神保町裏通り日記  
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2011年
7

 

7月30日(土)
天気(曇)

 

 ここのところ何だかいろんな作業が立て込んで雑誌の作業が全然やれておりません。

 そんなわけで貸本マンガばかりの今週の新着目録です。しかも少女マンガが1冊だけの全22冊です。我ながらちょっとorz

 

 池川伸治が2冊。「ミイラが泣いている」と「ゆうれい大統領」。「ゆうれい大統領」の方は何だかよく分からないタイトルですが、中身もよくわかりません(^^;。子供たちがグループ組んで戦うようなお話です。

 

 いばら美喜はミステリーマガジンが4冊、その他が2冊です。上記画像の左は、ミステリーマガジン14「どたん場」。右は「怪談 欲の皮」です。「欲の皮」は有り体に言うと麻薬取引に来たやくざが西瓜割りする話なんですが、例の如くでみんな死にます。いばら美喜の話は本当に誰も生き残らないなぁ(^^;

 

 月宮よしとは4冊。う〜ん、月宮よしとは語ることが思いつかない(^^;

 

 あとはカバ欠などが多めです。こちらは辰巳ヨシヒロの「暴力地帯」。同時収録につげ忠男「土砂降り」が収録されております。

 明日は出張買取に行ってきます。出張買取は久しぶりなんでちょっと楽しい(^^;

 

 

7月23日(土)
天気(晴)

 

 一昨日、昨日、今日と関東地方は比較的過ごしやすい天気でした。こんな天気(台風は要らないけど)がもう少し続けばと切に願う今日この頃です。

 今週の新着目録です。昭和30年代初頭のA5ハードカバー単行本が十数冊。普通の新書版が2種類。

 今回単行本のうち6冊を貸本に分類しておりますが、本来は貸本に分類するべきのものではないのですが、当店の便宜上貸本に分類しました。ご了承ください。

 まずは山内竜臣「火の鳥」です。トモブックスのバレエ漫画集2になります。バレエ漫画集1は、以前紹介した「赤い靴」です。「赤い靴」は全126ページ中、4色カラーは33ページでしたが、今回の「火の鳥は」、全110ページ中、4色カラーが105ページもあります。ページ数はちょっと減っておりますが、表紙は前回と同じ特色入りの5色カラーで、本文4色カラーに込めた気合いは「赤い靴」を上回りますね。カバーまわりのコンディションがもう一つなので、今回はお安めの値段設定です。

 

 こちらは、あかしや書房少年少女漫画集から2冊。どちらもバレエものです。左は永樹凡人「母恋鳥」。永樹凡人は、その後本名の永木總博(ながきふさひろ)名でアニメーターとなります。パーマンやひみつのアッコちゃんの作画監督などを経て後年は「サザエさん」の仕事などを中心にこなしておりましたが、2010年11月に亡くなられました。アニメーターを目指しただけあって、マンガ家時代もそれなりに動き表現などは上手かった方です。
 右はおおのみきお「山百合物語」。バレエ描写はあまり出てきませんが、舞台が当時としては珍しいウィーンという設定の漫画です。

 

 左は、梁取三義原作・はりま昭吾作画・ナカムラマンガシリーズ「二等兵物語」です。「二等兵物語」は、映画(1955年公開)にもなった当時の人気小説でした。
 右は、伊勢本史郎原作・香住春吾作画「エンタツの名探偵」第8集です。「エンタツの名探偵」はもともとNHKのラジオドラマでしたが、こちらも爆発的な人気により映画化されたりもしました。

 

 左は、根本進「クリちゃん」1巻です。朝日新聞朝刊で1951年から連載された4コマ漫画をまとめたものです。右は、塩田英二郎「ミーコちゃん」1巻。こちらは読売新聞夕刊で1952年から連載された4コマ漫画をまとめたものです。

 

 

 今までうちではあまり扱いがなかった、集英社おもしろ漫画文庫から2冊。左は中野正治「ウィリアム・テル」。右は松沢のぼる「ひみつの花園」。

 最後は普通の新書版から2冊。

 

 左は、サンコミックス西谷祥子「ジェシカの世界」。右はサンデーコミックスちばてつや「テレビ天使」。サンデーコミックスの少女漫画って何故か微妙な気がします。講談社のコミックスなんかでもそうなんですが、ちばてつやの少女漫画って少年漫画と同じ扱い受けているような気がします。

 来週は全く未定です(^^;。

 

 

7月16日(土)
天気(晴)

 

 7月中旬ですでに暑さでメゲそう(;´Д`)

 今週の新着目録です。別に暑さでメゲた訳でもないのですが、「なかよし デラックス」がわずか13冊m(_ _)m。色々と用事が重なった関係上、こんなことになってしまいました。

 

 講談社「なかよしデラックス」です。創刊は1978年12月号からです。判型はA5サイズで、おそらくは「りぼんデラック」というよりも「ぶ〜け」辺りの対抗を狙ったのかもしれませんが、「ぶ〜け」と比べるとバラエティさがちょっと足りないかんじがします。でもまあ作家陣のつぶは揃っている感じでしたが。

 

 

 

 

 

 原ちえこ、小室しげ子、牧村ジュン、佐藤まり子、さこう榮、志摩ようこ、画像はないけど曽祢まさこ、あさぎり夕とか粒ぞろいな感じで、割かし好きな雑誌でした。

 

 今回水上澄子の単行本未収録「マスカレード」全3話分も入荷。ファンのかたは如何でしょうか。

 目録販売用ではありませんが、「漫画の手帖61号」も出来上がりました。毎度の拙文ですが、今回は”島みち子”にかんして書かせていただきました。コミケやコミティアなどで販売されます。もしよろしければご一読を。店舗にも若干数ご用意しております。

 今週はこんなモノで申し訳ないです。来週は昭和30年代前半のA5ハードカバー単行本です。若干バレー漫画多めです。

 それではまた来週(^^)/~~~

 

 

 

7月9日(土)
天気(晴)

 

 関東地方は梅雨もあけ、これから夏本番に突入です! にもかかわらず半分夏バテしかけています。なんとか頑張ってこの夏乗り切りたいなぁ。

 ところで11日月曜日臨時休業いたします。そんなわけでご注文の返事遅れることがあるかも知れません。ご不便かけて申し訳ありません。

 今週の新着目録です。早速夏バテ気味(笑)

 まずは単品、山田ミネコ版「プリンプリン物語」。一応背には1巻と明記されておりますが、1巻しか出ませんでした。

 

 お次は貸本。若木ジュニアコミックス3、南条美和「水色の妖精」。娘の単行本の巻末には、藤本典子(一条ゆかり)のりぼんデビュー前の作品「ブラボーエミリー」が掲載されています。多分若木投稿の2作目辺りだと思われます。

 

 ついでにもう2冊ほど貸本をアップしました。若木書房ひまわりブック152、赤松セツ子「赤いカンナの花咲く日」と宏文堂版「月夜」の第1集です。「月夜」には文華書房版もありますが、宏文堂版のほうが出にくいです。

 お次は同人誌。

 

 

 落書館発行の「落書風」が4冊です。1989年に第1巻の「落書風 東風の号」、1991年に第2巻「落書風 南風の号」、1992年に第3巻「落書風 西風の号」、1993年に第4巻「落書風 北風の号」が出てます。一応東西南北制覇してますので、「落書風」のタイトルでの発行は4巻で終了していると思われます。
 千明初美、新里敦子、谷川史子とりぼん出身の作家が結構執筆している頃で、この時期の落書館の同人誌は、けっこう個人的にお気に入りでした。

 最後はアニメ関係。

 TVアニメ「装甲騎兵ボトムズ」のメカキャラクター表とメカ背景資料一括です。メカキャラクター表の方は、スコープドッグが主体で、キャラクター表というよりは、メカ細部の動きとか、爆発シーンの演出の仕方とか、作監からアニメーターへの指示書という感じです。

 劇場アニメ「太陽の王子 ホルスの大冒険」シナリオです。本来冊子形状の台本(シナリオ)を複写したものです。

 ドラえもん長編映画アニメ「のび太と竜の騎士」絵コンテとキャラクター設定資料セットです。絵コンテの方はパート5のみの一部で、カット504〜588までしかありませんのでご注意を。

 来週は夏バテにめげず目録あアプしたいところですが、今のところアップ品目は未定です。

 

 

 

 

7月2日(土)
天気(曇)

 

 電力不足に加えて、この暑さ! 寝苦しくてちょっと睡眠不足です。自然相手なんでなんともならないのでしょうが、それにしてももう少し涼しくなりませんかね。

 今週の新着目録です。雑誌の方は1970年〜71年の週刊少女コミックが主体。単行本は水野英子オンリー。

 

 週刊少女コミックの初期表紙はアイドルの写真だったり、マンガ家のイラストだったりとあんまり安定していません。まあこのころの週刊少女漫画誌はどれも似たような傾向ではありましたが。ちなみに左は1970年26号で表紙は森田健作。右は1971年35号で表紙イラスト竹宮恵子です。

 

 左は1970年26号、竹本みつる「あの雲までとぼう!」。竹本みつるは70年代以降になると企画物のまんがとかが主体になるので、雑誌掲載としてはほぼ末期の作品だと思います。右は同じ号の「第3回週刊少女コミックまんが研究生入選者発表」。入選は小室しげ子「詩子に愛を」です。ちなみに研究生になると年額60,000円が支給されたようです。1970年頃というと今と初任給ベースで5倍くらいだと思われます。今だと30万円くらいの感覚でしょうか。

 こちらは1971年28号掲載、萩尾望都「モードリン」です。このころで大分絵柄が完成されておりますね。

 

 1971年に放映されて大ヒットしたドラマ「美しきチャレンジャー」のコミカライズ作品です。当時はボーリングが大ブームの時代でした。漫画版は第1部までを吉森みきお、第2部からは小形啓子が作画していました。という事実を今回アップしてはじめて気がついた(^^;。

 

 単行本は水野英子オンリーですが、今回は復刻版が多めです。意外と出そうで出ないのは、左の画像の「輪舞」と右の画像「ホフマン物語」辺りでしょうか。出る出ないと、作品人気は別物ですが(^^;

 最後は「’76 ポーの一族カレンダー」。別冊少女コミック1976年1月号ちゃお増刊の付録です。ちょっと難有り(1枚目の”ポー”の文字あたりに3cm程サケあり)ですが、かなりレアです。

 

 

 巴里夫復刻シリーズ、「りんごのなみだ」と「5年ひばり組 4巻」出ました〜。こちらも是非どうぞ。

 来週は、えーと未定です。暑さで思考能力減退中です。

 

 

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮