神保町裏通り日記  
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3月25日(土)
天気(晴)
売上(T_T)

 

 

 どうも雑誌ばかり打ち込んでいる、店内に雑誌の小山が次々と造山され、狭い店内がますます狭くなっていく今日この頃です。早く倉庫を片付けなきゃ(T_T)。

 というわけで、今週の新着目録。やっぱり雑誌が中心になってしまいました。しかも先ほどちょっと所用があって、新着目録打ち込んでから池尻大橋に出かけてまた店に戻ってくると、りぼん8冊の内7冊に注文あって売り切れ〜。早(^^;

 まあ、売れちゃったものの解説はちょっと気力が無くなるのですが・・・

 

 こちらはりぼんコミックの一条ゆかり「ふたりのサントロペ」と「ジュリア」。どちらも単行本未収録です。

 

 左は、りぼん1971年5月号山岸凉子「ハロー!エブリボデイ」。全3回の連載の内、これが2回目です。一度プチコミックに再録されましたが、単行本には未収録です。右は、りぼん1972年4月号ささやななえ「おまえとおれ」です。この当時ささやななえは、竹宮恵子、萩尾望都等を中心とする、大泉サロンのメンバーと親交があり、この作品にも彼らの手伝いが大分入っております。作中に竹宮という名前の先生や萩尾という名前の弁護士が出てきてたりします。他にいけだくみ、佐藤史生が手伝っているらしい。

 プチフラワーの方は、1985年の1年分。

 

 倉田江美のこの2作品が単行本未収録。左がプチフラワー1985年7月号「ブラマンクの夜」。右は、プチフラワー1985年11月号「フラニー」。

 今週は雑誌はこんなところです。普通の単行本はわずか4冊だけ_| ̄|○。

 

 左は、デビュー作にして一番長い連載作品となった須賀原洋行「気分は形而上(うああ)」。ゴキちゃんとか、実在のOLとか、ぶたのけつとか、榎田君とか、懐かしいメンバー出てきます。全19巻はちょっと珍しいです。右は矢代まさこ「ちびっこ聖者」。集英社の別冊マーガレットで発表した作品を収録したものです。貸本上がりですが、その分お安めにしております。

 

 左は当店でも定番の売れ筋商品、水上澄子の「僕たちの行進曲」。状態は結構良いです。右は表紙を見てもよく分からないと思いますが、北島洋子が描いた「アイドル伝説えり子」です。アニメのコミカライズで、1989年頃の小学四年生に掲載されていた作品を単行本化したものです。北島洋子の単行本って本当に種類が少ないです。

 来週はもちっと頑張ります(^^)/~~~

 と締めくくったところで、思い出した〜。一年半ぶりで「貸本マンガ史研究16号」が刊行されました。

 今回は追悼ばっかりです(^^;。値段の方は600円です。ひとつよしなに〜。

 もうひとつ貸本マンガ史研究会から「貸本マンガRETURNS」が刊行されました。発行はポプラ社です。

 諸般の事情で、当店では扱えませんm(_ _)m。お近くの本屋で是非ご注文くださいませ。

 

 

3月18日(土)
天気(晴のち雨)
売上_| ̄|○

 

 

 確定申告はすべり込みセーフ(^^;。陽気もちょっと春めいて、春一番で看板が飛んでったり、花粉症が出だしたり、晴れたと思ったら雨が降ってたりと、いろいろ泣かされる季節です。

 というわけではないのですが、今週の新着目録。更新が2時間遅刻した上に雑誌しかありませんm(_ _)m。その代わり「プチフラワー」5年分(といっても30冊(^^;)アップしました。

 いろいろと語るべき事は多い雑誌ですが、本気で語ると止まらなくなってしまうので適当に(^^;

 創刊は1980年春の号(5月号)。当初は季刊で、翌81年春の号(5月号)から隔月ペース(ただし月表記になるのは1982年から)になる。月刊化は創刊からか4年後の1984年5月号から。

 1980年代のマンガのニューウェーブ化の波に上手く乗り、非常に順調に部数を伸していった雑誌でもあります。萩尾望都、竹宮恵子、大島弓子等、の実力派を中心に、ニューウェーブの旗手となった佐藤史生、高野文子、筒井百々子、北原文野、森脇真末味など時代の寵児を輩出した。

 作風も既存の少女漫画から離れ、SF、ファンタジー、ホラー、ラブコメ、ラブロマンス、ギャグ、歴史物等、ありとあらゆるジャンルが網羅された。非常に勢いを持った雑誌で、90年代後半の少女漫画不遇の時代も乗り切り、いまだに刊行を続けております(2002年6月号から「フラワーズ」に誌名変更)。

 今回は創刊から1984年12月号までの30冊をアップしました。

 

 左が創刊号の表紙。絵は名香智子。創刊号の目玉は萩尾望都「訪問者」読切り一挙100ページでした。

 「プチフラワー」といえば忘れてならないのが、これ。山本鈴美香「白蘭・青風」です。マンガそっちのけでオカルト談義に話が横滑りし、賛否両論巻き起こし、休載とともに作者も漫画界からいなくなってしまったという、いわく付きの作品です。全7回の連載のうち3回分が単行本の1巻に収録されましたが、残り4回分は未収録のままです。ずいぶん盛り上げたまま休載になってしまいましたが、連載が続いていれば、どういう展開になったか興味深いところです。

 

 お次は恒例単行本未収録シリーズ。左は北原文野「試行錯誤のねずみたち」。他にも3作品ほど未収録があります。右は少女雑誌では珍しい風忍の「緑のおばさんが怖い」です。少女漫画においても強烈なモノトーンで描いております。

 

 左は萩尾望都が絶賛したという藻里千浪「移りゆく緑の季節」です。この人も強い個性の絵を描いた人で、印象深いです。カラー4ページ作品を4作品+3作品ほど発表して、その後見かけなくなってしまいました。単行本未収録というよりも、この人の単行本は存在しません。右は花とゆめでデビューした堀泉下「乙女の祈り」です。この人のプチフラワー掲載作品はすべて単行本未収録です。

 

 左は吉本隆明の娘(というよりも今の人は吉本ばななの姉といった方が分かりやすいかも)でマンガ家のハルノ宵子「銀河草だよ」です。プチフラワーにはこの1作だけしか作品がありません。右は最近人気が高い樹村みのり「また明日、ネ」です。一度レディス誌に再録された作品ですが、単行本には未収録です。

 最後に諏訪緑のデビュー作にして単行本未収録の「バラモンの塔」です。21世紀になってから急に人気が出てきた人です(^^;。

 来週は普通のマンガも〜。

 

 

3月11日(土)
天気(晴)
売上(ニャー)

 

 

 さあ、確定申告がまだだぞ(^^;。領収書の計算は済んだので、あとは申告書書くだけだけど。

 まあそんなことしてるから、新着目録もちょっと準備悪いですm(_ _)m

 雑誌は「月刊mimi」。創刊は1975年10月号。ティーンズ誌としては、セブンティーンに比べ大分後発でした。

 未収録ものはあまり目立ちませんが、阿保美代あたりが穴といえば穴です。

 

 左は1976年4月号掲載「変奏曲」。右は1981年10月号掲載「きつねの野原」。阿保美代も単行本未収録が多そうな作家さんではあります。

 最近はエコロジストとして有名な赤星たみこは、こちらの「タラッタ・ポン」がデビュー作。

 

 あとはキャンディキャンディの付録系がちょっと珍しいかも。

 今週はこれくらい。ちょっと不調_| ̄|○

 

 

3月4日(土)
天気(晴)
売上(冷)

 

 

 嗚呼、確定申告しなきゃ_| ̄|○。今年もそういう季節です。最近一年が早いったらありゃしない。

 今週の新着目録です。う〜ん、ちょっと点数が少ない。

 雑誌の方は別冊少女コミックス。1976年です。なぜか7月号が倉庫に見つからず。とりあえず売切処理のままアップ(^^;

 歴史に残る名作『ポーの一族』の最終話『エディス』が掲載された年です。

 

 他にお奨めとしては、樹村みのりの単行本未収録「訪問」が掲載された1976年3月号です。他の作品も地味ながら、少コミらしさが溢れていた時代です。

 

 画集の方は久しぶりに吉野朔実「フラワーピース」と正式には画集じゃなくてムックだけど「ヴィジュアルエクスペリメンツ・レイン」が入荷。「フラワーピース」は帯付で鈴木清順の寄稿文がなかなか面白いです。

 

 普通のマンガにはこの2冊。いくたまき「パイが好き!!」と「若奥様のアブナイ趣味」。この辺りもすっかり見かけなくなった本ではあります。

 来週は何だそうかな〜。

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮