神保町裏通り日記 
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2012年
12月29日(土)
天気(晴)

 

 

 2012年も残すところ3日となってしまいました。毎年同じこと書きますが、1年経つのがとっても速いです。今年もいろんなことがありましたが、何とかやってこれました。これもひとえにお客様のおかげです。来年は政権も変わったことですし、もちっと景気が上向くと良いですね。

 本年最後の新着目録更新です。週刊少女フレンド1969年〜72年までです。それから巴里夫復刻シリーズが1セット入荷。

 まずは週刊少女フレンド。

 

 

 この時期は高橋真琴のイラストも健在です。左上、週刊少女フレンド1969年9月23日号表紙。右上、1970年1月6日号表紙。左下、1970年6月9日号掲載、「白い花のちるとき」絵物語。右下、1972年2月1日号ロマンチックレターです。1枚目がカラーで残り4枚は単色のイラスト付きビンセンになります。

 先週も書きましたが、この時期マンガ家の手によるピンナップ類が増えます。

 

 とりあえず細川知栄子のカラーピンナップをご紹介。上段左1969年9月16日号、細川知栄子「マイ・ラブ 世界めぐりびんせん」。こちらのびんせんも1枚目扉がカラーでびんせん4枚は単色イラストです。上段右1970年2月17日号、「細川知栄子先生がデザインした リカちゃんのゆめのウェディングドレス」。中段1970年3月10日号、「おしゃれなロンドンの少女たち」。下段1970年6月2日号、「アテンションプリーズ ピンナップ」。

 この時期は阿部律子(あべりつこ)がデビューした頃でもあります。阿部律子は元々ちばてつやのアシスタントをしていて、イラスト・カットの仕事を先にしておりました。ですからマンガデビューより先にイラスト関係の仕事がちょこちょこと見受けられます。

 1970年4月7日号掲載、「さくらのなみだ」絵物語。

 1970年8月11日号掲載、「さくらがいの詩」絵物語。

 

 漫画の方もちょっとだけ紹介。左は、1970年9月8日号掲載「ひとりぼっちのゴールイン」読切。右は、1970年11月10日号掲載「ふたごっこ四重奏」前編です。この「ふたごっこ四重奏」の扉絵ですが、下側に写真が合成されています。もともとこういうテレビドラマか映画があってそれを漫画化したのかと思ったのですが、それに適合する映像作品がありませんでした。よくよく見ると中の柱にドキュメントと明記されていました。どうやらこの写真の人達の実話をもとにマンガ作品にしたようです。まあ脚色は多少入っているのでしょうが、一卵性双生児同士が結婚するなんてまるでマンガみたいな話ですね(^^ゞ。

 本年最後のご紹介は巴里夫復刻シリーズ17番目。

 「ねえねえちゃん」上下巻です。りぼん掲載の人気作ですね。今回は上下巻セットでの販売となります。

 来年の営業は1月5日土曜日からとなります。目録更新については風虎通信「宇宙の傑作機」シリーズのみ行います。今回の宇宙の傑作機関連の新刊は2冊です。「NK15/33」と「M-Vロケット」の2種類になります。通販開始は1月5日土曜日の目録更新からとなります。事前の予約等に関しては受け付けできませんのでご了承ください。

 それでは皆様良い年をお迎えください。来年は良い年になりますようにm(_ _)m

 

 

2012年
12月22日(土)
天気(雨)

 

 

 今日は朝から雨です。ここのところ土曜日になると天気が良くありません(T_T)。土曜日だというのにお客さん少ないなぁ。

 今週の新着目録です。週刊少女フレンド1969年〜71年まで。今回は在庫補充と新規が入り混じりです。フレンド以外にも「ちゃお」とか「なかよし」とか「プチコミック」とか「COM」とか少しずつ。

 1969年ころの週刊少女マンガ雑誌には、マンガの部分に4色カラーが来ることはないのですが、絵物語とかピンナップはまんが家のものによる手が増えてきます。

 こちらが週刊少女フレンド1979年10月14日号の里中満智子「カルメン」絵物語。

 こちらが週刊少女フレンド1979年10月21日号の細川知栄子「ロミオとジュリエット」絵物語。

 

 

 続いてピンナップ。左上が1969年10月28日号、高橋真琴。右上が1969年11月11日号、細川知栄子。下が1969年11月19日号、里中満智子。

 今週はちょっと変わったところを。

 

 小学館ちゃお1978年1月号。時松早苗「若草のシャルロット」。マンガもアニメもあんまり話題になりませんでしたが(^^ゞ

 

 虫プロ「COM」1971年3月号掲載、諸星義影(諸星大二郎)「現代間引考」。数少ない単行本未収録のひとつです。

 今週はこんなところで〜。来週29日も目録更新いたします。来週は今週間に合わなかった分の週刊少女フレンドをアップします。

 

 

2012年
12月15日(土)
天気(雨)

 

 

 昼ころから雨が降り始め、年末だというのに薄暗くて気分がもひとつ盛り上がりません。

 今週の新着目録です。少女ブック1冊、週刊マーガレット18冊、りぼん3冊、りぼんオリジナル6冊、プリンセス2冊です。りぼん系とプリンセスは売り切れ補充で、それ以外は新規入荷です。

  

 少女ブックは1960年5月号が1冊だけです。わたなべまさこ「白馬の少女」連載時期です。

 週刊マーガレットは新規入荷18冊。適当にピックアップしてご紹介。

 

 左は1970年2月1日号掲載、西谷祥子「ニューイヤーの贈りもの」。オールカラーの絵物語です。右は1970年5月3日号、西谷祥子「クラス・リングは恋してる」新連載。単行本未収録作品です。

 

 この時期のマーガレットでいつも気になるのが、ななおかあつこ。絵も癖がなくて上手いし話もそこそこ面白い作品が多かったのですが、1969年から71年というごく短い期間しか活躍しませんでした。ちょっと残念です。左は1970年9月6日号掲載、ななおかあつこ「おはようパコ」読切作品です。右は1970年10月18日号掲載、ななおかあつこ「あすは明るく!」新連載。

 

 左は1970年10月25日号掲載、松崎あけみ「タイム・デイト」新連載です。右は1970年12月13日号掲載、立原あゆみ「ダブダブ」。この作品が立原あゆみのデビュー作になります。

 最後は1971年1月3日号掲載、浦野千賀子「つむじ風ユキ」。新連載です。この時期の週刊マンガ誌でマンガ作品のカラーページは非常に珍しいです。

 来週は週刊少女フレンド1969年から75年までをアップする予定です。

 それでは、また来週(^_^)/~~~

 

 

2012年
12月8日(土)
天気(晴)

 

 

 忘年会のシーズンですね。既に私は2回目(^^ゞ。

 今週の新着目録です。週刊マーガレット19冊。1969年〜72年までのものです。

 今回全て売り切れ補充なので解説は簡単に。

 

 左は週刊マーガレット1969年8月31日号掲載、西谷祥子「チェエリー」新連載。右は1970年8月16日号系祭、大島弓子「戦争は終わった」新連載。どちらも単行本未収録の連載です。

 この時期の週刊マーガレットは大島弓子の読みきり作品の単行本未収録も多いです。年代順に紹介。

 

 左は1969年9月7日号掲載、「初恋よもういちど!」。右は1969年11月23日号掲載、「命はてる日」。

 

 左は1970年2月15日号掲載、「人形の家」。右は1970年3月22日号掲載、「こちらFUJI・X号全員無事…」。

 最後は1972年3月26日号掲載、「さくらさくら」です。

 1972年3月26日号には、美内すずえの数少ない単行本未収録作品「青いトンネル」も掲載されております。

 来週は同じ週刊マーガレットの1969年〜70年台で、新規アップの予定です。冊数は多分20冊程度の予定です。

 それではまた来週(^_^)/~~~

 

 

2012年
12月1日(土)
天気(曇)

 

 

 師走に突入しました。月日のたつのは早いですね。毎年この時期になると同じ事言ってますが(^^ゞ

 今週の新着目録です。「月刊セブンティーン」と「別冊マーガレット」。数は少々(^^ゞ。

 まずは「月刊セブンティーン」から

 1975年12月号掲載の創刊7周年記念西谷祥子表紙原画ピンナップ。創刊号の1969年12月号から1975年11月号までの6年間72枚の表紙が一気に見れます。

 こちらは1976年12月号掲載、西谷祥子「若すぎた秋」。連作シリーズの読切作品で単行本未収録です。

 こちらは1977年9月号掲載、わたなべまさこ「HOUSE ハウス」。ホラー作品で単行本未収録。

 かなり年代がとんで月刊セブンティーンが廃刊になった1986年のものが2冊。

 

 この時期連載されていたマンガに「パーキーちゃん」という作品がありました。未確認情報なのですが、この「パーキーちゃん」という僅か2ページの連載は、当初立原あゆみから始まって、弓月光、中野純子、MONと作者が引き継がれていったそうです。左の画像は1986年3月号掲載、弓月光「パーキーちゃん」。右が1986年10月号掲載、中野純子「パーキーちゃん」です。立原あゆみ版「パーキーちゃん」も、MON版「パーキーちゃん」も未確認なので、なぜリレー連載だったのかとか、どういう企画だったのか、内容的に引き継がれているのかどうかなんてことがさっぱり分かりません。

 別冊マーガレットからもちょっとだけ。

 別冊マーガレット1981年9月号掲載、きたがわ翔「番長くんはぎきげんななめ」。デビュー作ですが、絵柄のギャップが凄いですね。

 今週の市場で1970年前後の週刊マーガレットと週刊少女フレンドを大量に落札しました。年末にかけては、この週刊マーガレットと週刊少女フレンドをアップしたいと思います。

 

 最後にひとつ〜。店主の雑文更新しました。暇つぶしにどうぞ。

 ではまた来週(^_^)/~~~

 

 

2012年
11月24日(土)
天気(晴)

 

 

 雨でなくても寒いです。

 今週の新着目録です。講談社「ヤングレディ」と竹宮恵子後援会会報「さんるーむ」、他イラスト集ちょっと。

 「ヤングレディ」の詳細というのがちょっと良くわからない。創刊は1963年(創刊号は9月23日号)ですが、廃刊したのがいつかはよくわかりません。刊行ペースは少なくても創刊当初は週刊でしたが、ある時期以降月2回刊行になりました。今回の9冊はいずれも月2回刊行時です。

 

 今回は1977年から1983年まで。ヤングレディに関しては、流石にリアルタイムで読むことがなかったのと、雑誌自体があまり古書流通していないので、ほとんど情報がありません。

 

 ちょっと変わったものだけ紹介(^^ゞ。左は横溝正史原作・直野祥子作画「スペードの女王」(1977年1月8日号掲載)。直野祥子は、「ガロ」の出身だった筈なんだけど、店主にとっては今まであまり引っかかりがない作家さんです。
 右は石森章太郎「黒い誘惑 ネズミ講の落とし穴」(1977年8月9日号掲載)です。これはちゃんとした掲載作品ではなくて政府広報のPRマンガです。ネズミ講が社会問題になった(天下一家の会事件なんてのがありました)初期の頃です。そんなわけでページ数は僅か2ページの作品です。

 

 お次は竹宮恵子後援会会報「さんるーむ」です。号によって「さん・るーむ」だったり「さんるーむ」だったりと表記がちょっと揺らいでおります。1976年〜78年の時期のもので、発行人が村田順子次代です。
 右の9号の表紙には、生写真が貼り付けられておりますが、この写真は1種類だけではなく、どうやら何種類もあるようです。

 最後はイラスト集がちょっと。

 

 左が「竹宮恵子2 少年のいる情景」。右が「山岸凉子 日出処の天子2」。どちらも栞2枚、内帯付の完品です。でかいサイズでスキャナーが使えないため、スマホの手撮り画像です。綺麗に取れてなくすみません(^^ゞ

 来週はいよいよ12月に突入です。別マの処理が出来ていないので、セブンティーン辺りをやるかもしれません。

 最後にもう一つ。「漫画の手帖 64号」が発行されました。

 相も変わらぬ店主の拙文掲載です。

 それではまた来週(^_^)/~~~

 

 

2012年
11月17日(土)
天気(雨)

 

 

 雨がふると寒いです。

 今週の新着目録です。セット物とかレディス物とか色々。

 まずはセットで少し珍しいもの。

 

 左がセブンティーンコミックス、津雲むつみ「フェードインLOVE」全4巻。セブンティーンの漫画雑誌としての末期(1980年代後半にファッション雑誌に切り替わる)に出たものです。津雲むつみの単行本の中ではあまり見かけないものです。
 右はKCかよし里中満智子「あかね雲」全3巻。こちらはそんなに珍しい単行本ではないはずなのですが、全3巻が揃うのは当店初めて(^^ゞ

 

 こちらはちょっと懐かしいもの。どちらも昔はよく見かけたものですが、砂金はとんと出てこなくなったタイトルです。左はマーガレットコミックス、岩館真理子「ふたりの童話」。右は花とゆめコミックス、神坂智子「小春びより」全4巻。

 

 こちらはレディスコミックス。まずは初期の新書版YOUコミックスです。左が市川ジュン「忘れた海」。右が津雲むつみ「蒼い家」です。ワイド版になった以降出なおしたものもありますし、結局ワイド版に成らなかった作品もありました。

 

 こちらはちょっとマイナーレーベル。左はジュディロマンスコミックス、河野やす子「百の花 千の星」。右はサンリオロマンコミックス、芦原しの「胡蝶の舞う園」。どちらもどの程度のタイトル数が出たのかよくわからないレーベルです。

 今週はこんな所で。来週また別冊マーガレットに戻りたいけれど、ちょっと不確定な部分があります。予定は未定ということで(^^ゞ

 明日はコミティア102に出かけてきます。何か面白い本はあるかな〜♪

 

 

2012年
11月10日(土)
天気(晴)

 

 

 今年も残り僅か。そろそろ鍋が恋しい季節です。

 今週の新着目録です。先週に引き続き、全て別冊マーガレットだけです。年代も1977年ころから1982年辺りまで。結構整理したつもりなんだけど、まだ全ての別冊マーガレットの処理が終わらない(^^ゞ

 今回もとりあえず市川ジュンの単行本未収録。

 

 上段左、別冊マーガレット1977年4月号掲載「話してよ」。上段右、1979年1月合掲載「フランス坂」。中段、1979年5月号掲載「五月荘のめい」。下段、1977年12月号掲載、「ラストタンゴ」。あと1点画像は取らなかったのですが、1979年3月号に「湘子」という単行本未収録もあります。

 ここらへンの1977年から79年の「別冊マーガレット」はリアルタイムで読んでいた記憶があります。79年になると大学生になっており、この時期になると別マの購読はやめていたはずなんですが、何故か記憶に残っている作品もあります。

 

 どちらも同じ1979年7月号の掲載です。左は高丘千栄子「夏!異常事態発生」、象山先生シリーズという作品で主人公は象山小町という女性。胸の”美”と書かれたペンダントにより象に変身するという特殊体質の持ち主です。強烈な印象でしっかり記憶に残っています(^^ゞ。逆に全然記憶に残っていないのが同じ号に載った、いくえみ綾のデビュー作「マギー」。絵の印象が今とぜんぜん違いますね。

 

 この時期もう一つ印象的だったのが、1979年8月号から連載が始まった大谷博子の「由似へ…」でした。あまり大谷博子の作品が好きだったわけではないのですが、この「由似へ…」だけは、主人公の由似の性格の可愛さからいっぺんに作品のファンになってしまいました。もっともこのあたりから別マを雑誌で読まなくなってきたので、作品をちゃんと読んだのは単行本になってからだと記憶しております(^^ゞ。

 この作品に関してはもう一つ思い出があります。当時大学時代の友人(男)で、普段少女マンガなんか全然読まない奴なのにいきなりこの「由似へ…」という作品はすごく面白いと発言して、ちょっとびっくりした記憶があります。それほど一般にも愛される作品だったのでしょうね。その友人も10数年前にガンで亡くなりました。「由似へ…」という作品を読み返すたびにその友人のことも思い出します。

 今週はちょっと時間があるので、1点だけピックアップして解説。今回は、すえつぐなおと「ゆるして!!ねえちゃん」を取り上げます。

 

 この作品は、当初「モモねえちゃん」というタイトルで1977年1月号より連載が開始されます(左画像)。内容的には乱暴者の姉(モモねえちゃん)が弟(ボクちゃん)をいじめるという基本スタイルのギャグ漫画でした。ところが1977年8月号(右画像)で、いきなり連載タイトルが変更され「ゆるして!!ねえちゃん」となります。ハシラも”ハッスルギャグ”から”ハゲシキ姉弟愛ギャグ”となり、内容にふさわしい変更がなされます。

 

 内容的にはこの傾向で続くと思われたのですが1980年3月号(左画像)、モモねえちゃんが中学卒業する際に可愛クンという同級生キャラが出てきていきなり路線変更いたします。なんと主役級だったはずの弟(ボクちゃん)を差し置いてモモねえちゃんと河愛クンの純情恋愛路線に突っ走ります。ハシラはしばらく”ハゲシキ姉弟愛ギャグ”だったのですが、さすがに内容と合わなくなったのか1980年8月号で”モモちゃんと可愛クンの青春ラブ日記”に変更されます。内容的には変更直後はギャグ要素も多少あったのですが、回を追うごとに内容がシリアスになってきました。1982年2月号(右画像)で、シリアスなまま無事最終回を迎えました。これだけ紆余曲折のあったギャグ漫画もちょっと珍しい。でも古谷三敏の「ダメおやじ」ほどではないか(^^ゞ。

 その後すえつぐなおとは別マの連載から消えますが、1980年代末に堀田かつひこ名義で描いた「オバタリアン」が流行語になるくらいのヒットを飛ばします。ちなみに堀田かつひこの本名が末次直人です。

 別冊マーガレットはまだまだ大分残りがありますが、店主がちょっと飽きてきちゃったんで(^^ゞ、来週はセットモノとかレディスモノをちょっとやろうかと思います。

 それから来週14日(水)は臨時休業いたします。ちょっと栃木で久しぶりの業者市が立つようなので、ちょっと出かけて参ります。何か良い物仕入れられるとよいのですが…

 それではまた来週(^_^)/~~~

 

 

2012年
11月3日(土)
天気(晴)

 

 

 神田古本まつりも今日が最終日です。今回は表の催事を行わなかったので、なんだかちょっとお祭りの実感薄いです。年に1回のことだから表の催事をやってみたいとは思うのですが、人手の問題もあるのでナカナカ難しいです。

 今週の新着目録です。ほぼ別冊マーガレットだけです。年代も1977年〜79年、と1989年〜90年とバラバラ。なんでこんなバラバラに出すのかというと、倉庫の整理が出来ていないからです(^^ゞ。すみません。

 以前にも書きましたが、別冊マーガレット1978年前後は市川ジュンの単行本未収録作品が多めです。なんでこの時期多いのかといえば、前にも書いたようにYOUへの移籍のタイミング関係の問題であり、作者が内容的に気に入っていないとか、内容表現に問題があるとかでは、全然ないと思います。

 この時期は隔月程度のペースで読みきり作品を発表していました。掲載時もカラーが1,2ページついて、読者や編集などの評価もそれなりの市にあったと思われます。

 

 

 今回の別冊マーガレット掲載の市川ジュン5作品は全て単行本未収録です。上段左1978年2月号掲載、「7,000回の朝」。以前掲載された「6000日の愛」の続編です。上段右1978年4月号掲載、「蒼き野の果て」。中段左1978年6月号掲載、「お花畑通り」。中段右1978年8月号掲載、「海の小鳥」。下段1978年10月号掲載、「星の糸」。

 もう一つの単行本未収録。

 別冊マーガレット1978年1月号掲載、くらもちふさこ「冬の微笑」。この作品がどうして単行本未収録になったのかは、ちょっとわかりません。

 来週は未定です。雑誌になるか単行本になるかもちょっと未定です。

 

 

2012年
10月27日(土)
天気(曇)

 

 

 本日から神田古本まつり開催です。靖国通りも随分と人で賑わっているようです。近所の小川町でも”神田カレーグランプリ”を開催中です。こちらの人でも凄いみたいです。私はレストラン七條のカレーを食べてみました。オプションのエビフライと相まって、非常に美味しかったです。投票用に量を少なくしたカレーなので、ちょっと物足りないのが残念でした。明日も開催しておりますので、是非どうぞ〜。

 今週の新着目録です。お祭りだというのにちょっと寂しいです(;´Д`)。

 

 

 今回ビニカバ版と帯付がちょっと入荷。左上、木内千鶴子「友情のひみつ」。右上、西谷祥子「花びら日記」全3巻。左下、西谷祥子「レモンとサクランボ」。右下、西谷祥子「われら劣等生」です。 マーガレットコミックスやセブンティーンコミックスのビニカバ版も刊行から40年以上が経過しているので、なかなか良いコンディションの物が出て来ません。ビニカバなんか収縮していない物を探すほうが難しくなっています。悲しいなぁ(T_T)

  

 

 

 今週は他にKCフレンド系が多いです。杉本啓子、波間信子、市川鈴、前原滋子、森谷幸子、佐藤まり子他ちょこちょこ。

 今週はこんな所で…。お祭りだというのに本当に少ないなぁ(;´Д`)。しかも解説手抜きだし。

 来週はモチっと頑張ります。来週こそは別冊マーガレットに戻る予定です。

 今日はお祭りだというのにこれから出張買取に出かけます。何か良い物あるといいなぁ。

 

 

2012年
10月20日(土)
天気(晴)

 

 少し涼しくなって来ました。油断していたらちょっと風邪をひいてしまいました。もう治りましたが…。

 先週の予告を無視した今週の新着目録です(;´Д`)。すみません。諸般の都合で別冊マーガレットが出来なかったので、溜まりに溜まった同人誌関連です。

 筆頭は”店主のおすすめ”コーナー。以前は”今月のおすすめ”だったんですが、さすがに半年も放置状態が続くと”今月”と名乗るのが恥ずかしいので、今回から”店主のおすすめ”に変更いたします(^^ゞ。

  

 

 横浜で1970年前後に活動していた”J3クラブ”の同人誌、「流星」と「破壊」です。両方共今では珍しい青焼きコピー誌です。山田ミネコ、小室しげ子、鈴木光明、ナギサアキラ、田中モサク、土屋進などが参加しております。詳細はこちらへどうぞ。

 

 

 次は小説家森博嗣が主催(正確には奥さんが主催)していたジェットプロポスト社から2点。上が「KOOMA MARK」。森博嗣(森むく)も2作品掲載。奥さんのささきすばるの作品も掲載。1982年の発行。

 下はジェットプロポスト社、1985年発行の「不思議少女」。三枝優子と水記利古ふたりの作品集です。

 こちらは以前にも一度紹介した「PENTECOSTE Vol4」。イラストレータきたのじゅんこの同人時代のイラストを見ることができます。

 その他は

 

 

 

 

 大槍葦人、佐々木みすず、夢路行、YUG、村田蓮爾、柴田亜美、やぶうち優、井上純弌他色々です。

 来週もひょっとしたら同人誌が続くかもしれません。

 ところで来週10月27日から神田古本まつりが開催されます。併せて神田カレーグランプリなんてのも近くで開催されます。是非この機会に神保町まで足をお運びいただければと思います。

 あーちなみに今回当店は表の催事は行いません。古本まつり期間中は、裏通りでひっそりと鋭意営業の予定です(^^ゞ

 

 

2012年
10月13日(土)
天気(晴)

 

 

 ようやく秋晴れの天気という感じの日和です。

 今週の新着目録です。 先週の続きの「月刊フラワーズ」のみです。

 そんなわけで解説も先週の続きみたいなモノです。

 

 

 

 まずはツートンショートコミックシリーズから。左上が2007年2月号掲載、吉野朔実「水瓜」。右上が2007年4月号掲載、萩尾望都「さみしいときは」。左下が2007年10月号掲載、東村アキコ「2100年メガネの旅」。右下が2007年11月号掲載、奈知未佐子「羊の枕」。色々と事情があるのだろうけど、このショートコミックシリーズは単行本未収録がかなり多いです。一応ここに上げた4作品は現時点で単行本未収録。まあいずれ単行本化される作品もあるでしょう。

 

 岩館真理子「夕暮れバス」読切2作品。左が2007年6月号掲載、右が2008年7月号掲載。シリーズ化して続編出るかと思っていたけど、結局これっきりになってしまっています。そんなわけで単行本未収録です。岩館真理子も近年作品の発表がなくて寂しい限りです(T_T)。

 

 左は2008年4月号掲載、草間さかえ「本日はお日柄もよく」単行本未収録。草間さかえは基本BLの人ですが、店主は結構好きな作家です。右は2008年6月号の創刊6周年記念お祝い企画「flowers Birthday Festa 2008」の扉絵。「月刊フラワーズ」の主要作家が”花”をテーマにショートコミック描いたりエッセイ描いたりする企画。各ページ数は1〜4ページとマチマチです。

 今週はこんな所で。

 来週は別冊マーガレットに戻る予定ですが、予定なんで未定ということで(^^ゞ。

 

 

2012年
10月6日(土)
天気(晴)

 

 10月に入りました。今年も残り3ヶ月。年をとると1年が早いですね。

 今週の新着目録です。小学館「月刊フラワーズ」16冊です。少なくてスミマセヌ(^^ゞ。

 「月刊フラワーズ」は、2002年6月号が創刊号です。ただし純粋な創刊号というわけではなく、同社の「プチフラワー」の誌名変更という性格が強い創刊でした。そのため「プチフラワー」で連載されていた、赤石路代「AMAKUSA1637」、諏訪緑「時の地平線」、木原敏江「杖と翼」、神坂智子「花ばなの歌声」等の主要連載作品は、そのまま「月刊フラワーズ」に引き継がれました。

 1990年代というのは、出版もまだバブルが続いていて、漫画に関してもとりあえず単行本さえ出せば何とか売れる時代でしたが、2000年台に入りだすと段々と状況が変わります。単行本化も連載作品が主体で、細かい読みきり作品などは作者がある程度メジャーでないと短篇集としてまとめられない、またメジャーな作家でも単行本に収録しにくい印刷とか、別な出版社に移籍したりとかの事情で短編が見収録状態だったりするケースが増えます。

 今回はそんなところを中心に解説。

 

 まずは、宇仁田ゆみが2作品。これは2005年ころから始まった巻頭2色カラー8ページの花色ミニシアターと名付けられたショートコミックシリーズです。2色カラーなのと判型が特殊(縦が短い)なのと8ページという短さがあるため、単行本に収録されにくいシリーズです。しかも宇仁田ゆみは2006年ころから仕事が祥伝社や竹書房などに移っているため、ここらへンの作品は未だに単行本未収録のようです。
 左が2005年6月号掲載、「メビウスさん」。右が2006年8月号掲載「日暮れの少年」です。

 こちらも同じ花色ミニシアターシリーズ。2006年6月号掲載、吉野朔実「みどりいろの猫」です。ココら辺以降「下巻フラワーズ」では執筆しなくなっているので、やっぱり単行本に収録されにくいようです。

 

 他の単行本未収録。左が2006年5月号掲載、曙はる「いろどり弁当」。多分デビュー2作目位だとおもわれます。曙はるはその後4コマが主体になるので、シリアスストーリーモノはごく少ないです。右は2006年10月号掲載、神坂智子「金魚のいる川」。「猫のみた夢」シリーズ完了直後の読切作品です。最近作品の発表がないので、ちょっとさびしいです。

 とまあ、今週はこんなかんじですが。じつは今回「月刊フラワーズ」に関してはこれでおしまいと思っていたのですが、倉庫をよく探したらもう一束発見しましたorz。てなわけで来週も引き続き「月刊フラワーズ」になります(^^ゞ。

 最後にお知らせ。

 荒木伸吾氏の回顧展が2012年11月14日〜12月10日(火曜日休場)の会期で秋葉原:3331Arts Chiyodaに於いて開催されます。公式ホームページはwww.arakishingo.com。会場のホームページはwww.3331.jpです。入場無料なので、貸本劇画ファンも、アニメファンもぜひご来場ください。

 それでは、また来週。

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮