神保町裏通り日記
 
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2014年
3月29日(土)
天気(晴)

 

 

 神保町の表通りは「春の古本まつり」開催中。花見の客も加わっていつもの5割増しくらいですか。裏通りはいつもの様に静かなんですけどね(^^ゞ

 今週の新着目録です。すいません。今週も何かに追われて売切補充のみorz。ここんとか何かに追われてばかりいるなぁ(泣)。内訳は、週刊マーガレット8冊、週刊少女フレンド32冊、週刊少女フレンド増刊32冊、別冊少女フレンド増刊2冊。

 

 、週刊マーガレットが8冊。

 

 週刊少女フレンドが32冊。

 

 週刊少女フレンド増刊号が5冊。

 

 別冊少女フレンド増刊号が2冊。

 これだけで終わっちゃうと何なんで1作品だけ紹介。

 週刊少女フレンド1978年3月25日増刊号掲載、別府ちづ子「がんばれマーメイド」。以前なかよしの時に少し解説しましたが、当時単行本があまり出なかった作家さんなので、ここらへんの作品も単行本未収録です。内容的にはこの当時ちょっと流行った女の子が男に混じって野球をやる話。先駆的には「野球狂の詩」の水原勇気が有名です。1978年になるとこの作品以外にも「赤毛のサウスポー」なんて作品もありました。

 来週は久しぶりの付録漫画の予定です。りぼんとなかよしのちょっと古めの付録マンガ出します。

 あ! ところで4月1日より消費税が増税されます。商品の値段は内税で値段据え置きですが、送料のほうが微妙にアップいたします。ご注意下さい。よろしくお願いいたします。

 ではまた来週(^_^)/~~~~

 

 

2014年
3月22日(土)
天気(晴)

 

 

 今週の市場で500冊の「ビッグコミック」を仕入れました。少女マンガをほぼ専門にやっている当店が、そんなもん仕入れてどうすんのと我ながら思うのですが、まあ個人的には青年まんがも好きなので、たまにはちょっと横道それたいなぁ、なんて考えてます。「ビッグコミック」は読みきり作品なんかで結構著名な作家の単行本未収録作品があったりします。数カ月後にはアップできるよう準備いたしますのでお楽しみにして下さい。

 そんなわけで整理に追われつつの今週の新着目録です。

 「週刊少女フレンド」1冊と「別冊少女フレンド」16冊と「ちゃお」4冊と大陸書房「ホラーハウス」5冊とその別冊が1冊。

 実のところ大陸書房「ホラーハウス」以外は全て売り切れ補充(^^ゞ。すんません相変わらず手抜きで。

 てなわけで今回解説は「ホラーハウス」だけ。

 「ホラーハウス」の発行元は大陸書房。もともと大陸書房はUFOとか超常現象とかの書籍を得意としていて1970年台のオカルトブームに乗って成長した出版社でした。1980年台になると経営が低迷してマンガ雑誌に手を出すようになります。そんな時に朝日ソノラマ「ハロウィン」のヒットを見て出したのが、この「ホラーハウス」でした。

 編集長の曽根忠穂氏は、もともと少年画報社の人間で、この雑誌の少し前まで「奇想天外」(奇想天外社)の編集長をしていた。しかしまあ奇想天外社も潰れちゃったので、結局「ホラーハウス」の編集長と大陸書房で出直した「小説奇想天外」の編集長を兼任することになったようだ。(その後についてはよくわからない)

 

 上の画像はホラーハウス1987年1月号です。通巻2号目です。右の画像は水野紀行「電話ボックス奇譚」。水野紀行という作者は、同人界では有名な「楽書館」を主催している水野流転です。ちょっと扉の絵だけではわかりにくいですが。他にも沖由佳雄等のホラーには似つかわしくない執筆者が多いのがちょっと特徴。
 さらに次号予告を見たら、堀内満里子、富本たつや、奈知未佐子等のおよそホラー雑誌には似つかわしくない面々が。この点を堀内満里子さんに聞いてみたら、”米やんが引っ張ってきたの”と仰った。たしかにこの雑誌には米沢嘉博「戦後怪奇マンガ史」が連載されていた。なるほどそれで同人会のメンツが多いのですね。
 でもこの傾向は一年くらいで終わってしまうようですが(^^ゞ

 あとはザザッと紹介。

 

 ホラーハウス1987年10月号。道原かつみ「闇色に蠢く」掲載。

 

 ホラーハウス1987年11月号。堀泉下「飛蛇之仮面劇」掲載。多分単行本未収録。

 

 ホラーハウス1987年12月号。蕪木彩子「解剖」掲載。

 

 ホラーハウス1988年1月号。東堂洸子「魂鎮めの祭り」掲載。

 

 こちらは別冊。恐怖体験コミック1987年10月号。読者体験談(本当かどうかは知らないが(^^ゞ)をマンガ化したシリーズ。三留まゆみ「みえないものの影」掲載。三留まゆみはかつて早坂ミケというペンネームでギャグ漫画描いておりました。懐かしいなぁ。

 最後はちょっとお知らせ。

 漫画の手帖No.67出ました。相も変わらずの店主の拙文掲載です。これで15回も文章書いてるなぁ。

 まあ新しい漫画の手帖が出ましたので、過去の文章をコラムにアップしました。暇つぶしにでもどーぞ。

 来週は週刊少女フレンド(でも売切補充)とレディスコミックもろもろの予定です。

 ではまた来週(^_^)/~~~

 

 

2014年
3月15日(土)
天気(晴)

 

 

 確定申告に追われ、組合仕事に追われ、仕入れた荷物の整理に追われ、時間がないなぁ(泣)

 そんなわけで被害甚大な今週の新着目録です。

 丘けい子の単行本と貸本と付録マンガが7冊。ちゃおが4冊。デラックスマーガレットが1冊。ほんとに少ないなぁorz。

 

 左がスターコミックスで、丘けい子「わたしはだれ!?」表題作他2編掲載の短篇集。右はベストコミックスで、丘けい子「先生をかえして」。こちらは長編です。どちらも週刊マーガレットに掲載された作品をまとめたものです。

 

 こちらもベストコミックスで、丘けい子「二人の太陽」。表題作の初出がちょっと不明ですが、併載の「リエの花びら」は、週刊マーガレット増刊号に掲載された雑誌デビュー作品です。

 

 左は貸本で、丘けい子長編シリーズ「リラの花いつまでも」です。カバー付いているように見えますが、カラーコピーなんでご注意を。右はなかよし1972年1月号付録で、マスコットなかよしアップルシリーズ「白い花ちった」です。この付録シリーズはあまり出てこないです。

 

 小学館「ちゃお」は4冊。左は1979年4月号の池田さとみ「鳥 舞いあがれ」読切。右は1979年10月号の「ぱすてるハーモニー」最終回。どちらも単行本未収録。

 

 最後はデラックスマーガレット。1980年9月号です。市川ジュン「きらめき秋」掲載。こちらも単行本未収録です。

 今週は少なくてホントに申し訳ありません。来週はモチっと頑張りまーす(^^ゞ

 

 

 

2014年
3月8日(土)
天気(晴)

 

 

 ちょっとバタバタバタバタしておりまして、なんだかとっても忙しいです。ああ、来週は確定申告しなきゃorz。

 今週の新着目録です。フレンド系とマーガレット系とりぼん系とプリンセス系がこちゃこちゃ色々。

 まずはフレンド系。

 

 

 週刊少女フレンド1968年4月9日増刊号です。表紙は高橋真琴。細川知栄子と細野みち子のピンナップ付き。細川知栄子の「ごめんなさい由紀ちゃん」は単行本未収録ではありませんが、収録単行本が「泣くなパリっ子」第3巻なので、かなり読むのが困難な作品です。
 右下は、細野みち子「母のなみだ」。これは再録作品であるのは確認済みですが、単行本未収録かどうかはちょっと未確認。

 

 こちらは「りぼんコミック」1970年12月号。一条ゆかり「天使のリング」単行本未収録作品掲載。

 

 マーガレットも少し。「週刊マーガレット」1976年35号。西谷祥子「恋ごころ」単行本未収録作品掲載。

 最後はビバプリンセス。「別冊ビバ・プリンセス」1977年秋の号。細川知栄子「永遠に愛を…」。こちらも単行本未収録。

 今週は、こんなところで〜。さーて確定申告やらなきゃ(^^ゞ

 

 

2014年
3月1日(土)
天気(雨)

 

 ここのところ週末になると天気悪いですね。ちょっと鬱(^^ゞ

 今週の新着目録です。1975年〜80年の「なかよし」がメイン。1冊だけ週刊少女コミックと後は小説ジュニア等の少女小説系が色々。

 なかよしの方は「キャンディ・キャンディ」の新連載あたりから。

 でもまあ、キャンディ・キャンディに関しては、語り尽くしたような気がするので、今回は別なところを解説。

 今回は別府ちづ子。この年代の「なかよし」には結構作品掲載されています。絵は結構達者で可愛い系。内容的には、基本ギャグの人でした。

 こちらは、なかよし1975年2月号掲載、別府ちづ子「夢ならおまかせ」読切単行本未収録です。

 

 左は1975年10月号から12月号まで全3回掲載、「エンゼル・トリオ恋ぐるい」。右は1976年4月号から7月号まで全4回掲載、「メリールウの王子さま」単行本未収録。
 どれも作品の出来は良いのですが、何故か単行本未収録が多いです。 なかよし時代の作品は単行本が3冊しか出ていない作家さんです。
・「あまい恋のビンづめ」KCなかよし 講談社
・「エンゼルトリオ恋ぐるい」 KCなかよし 講談社
・「なにをこしゃくな!!」スターコミックス 大都社
 掲載していたタイミングが悪かったのかちょっと不遇な作家さんでした。

 その後レディスに移ったり、企画物の仕事をしていましたが、最近になってハーレクインコミックスでヒットしています。21世紀になって20タイトルほどが出版されました。継続は力なり…ですね。

 お次は原ちえこ「うたえ! ポピーちゃん」について。

 原作は名木田恵子。連載は1974年10月号から75年9月号まで全12回。単行本にはなりませんでした。内容はポピーちゃんというニックネームの女の子が、色んな実在アイドルに出会うというシロモノです。

 

 まず筆頭はアグネス・チャン。回数的には一番多いです。次にリンリン・ランラン。

 

 桜田淳子に天地真理。まあ実在アイドルがなんだかんだ理由をつけては現れるというストーリー。この手は有名なところで、80年代の奥村真理子「歌って!ナナちゃん」シリーズがありますが、それの70年代版みたいなやつです。

 

 これが何かといえばバンダイグループのポピーという玩具メーカーが出していた「スターにんぎょう ポピーちゃん」との提携企画だったんですね。渡辺プロとサンミュージックも絡んでいたので、ここらへんの当時の女性アイドルが中心でマンガに出演していたようです。

 ちなみに1975年10月号から、後継マンガとなる経塚のん「あいLOVEポピーちゃん」が始まります。原作は加津綾子名義ですが同じ名木田恵子。こちらは76年9月号まで続いて、単行本もちゃんと発売されました。

 お次はジュニア小説。本来は小説中心に紹介しなければいけないのでしょうが、店主はマンガに偏向しているので(^^ゞ、マンガを紹介します。

 

 まずは集英社の集英社の小説ジュニア。こちらは1968年1月号。あすなひろし「雪の童話」掲載。

 

 こちらは1968年12月号。深井国(フカイヒロー)「踊り子ミレーヌ」。貸本マンガからイラスト系に移行した人ですが、この作品はイラストの絵柄ですが、ちゃんとコマ割もされておりマンガ作品となっております。

 

 お次は「別冊少女の友」から誌名変更された小学館の「ジュニア文芸」。こちらは1970年8月号。松尾美保子「明日の涙に乾杯を」第1回掲載。

 

 旺文社「ジュニア・ライフ」1968年4月創刊号。北野英明「白バラの誘い」。

 

 学研「小説女学生コース」1969年1月号。水森亜土「ミータン劇場」。一応コマ割されたマンガ形式。

 

 立風書房「女学生ロマン」1970年9月号。みつはしちかこ「小さな恋のものがたり」掲載。「女学生ロマン」は、前掲の学研「小説女学生コース」を誌名変更して子会社の立風書房が引き継いだもの。ただし1年程度しか刊行されなかった模様。

 今週はこんなところで〜。

 来週は今のところちょっと未定です〜。では、また来週〜(^^)/~~~

 

 

 

2014年
2月22日(土)
天気

 

 中央市大市終わりました。また山のように雑誌を買って、置き場所に頭抱えております。仕事しなくちゃね(^^ゞ

 今週の新着目録です。今週は別冊マーガレットとちょっとだけレディスとかとか。西谷祥子と市川ジュンの単行本未収録が目玉でしょうか。

 まずは細かいところから。

 秋田書店『ひとみ』1979年4月号。創刊1年目の号ですね。細川知栄子「伯爵令嬢」新連載が掲載。

 廣済堂『ソリティア』1987年6月号。雨後の筍のようにホラー雑誌が出版されたころのひとつです。嶌峰麻利子「パンドーラの匣 預言」掲載。この方もとんと見かけなくなりました。

 デラックスマーガレット1980年5月号です。市川ジュン「春 ばら色の風の中」単行本未収録掲載。この作品はいわゆる”なつき先生シリーズ”の最終作です。店主は”なつき先生シリーズ”は『南風の中で』で完結しているものと思い込んでおりました。なつき先生、最後に結婚したんですね(^^ゞ

 

 こちらはデラックスマーガレット1981年3月号。市川ジュン「霧と星のテムズ」。これがマーガレット系での最後の仕事。これ以降、活躍の場が「YOU」に移ります。

 

 

 お次は小学館『ビッグコミック フォアレディ』が2冊。上が1985年9月号。西谷祥子「危険な昼下がり」単行本未収録掲載。下が1987年11月号。西谷祥子「黒にはピンク」単行本未収録掲載。西谷祥子末期の作品です。

 残りは別冊マーガレット1966年〜1978年にかけて。

 

 基本的に売り切れ補充なので、代表的なのをちょっとピックアップ。

 1972年9月号美内すずえ「パンドラの秘密 前編」。

 

 左は、1971年9月号掲載、西谷祥子「愛しているから」単行本未収録。右は、1972年11月掲載、西谷祥子「白鳥の歌 総集編・後編」。「白鳥の歌」は、西谷祥子唯一のバレエ漫画(多分(^^ゞ)。

 こちらも単行本未収録。1973年4月号掲載、「わたしのカワイイ人」。

 

 最後は忠津陽子で締めくくり。左は1973年4月号掲載、「うわさの二人」。右は1974年4月号掲載、「恋とはこんなものかしら?」。どちらも単行本未収録。

 今週はこんなところで。来週は『なかよし』の予定。「キャンディ・キャンディ」の第1回の号も出ます。

 忘れてた(^^ゞ最後にイベント情報を。

 北九州市漫画ミュージアムにて「バレエマンガ」展が開催中です。会期は2月15日〜4月6日まで。内容的には昨年夏に京都で行われたものとほぼ同じのようです。京都で見逃した方は、是非どうぞ。

 もういっちょ。こちらは会場が神保町の文房堂。4月28日〜5月9日の会期予定で原画’(ダッシュ)展示が行われます。この展示会に合わせて4月29日の予定で花村えい子×ちばてつや×竹宮恵子スペシャル座談会が開催されます。詳細は文房堂のホームページで(本日現在まだ情報は上がっておりません)。

 では、また〜。

 

 

2014年
2月15日(土)
天気(雪)

 

 

 2週連続の雪です。久しぶりの大雪です。この程度で大雪なんていうと雪国の人に笑われちゃうかもしれませんが、ここらへんではやっぱり大雪なんです(^^ゞ

 今週の新着目録です。すごく少なくて申し訳ないです。一応言い訳すると来週月曜日に中央市会大市があって、それに追われて作業ができませんでした(^^ゞ

 まずは貸本4冊。4冊共に若木書房のひまわりブック。左が泉久子(泉ひさこ)「舞子物語」。右が角田まき子(早瀬マキ)「劣等生ばんざい!」。

 

 こちらは田中美智子のひまわりブック2冊。左が「しあわせにあくしゅ」。右が「ゆう子のねがい」。通常ひまわりブックは描き下ろしの長編(といっても120頁前後)のシリーズなんですが、この2冊は田中美智子傑作短篇集と銘打たれ通りに短篇集の形式です。各短編の初出ですが、比較的「りぼん」に掲載された作品が多いようです。

 当店では珍しく少女マンガじゃないものも。岡部冬彦「オヤカマ氏」。岡部冬彦といってもピンとくる人は少ないかもしれません。一部の人にはソニー坊やのキャラクタデザインした人というほうが有名かもしれません。この「オヤカマ氏」は、最初期のサラリーマン漫画としても有名です。作品形式は4コマではなくて、9コマ使う形式でした。初出は週刊サンケイで、1955年にはこの漫画をベースにした「アツカマ氏とオヤカマ氏」という映画も公開されました。単行本は八興から1956年に刊行。のちの1958年には若木書房から全3巻のバージョンも刊行されました。今回販売するのは元版の八興のものです。
 最後に蛇足。岡部冬彦はイラストレーター水玉螢之丞のお父さんです。

 

 中央公論社の愛蔵版でいがらしゆみこ作品2冊。左が栗本薫原作の「パロスの剣」。右が「エイミー・エンジェル」。

 

 残りはバラバラ。 左は秋田書店『ひとみ』1960年9月号付録、木村光久「花びら少女」。表紙でわかるように純正バレエもの。右は牧野和子「スキニー やせっぽち」。4巻がやたらと出てこない。被災ぶりの4巻セットです。

 今週はすみません。こんなところで〜。来週は雑誌やります。ちょっとレディス系かも。

 

 

 

2014年
2月8日(土)
天気(雪)

 

 

 東京も久しぶりの大雪です。今年の2月は温かいなぁとか思っていたら、この仕打です(泣)。

 今週の新着目録です。開店12周年記念ということで、ちょっと秘蔵の逸品アップです。

 

 松本かつぢ「くるくるクルミちゃん」の写し絵シール(水転写シール)です。プラモデルなんかではデカールと読んだりしますが、正式にはウォータースライドデカールと呼びます。
 昭和17年10月の販売物です。大戦中のものですが、まだこういったものを販売できる余裕が少しあったのでしょうね。袋の裏側には”○に公”と記された証紙が貼ってます。これについては後述します。
 今回は袋付きの3枚セットと袋なしの3枚セットと1枚だけのバラがあります。

 こちらも松本かつぢ作の皇軍慰問絵葉書3枚セット(袋付き)です。前線の兵隊さんに送る慰問袋の中に入れるもの用として制作されたものです。
 袋の裏側の金額欄の横に”○に停”のスタンプ印が押されております。このスタンプ印はマル停価格と呼ばれるものを表記したものです。

 ここでちょっとマル停価格を説明いたします。昭和14年10月18日に価格統制令という法律が公布されます。これは同年9月18日の価格を維持しろという法律です。”○に停”のスタンプはこの法律に準拠した価格停止品(価格を上げていない)である証明印のようなものです。

 ですからこの慰問絵葉書は昭和14年10月18日以降から戦中にかけての商品と思われます。

 それから水転写シールの方にあった”○に公”ですが、こちらはマル公価格と言って、どうしても9月18日の価格より値上したい場合に政府から公定価格を再度制定公示して貰って付けた価格だという証明です。

 その他、”○に許”のマル許価格とか”○に技”のマル技価格、”○に芸”のマル芸価格(美術工芸品等の自由価格品)なんてのもあったそうです。

 ちょっと余談に走りすぎました。

 松本かつぢの封筒9枚です。制作などの由来がちょっと不明ですが、年代的には戦前のものと思われます。

 松本かつぢの最後は、クリスマスカード。左側は封筒です。由来年代不明ですが、ひょっとしたら「少女の友」あたりの付録かもしれません。

 

 お次は貸本マンガ。池田理代子のデビュー作「由紀夫くん」です。ひまわりブックの354番なので発行は1967年2月頃(推定)です。残念ながら1枚落丁ですが、落丁部分のコピーは付きます。右の画像がそのコピーです。池田理代子デビュー時点で絵がうまいですね。

 

 その他貸本は丘けい子。左は丘けい子長編シリーズ3番「ばら色のドレス」。田舎から出てきた進吾という少年。ルックスの良さからスカウトされてたちまちアイドル歌手としてデビューするが、実は進吾は女の子だったのです…というお話。
 長編シリーズ13番「めぐり逢い」の方は、ヤクザな男に乳児の頃に引き取られ妹として育てられたナナ。ある日クラブで踊るナナの前に生き別れとなった母親(密輸組織の幹部)があらわれる…という話。丘けい子って絵はもうひとつ華がないのですが、ストーリーは割りかし良く出来ていて結構好きです。

 他は丘けい子の第一ジュニアコミックとスターコミックで5冊。

 

 ココらへんの単行本は貸本ではなく通常単行本として出版されたものです。「律子のばか…」、「ママは犯人じゃない」どちらも短篇集ですが、「律子のばか…」の方は第一プロの貸本短編誌「学園」辺りに掲載したものをまとめたものです。右の「ママは犯人じゃない」は、週刊マーガレットで掲載したものをまとめた単行本です。

 今週はこんなところで〜。

 まあ12年もよく店が続いているなぁと我ながら感心いたします(^^ゞ。今後も精進してゆきたいと存じますので、ご贔屓の程よろしくお願い致しますm(_ _)m。

 

 

2014年
2月1日(土)
天気(晴)

 

 2月になりました。ここのところあまり寒くなくて楽です。

 今週の新着目録です。先週の予告で、な行からと言ったんですが上手くできませんでしたorz。結局ティーンコミックとジュニアコミック含め色々ゴチャゴチャ。

 

 ティーンコミックス青池保子が4冊。左上が「どろぼう家族」。右上「ニュートン十三世」。下が「おーい青春」正続。

 

 左が飛鳥幸子「怪盗こうもり男爵」ジュニアコミックス。右が神奈幸子「14さいばんざい」ティーンコミックス。

 こちらが北島洋子「美しきスザンナ」全2巻。

 

 左が里中満智子「一番星みつけた」ジュニアコミックス。右が矢代まさ子「サチのポプラレター」ジュニアコミックス。

 

 左が巴里夫「りんごでカンパイ!」ジュニアコミックス。右が同じく巴里夫「ふたりの口笛」ジュニアコミックス。

 今回こちら新規入荷ではなくて値段見直しです。よろしかったら是非どうぞm(_ _)m。

 実は先週志摩ようこを2冊上げ忘れているのが判明。ダメだなぁ(泣)

 

 志摩ようこ「咲子の7日間」と「白き鳥の子守歌」です。「咲子の7日間」は結構初期の作品集です。

 

 原田千代子のティーンコミックスデラックスが2冊。左が「バレンタインOH!」、右が「ふぃーばあ!はいすくーる」。

 

 なかよしコミックスでまつざきあけみ。左が「ガラスのアンジェリアン」。右が「ごきげん?アピ」。

 

 渋い?ところで左が星川とみ「地獄の招待状」なかよしコミックス。右が布浦翼「さすらいの派遣社員お竜!」ビーラブコミックス全3巻。ところでマンガで派遣社員とか家政婦ネタというとたかの宗美「派遣戦士山田のり子」とか魔夜峰央「家政夫パタリロ」とかを思い出しますが、なぜか主人公は超優秀というネタばかりです。まあその方が作品創りやすいでしょうね(^^ゞ。

 最後は全然古くない坂田靖子「デル・カント・バジェット」。全然古くないのに作者のマンガ単行本としては一番レアです。まあ雑誌(ステンシル)が途中で潰れちゃったせいもあるのでしょう。店主は巻末に載っている和物3作品が結構好きです。

 今週はこんなところで。来週は開業12周年記念ということで、ちょっといい物出します。でも雑誌がちょっとないなぁ(^^ゞ

 

 

 

2014年
1月25日(土)
天気(晴)

 

 

 防寒対策用に近所のお店で厚手の靴下3足500円を買いました。バイオ炭配合の繊維だそうです。効果があるのかないのかはイマイチ不明だけど、足の寒さ対策には役立ってます。

 今週の新着目録です。床に積んで未処理状態だった新書をようやく整理。作者あいうえお順に処理しようとしたんですが、た行の段階で力尽きました(^^ゞ。てなわけで今回63点アップ。特に意識したわけではないけれど、ほとんどがフレンド系やなかよし系等の講談社です。

 講談社以外を紹介したほうが早いですかね(^^ゞ

 

 左、りぼんマスコットコミックス内田善美「星くず色の船」。右、ぶ〜けコミックス内田善美「かすみ草にゆれる汽車」。

 

 左、レモンコミックス鈴原研一郎「星にささげる愛の詩」。右、マーガレットレインボーコミックス鎌田幸美「スクランブル!ジュン」。

 このままダラダラ紹介し続けると、ちょっと気が遠くなりそうなので店主の個人的趣味のセレクトに走りますのでご勘弁を(^^ゞ

 

 左、あなだもあ「すずめのチュンちゃん」。なかよしデラックスの創刊号から連載が開始されていた。一応全3巻のはず。90年台になって1冊だけ単巻で出たのだがそれがこの1巻と内容が同じ復刻なのか別物なのかはちょっと不明です。
 右、おおの藻梨以「桃色鼠」。表題作の桃色鼠は主人公の女の子が次々と男を変えることから付けられたアダ名。いかにも「mimi」向きの内容だなと思うと実はこれ秋田書店の「ひとみ」に掲載された作品。そう考えるとずいぶんと掲載誌で浮いた作品になっていただろうなぁ(^^ゞ。同時収録の「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」も掲載誌はひとみの方。

 

 

 左は、妹の方の志摩ようこ「遠い日のミレーヌ」。右は、姉の曽祢まさこ「海にしずんだ伝説」。初期は絵柄がよく似ています。でも志摩ようこのほうが女の子のほっぺたが若干ぷっくりしてました。絵柄の好みはココらへんで別れますかね。

 

 左は、杉本啓子「闇のメルヘン」、店主はこの時代以降の杉本啓子の絵柄が好きです。ちょっと線が細くなり描写がちょっとリアル系になる。ストーリーも長めのものより短めのほうが好きだった。てなわけで闇のメルヘンのような連作短編は非常に好きでした。
 右は、峡塚のん「初恋スタートライン」。ストーリーは何てことないのですが、絵柄がちょっと可愛くて割りかし峡塚のん好きでした。

 片岡みちる「わんだ〜・わ〜るど」。いわゆるメルヘン。縦にしても横にしてもメルヘン。最近この手のメルヘン系マンガが少ない。最近は幼年誌でもこの路線が少ないので寂しい…。(今気がついてけど1巻と2巻を逆に並べて撮影してしまっている(^^ゞ。面倒なのでこのまま放置。ごめん)

 まあ今週はこんなところで〜。来週は一応、な行から開始するつもりですが、根性尽きて別なものに日和るかもしれません(^^ゞ。それではまた〜。

 

 

 

2014年
1月18日(土)
天気(晴)

 

 

 鉄筋のビルは床が寒くて、足が冷たくなるのが難点です(-_-;。

 今週の新着目録です。雑誌が色々少しずつ。

 まずは「りぼん」が増刊含めて8冊。

  

 とりあえず今回一番古いのを紹介(^^ゞ。りぼん1970年5月号。巻頭の絵物語に里中満智子「炎の奴隷王子」。里中満智子のりぼんでの仕事はこれぐらいのもんですかね。

 

 1970年のりぼんコミックが2冊。1970年4月号の方には一条ゆかりの単行本未収録「ジュリア」が掲載。

 

 別冊少女フレンドが2冊。こちらは1968年4月号。表紙は高見エミリーと黛ジュン。細野みち子「かずみのねがい星」掲載。

 

 週刊少女フレンドが6冊。1972年の前半のものです。細川知栄子「夢みる恋」とか里中満智子「花よめ先生」とかが連載されていた頃です。

 

 なかよしが5冊。1982年ころ〜97年まで。表紙の雰囲気も大分違います。

 

 ひとみは1冊だけ。1978年7月号。成実由規「魔女っ子チックル」掲載。連載中のカラー扉はこの号くらいじゃないかしら。成実由規のデビューはこの作品らしいです。残念がらこの方の単行本が存在しないので、他の詳しい情報はちょっと不明です。

 来週は単行本類いろいろの予定〜。

 

 

 

 

2014年
1月11日(土)
天気 (晴)

 

 

 新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いたしますm(_ _)m。

 本年最初の新着目録です。おメデタくも1970年代後半のりぼんの付録が31点です。人気絶頂の陸奥A子、内田善美の付録もあります。

 

 

 

 上段左、陸奥A子スーパーセット。最高に可愛いジョリートランプ(上段右画像)とのセットです。
  中段左、陸奥A子のインテリアレターラック。5色のレターラックで1セット。バラバラでも使用可能ですが、縦方向に連結することも可能なスグレモノです。中段右側は、りぼにすとバッグ。手提げの紙袋ですね。サイズはB4程度です。
 下段左、ファニーファイル。下段右、スペースファイル。この当時の付録は単なるファイル・バインダーでも中のリフィルポケットのデザインなんかもずいぶんと凝った仕様となってます。

 内田善美のジグソーパズル・レターセットです。封筒とシールの付いた完品です。ジグソーパズルの裏面にメッセージを書き込んでバラしたピースを封筒に入れて相手に送るという凝った仕組みです。

 田渕由美子・内田善美の超ロング壁掛けイラストカード。パタパタと折り込まれて縦方向に7倍開きます。

 お次は田渕由美子。

 

 左は170cmまで身長を測れる壁掛けチャーミングメジャー。右はファンシーキャビネット。

 

 こちらはキューティマガジンラック。組み立て付録もアイディア満載で豪華だった時代です。

 

  

 他にもセット物色々。左上ビューティフルセット。陸奥A子と田渕由美子のラップペーパーが入ったセットです。右上ジョイジョイセット。左下ラブラブセット。右下プリティセット。

 

 最後は1979年後半期のカレンダー。背後のボードがスタンド上に立てかけ可能。7月の陸奥A子イラスト(昼寝をしている女の子)は店主のお気に入りです(笑)。

 詳細はゴチャゴチャ細かいので、目録の方をご確認下さい。

 新年最初の目録はこんなもんでした〜。

 来週は1980年代前半の「りぼん」と「なかよし」の予定です〜。

 最後に忘れ物(^^ゞ。今回残念ながら「宇宙の傑作機」シリーズの販売はありません。次回夏のコミケに乞うご期待(^^ゞ。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮