神保町裏通り日記  
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1月29日(土)
天気(晴)
売上(T_T)

 

 寒さも一段と厳しくなってまいりました。たちの悪い風邪も流行っているようです。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今週の新着目録です。先週に続いてのプリンセスと貸本関係です。

 今週の目玉は、青池保子「ミニ・レデイ」です。貸本上がりなのがちょっと残念(^^;

 定番の赤松セツ子も2冊入荷。「愛の春雪」には佐々岡けんじ(島根けんじ)の作品も併載です。

 

 雑誌プリンセス1976年代には、現在もなお連載を続け少女マンガの最長不倒距離をマークする「王家の紋章」の記念すべき第1回があります。

 

 他にも単行本未収録作品として、大島弓子「タンポポ」、ささやななえ「君よ私に口づけを」、みやわき心太郎「愛少女かつら」、南部ひろみ「燃える虹の詩」や萩尾望都のエッセイコミック「ヨーロッパみぎひだり」があります。

 

 萩尾望都の「ヨーロッパみぎひだり」は当初1976年8月号〜10月号に掲載予定でした。ところが最後の原稿が海外郵送に手間取ったため未掲載となり代替原稿として花郁悠紀子の「萩尾望都は地球生物ではなかった」掲載されました。

 

 

 

1月22日(土)
天気(晴)
売上(^_^)

 

 

 神保町裏通り日記とか云いながら結局は単なる新着目録解説になっております。タイトルに偽り有りってことで申し訳分けないm(_ _)m。針小棒大とか羊頭狗肉にはなっていないと思いますのでご容赦を。

 そんなわけでたまには神保町界隈のネタでもひとつ。ただいま神保町の表通りでは(ああまたタイトルに合致しない( ´д`))、神保町雪だるまフェアを開催中です。

 こんな感じの雪だるまが靖国通りの歩道に25体ほど設置されております。23日日曜日までの開催です。

 今週の新着目録です。またもや雑誌主体です。今週は先週のマーガレットの残り分と創刊号からのプリンセス約1年分です。

 まずは数少ない雑誌以外から。貸本には当店定番牧かずまの「赤い猫」。島村出版の仕事は珍しいのでは。

 

 少女漫画では布浦翼「夜明けのミルキーウエイ」と菜摘ペコ「若葉萌える頃」。

 

 布浦翼と云えば”きこちゃんスマイル”とか”柴王”とかのほのぼのお笑い物が有名ですが、昔はシリアス物も描いておりました。文月今日子アタリと類似する作風ですが、パクリと云うよりも当時のフレンドの路線だと思います。個人的には文月今日子も含め好きな作家の一人でした。

 マーガレットの方は先週の続きなのであまりコメントすることがないのですが・・・。この当時のマーガレットは定価が90円から100円(その時のページ数などにより変動)。オイルショック前なので紙質もそんなに悪くはないです。ただ当時の週刊漫画雑誌は、巻頭のアイドルグラビアなどにカラー頁を取られてしまい、漫画部分のカラー頁はほとんどありませんでした。そういう意味ではこの”ベルサイユのばら”のカラー扉頁は貴重かも知れません(^^;

 お次はプリンセス。1975年1月号が創刊号です。

 創刊号には後のプリンセスの柱となる、イケスミチエコ、青池保子、あしべゆうほを初め石森章太郎、山岸涼子、赤塚不二夫、吾妻ひでおなどの多彩な顔ぶれである。、もう一つのプリンセスの柱となる細川知栄子は創刊2号から”シンデレラの森”でスタート。長編最長不倒距離大河作品”王家の紋章”は翌年の1976年のスタートなのでまたいずれ紹介致します。

 創刊直後の大事な立ち上げ時期なので、実に様々なゲスト作家が見受けられます。

 

 後の”手天童子”のプロトタイプともいえるプリンセス版”手天童子”。

 

 他にも横山光輝、矢代まさこ、村野守美、あすなひろし等のいぶし銀のような渋いラインナップ(^^;。編集者の趣味だったのでしょうか。

 最後にプリンセス増刊号。創刊された年の最初の増刊号。井出ちかえ中期作品もあり。

 ところでプリンセスはオイルショックの影響も在ってか紙質があまり良くありません。一部作品でインクの裏写りがありますので、気になる方は事前にお問い合わせを〜!

 

 

1月15日(土)
天気(雨)
売上( ´д`)

 

 予報では雪でしたが、とりあえず都心部では雨です。でもまあお客さんは来ません( ;´д`)

 今週の新着目録です。貸本1冊に別冊少女コミックと週刊マーガレットです。1972年のマーガレットを全部アップしようとしたのですが、さすがに間に合いませんでした(^^;。今週のキーワードは池田理代子、萩尾望都、美内すずえ、大島弓子です。

 まずは貸本から1冊(といっても今週は1冊だけ(^^;)。池田理代子の貸本時代最後の作品。

 ひまわりブック後半のB6サイズ赤カバーです。とある国の革命を舞台にしたお話。どことなく後の「ベルサイユのばら」の原点を彷彿させる作品です。

 続いて1972年の週刊マーガレットです。この年の代表作は、なんといっても後に宝塚により舞台化され一大ブームを巻き起こす「ベルサイユのばら」です。

 他にも美内すずえ、大島弓子、丘けいこ等の珍しい単行本未収録作品があります。

 

 久しぶりの別冊少女コミックです。1972年から74年までの在庫をアップしました。この時期の別冊少女コミックと言えば、何はなくとも「ポーの一族」です。特にその中で傑作と言われしかも単行本化時に原稿を完全に改編したため雑誌掲載状態での復刻が不可能な「メリーベルと銀のバラ」は人気があります。

この見開き頁などは完全に削除されております。

 他にも24頁というエッセイコミックにしては長すぎるために単行本収録されない「まんがABC」や「ハローイングランド」の未収録回などもあります。

 

 「まんがABC」は、萩尾版「まんが家入門」みたいな作品で結構楽しめます。

 萩尾望都以外にも井出ちかえ、ささやななえ、倉田江美、樹村みのり等の単行本未収録作品が目白押ししております。

 

 

 来週はマーガレットの残りといよいよプリンセスに取りかかりたいと・・・

 

 

1月8日(土)
天気(晴)
売上(-_-)

 

 新年あけましておめでとうございますm(_ _)m。旧年中は格別のお引き立てを賜りありがとうございました。本年もまたよろしくお願い致します。

 今年最初の新着目録です。ちょっと少なめです。さぼってました(^^;ごめんなさい。

 貸本まず最初はあかしや書房「青い鳥 第2号」です。目玉は水野英子の数少ない貸本掲載作品のひとつ「青い星の夜」です。

 元々は1958年『少女クラブ』 夏休み増刊に掲載された10頁作品で、青い鳥掲載の際に20頁(カラー13頁)に加筆修正したものです。水野英子お気に入りの作品だったらしく後の単行本にも収録されておりますが、カラーで読めるのはこの本だけです。

 お次は時代物2作品。どちらもタイトルパクリ的な2冊で、どちらも1960年頃の発行です。「忍者絶命」は同名のつげ義春作品が1964年にトップ社から出ております。この遠藤政治作品もあきらかにつげ義春の手伝いが入っておりますが、後の作品との関係はちょっと不明です。

 「妖奇伝」の方は、あの有名な「妖奇伝」とは全く無関係の作品です。中村書店再末期の出版です。

 

 貸本最後は、相変わらずの根強い人気を誇る矢代まさこのようこシリーズです。意外と見かけるのにコンプリートが難しいシリーズでもあります。

 付録漫画にはりぼんカラーシリーズ16芳谷圭児「お母さん生きていてよかった」と小学館の付録で東浦美津夫「夢みる天使」。

 

 雑誌の方は週刊マーガレットから川崎苑子単行本未収録作品入を4冊。「あこがれ色のドレス」「ご先祖さまをさがせ」「アリスへの伝言」「サマームーンだより」。

 

 

 ビバプリンセスの細川知栄子単行本未収録作品「永遠に愛を…」です。

 来週は1972年代週刊マーガレットもしくはプリンセスをアップする予定です。

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮