神保町裏通り日記  
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11月26日(土)
天気(曇)
売上_| ̄|○

 

 

 お金に直結しない忙しさがあいかわらず続いております(^^;。もうすぐ師走だな〜。来週は棚の入れ替え(中身ではなくて棚本体)しなくちゃならないな〜。ゆっくり休む暇が全然無いです。

 今週の新着目録です。1976年の別冊マーガレットが主体ですが、以前入力し損なった奴とか新たに入荷したものもちょっと含んでおります。

 1976年の別冊マーガレットはある種の転換点でした。別マの表紙の伝統であった、西洋の少女写真をが段々と小さくなり消えてしまった時期でもあり。作家陣の新旧が完全に入れ替わった時期でもあります。

 

 左は当店で今まで扱った一番古い別冊マーガレットの表紙です。右は1970年1月号。(どちらも現在在庫無し)

 

 それが1976年の1月号になると大分漫画のキャラに場所を取られ、右の1976年12月号になると、片隅に追いやられほとんど目立ちません。

 作家陣も美内すずえ、西谷祥子、忠津陽子、浦野千賀子、木内千鶴子、本村美三四子等が影をひそめ、河あきら、市川ジュン、くらもちふさこ、亜月裕、槇村さとる、大谷博子などが台頭してきます。

 1976年の別冊マーガレットというば河あきらが一番目立ちます。河あきらといえばコメディ路線の「いらかの波」が有名ですが、シリアス路線の「故国の歌は聞こえない」も傑作の一つです。

 当時は読切り主体の別マで6回もの連載をしておりました。(もっとも美内すずえの「はるかなる風と光」は13回もやっていました(^^;)

 ほかにも「さびたナイフ」などのシリアス系の傑作が出た年でもありました。

 刊行当時に別マを買っていた記憶は無いのですが、なぜかこの近辺の別マは呼んでいた記憶があります。時代性は感じますが、「故国の歌は聞こえない」などは、今読んでも十分おもしろさを感じます。やはり名作は古びないものです。

 来週はプチフラワーあたりを検討しております。しかしなんだか疲れがとれない_| ̄|○。

 

 

11月19日(土)
天気(曇)
売上_| ̄|○

 

 

 まだまだ店内片付かず_| ̄|○。埼玉の大市でまた雑誌を仕入れてしまう。19本の束のうち必要なのは3本くらい。残りは神田の市場に出す予定だけど、今週の神田は古典会大市で市場が休みなので来週まで片付けられない。ちょっと邪魔_| ̄|○。

 年末に向けて儲け仕事ではない忙しさが続きます。なかなか落ち着かないです。

 そんなところで今週の新着目録です。

 女性向け新書漫画オンリーです(^^;。雑誌はちょっとまだ手を付けられません。

 里中満智子「リリとナナ」。残念ながら2巻が重版。1巻の方は初版で口絵付です。

 

 旦那(本宮ひろし)が漫画描かなくなると新作を描き始めるもりたじゅん。この人も息が長いです。左はデビュー単行本「こんにちは初恋さん」(ちなみにりぼんマスコットコミックスの2号目)。右は近親相姦という著者にしては重い作風を扱って話題を呼んだ「うみどり」。

 

 左は有吉京子の初期コメディ作品「もうセマらないで」。右はちょっと珍しいSF作品「飛べ!ペガサス」。

 

 セブンティーンをおもな舞台として活躍した樫みちよ。雑誌の傾向からちょっと性的なテーマが多かったです。左はセブンティーンの処理連載作品「恋愛通り1番地」。右はマーガレットレインボーコミックスで「眠り姫プラスワン」。

 

 他はイケスミチエコの短編集「花になりたい」とか、すなこ育子「麻美ちゃん大ショック!」とかとか。

 とにかく今週は新書ばっかり(^^;。来週こそはなんとか雑誌を〜。

 

 

 

11月12日(土)
天気(晴)
売上_| ̄|○(10乗)

 

 

 引っ越しとりあえず終わりました。でも店内ちょっとまだ片付いておりません。つい先日廃業する古本屋さんから丸善の棚を貰う話がありました。てなわけで今月末に今度は棚を移動する予定です。なかなか片付かなくて申し訳ありませんm(_ _)m

 今週の新着目録です。

 久しぶりに貸本が入荷。

 

 未だ根強い人気の池川伸治「魔月と少女」と矢代まさこ「ようこシリーズ9:にんじんっ子春の歌」。

 

 左は第一次大戦下のフランスを舞台に描かれた松本めぐむ(尾瀬あきら)「別れとねむりの日」。右は貸本SF界の雄、沼田清の宇宙人侵略もの「地球・二つの物語」

 

 こちらは南条美和のバレエもの「いつかその日が」です。ジュニアコミックスというシリーズ名になっておりますが、新書のジュニアコミックスとは別物です。

 

 女性向けは井出ちかえ3冊です。状態はもう一つですが、りぼんマスコットコミックスの方は、なかなか出てきにくい作品です。

 

 曽根富美子の最高傑作「親なるもの 断崖」2巻セットがようやく入荷しました。昔はそんなに珍しい物ではなかったのですが、今では滅多にお目にかかれなくなりました(^^;

 

 市川みさこ「しあわせんさん」と「オヨネコぶーにゃん」です。アニメの関係で単行本タイトルが途中で「しあわせさん」から「オヨネコぶーにゃん」に変更されておりますが、中身は同じ物です。

  

 最後はアダルト向けから(成人コミックスの指定はないけど)。長谷川裕一の「童羅」2種です。左がワニマガジン版で、右が大都社版です。大都社版にはまるまる一章分の加筆修正があります。

 雑誌の方は、「月刊OUT」の創刊含む初期6冊。まだアニパロ雑誌じゃなくて、サブカル雑誌だった頃です。

 

 初期は版形がやたら細長かったです。

 来週はそろそろ少女漫画雑誌に取りかかりたい意向〜(^^;

 追伸:掲示板をちょっといじったら壊れちゃいました(T_T)。復旧はちょっとお待ちくださいませm(_ _)m。

 

 

11月5日(土)
天気(曇)
売上(-_-)

 

 

 引っ越しによる筋肉痛も治まり、新店舗での営業もそろそろ馴染んで参りました。でも店内は片付いていない_| ̄|○。明日の日曜日は引っ越し第3弾。倉庫から新倉庫への移動です。これが終わればようやく落ち着けます(^^;

 今週は引っ越し記念第2弾目録です。

 まずはお勧めにも揚げた「幻のドラえもんアニメ企画書」です。

詳細はこちらで〜

 次もタイムリーなプレミアム物。

 『失踪日記』で華麗なる復活を遂げた吾妻ひでおの色紙です。絵柄は「スクラップ学園」の猫山美亜ことミャアちゃんです。1981年3月の日付があり、画的にものっていた一番良い時代の色紙です。

 他はりぼん1977年から88年までの付録トランプです。

 まずは陸奥A子の逸品。

 

 左はりぼん1979年8月号付録の陸奥A子スーパーセットです。右のトランプとウォールポケット、ブロマイド、フリーカード(ウォールポケットの中心の楕円部分)の4点セットです。揃い物はかなり珍しいです。

 70年代のりぼんの付録トランプは、漫画家の書き下ろしが中心で、カード種類ごとにテーマを決めたりとかなり凝った作りになっております。漫画家さんもこれだけイラスト書くのは大変だったろうと思われます。

 こちらは全カードの絵柄です。基本的にジョーカーと予備カード1枚付の54枚で完品です。

 今回、使用品も未使用品もありますが、新品時に付いていた輪ゴムは保管時に溶けて張り付くことがあるため取り除いております。

 他にも

 

 左は1977年1月号付録「陸奥A子ファンタジックカード」。店主が確認したかぎり、これがりぼん付録での最初のトランプとなります。通常付録のトランプは74mm×50mmが定番(A4サイズの用紙3枚から作成するためと思われる)なのですが、こちらは64mm×48mmと少々小ぶりです。
 右は1978年8月号付録「田渕由美子チャーミングカード」です。

 

 左は1980年8月号付録「空くんトランプ」。右は1981年1月付録「小椋冬美ファッショナブルトランプ」

 しかしながらトランプの全カードを一人で書き下ろすのは、やっぱり結構大変なのか、1980年も中盤になると4、5人の漫画家による共同作業が増えてきます。

 

 左は1983年12月号付録「池野恋・萩岩睦美・本田恵子・樹原ちさとアイドル4トランプ」。右は1985年8月付録「池野恋・本田恵子・樹原ちさと・佐々木潤子ニューアイドル4トラベルトランプ」。

 

 こちらはジョーカーと予備カードに別な漫画家を加えた5人バージョン。左は1986年8月号「水沢めぐみ・樹原ちさと・柊あおい・本田恵子・岡田あーみん 胸キュン女の子トランプ」。右は1988年8月付録「池野恋・柊あおい・高田エミ・佐々木潤子・岡田あーみん しあわせ花ことばトランプ」。

 今回全11種類のトランプをアップしました。これからしばらくりぼんの付録をアップします。組み立て付録とかノート類も続々出ます。よろしくです〜。

 しかし今回は普通の本が全くなかった(^^;

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮