 

4月16日(土)
天気(晴)

 

 13,14日と名古屋の全古書連大市にでかけました。

 成果は何もありませんでしたorz。わざわざ名古屋まで行ったのに、とても悲しい(T_T)。

 今週の新着目録です。秋田書店の新書オンリー。しかも奥友志津子中心です。店主の趣味の偏りが知れますね(^^;。

 奥友志津子は、りぼん1975年夏の増刊号「ねじれた時間」でデビューしております。初期は比較的SF作品が多かったので、店主としてはなんとなくSFマンガ家というイメージを持っていましたが、あらためて単行本を見ると歌手の話とか学園ドラマとか割かしバラエティにとんでいます。

 

 左は、ひとみコミックスで「遠い雷鳴の中」。表題作は「ひとみ」の別冊で「デジール」という雑誌に掲載されておりました。縦方向が短い角形サイズの雑誌だったため、コミックス収録時の原稿には上下方向に余白があります。ちなみにこの単行本が著者の初単行本となります。店主は東京三世社の「冬の惑星」が初単行本だと長い間勘違いしておりました(^^;。
 右はボニータコミックスの「パーフェクション」。暗めのSF作品ですが、店主は好きでした。設定的にちょっと難はありましたが、雰囲気はとても好みにあいました。趣味偏ってますね(^^;。

 90年代前半で漫画描かなくなってしまったようです。また描いてほしいなと思うのですが、残念です。

 

 

 あとは橋本多佳子とか、嶌峰麻利子とか、岡田純子とか、イケスミチエコとか、浅川まゆみ。レーベル的にはプリンセスコミックス、ひとみコミックス、ボニータコミックス、キャンドルコミックス。つまり全部秋田書店発行です。

 今週は二日間も出張していたので、ちょっと手抜きですみません。

 来週はちょっと古めの週刊フレンド他、雑誌をちょっと出します。

 

 

4月9日(土)
天気(雨)

 

 先日、巴里夫氏が当店に来店されました。わざわざ当店に復刻した著作をご持参いただきました。

 

 

 現在復刻されているのは、「雪ん子の歌」、「ちびっこ先生」、「5年ひばり組 1巻」の3冊です。今後も復刻は続く予定です。詳細はこちらをご覧ください。

 今週は原画販売の方も更新しました。菅野修氏の油絵を含む7点です。

 その他は新着目録に。雑誌が2冊とアニメ関係が少々と高橋真琴のイラスト集とポストカード集です。

 

 左は1984年に公開されたアニメ映画「綿の国星」の台本。右は「とんがり帽子のメモル大ずかん」。大ずかんと銘打っていますが、ポケットサイズです(^^;。子供向けの厚紙装丁なのでページ数は34ページくらいしかありません。

 

 

 上は「MACOTOのおひめさま」。シンデレラからかぐや姫まで古今東西のお姫様の絵物語を収録。オールカラーの116ページです。下は「ゆめ少女」。ポスタカード集で全30枚です。どちらも著者サイン入りです。

 来週は13日水曜〜14日木曜と二日間店舗をおやすみさせていただきます。名古屋古書組合の大市に出かけてまいります。その間通販なども一部滞ることがありますが、何卒ご了承の程よろしくお願い致します。

 

 

 

4月2日(土)
天気(晴)

 

 

 桜の便りもチラチラと聞こえる今日この頃ですが、まだまだ朝晩は寒さが身にしみます。東日本大震災から3週間が過ぎました。東北から関東圏にかけて未だ余震が続いております。先ほども(17時ころ)茨城で震度5、東京辺りで震度3の地震がありました。まだまだ油断はできません。

 3月11日(奇しくも東日本大震災のあった日)、赤松セツ子氏がお亡くなりになったそうです。伝聞なので死因などの詳細に関しては残念ながら聞いておりません。夫君の牧かずま氏も2009年9月23日に没していたようです。うかつなことに今の今まで気が付きませんでした。

 こちらの写真は2005年の夏ころに、牧かずま氏のご自宅に訪問した際に撮らせていただいたものです。謹んでご夫妻のご冥福をお祈り致します。

 今週の新着目録です。バレエ物の写真集とかが主体です。

 

 

 まずは「森下洋子バレエ全集」。1981年〜82年にかけてテス・カルチャーセンターから出版されました。全6巻ですが残念ながら今回6巻目は入荷せず。上の左から「1集:白鳥の湖」、「2集:ジゼル」、「3集:コッペリア」、「4集:ロミオとジュリエット」、「5集:バレエ・モザイク 名作集・日本」となっております。ちなみに今回は入荷していない6集は「バレエ・モザイク 名作集・世界」です。

 

 こちらの2冊も先ほどと同じテス・カルチャースクールからの出版。出版年も同じ80年とか81年頃。ルドルフ・ヌレーエフとの共演作品を写真集にした物。左が「ジゼル」で右が「ドン・キホーテ」。ちなみにルドルフ・ヌレーエフは旧ソ連出身のバレエダンサー。旧ソ連ではニジンスキーの再来ともよばれたが、亡命してオーストリア国籍を取得。その後パリ・オペラ座の芸術監督まで務めたような人である。

 

 左はイギリスのロイヤルバレエ学校を写した「ロイヤル・バレエ学校の生活」。右は、キエフ国立舞踏学校を写した「バレリーナへの道」。ちなみにキエフは現ウクライナの首都です。

 お次はアニメ関連。スタジオぴえろの20周年記念発行「ぴえろ全書」です。スタジオぴえろの社史みたいなものです。画像はカバーで、これに箱がついております。

 

 最後は付録マンガから。少女1958年9月号付録、松本あきら「ゆうれいのバイオリン」。この付録に連載の最終話が掲載されております。

 

 少女1959年1月号付録、木村光久「東京の山田美智子さんのほんとうにあったかなしいお話です」。このおはなしの中に花火工場の爆発事故が出てきます。どうやら1958年に東京府中市で起きた小勝多摩火工爆発事故のことのようです。

 今週はこんなところで。来週の目録はまたもや未定です。

 ところで今月13日、14日の二日間臨時休業いたします。名古屋で業者市が開催されるので、ちょっと出かける予定で居ります。よろしくお願い致します。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮