神保町裏通り日記
 
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2015年
9月26日(土)
天気(曇)

 

 

 いつの間にか秋っぽくなってきました。今年は夏の後半がグダグダでしたね。

 今週の新着目録です。雑誌オンリーです。りぼんが3冊、女学生ロマンが1冊、小説女学生コースが4冊、美しい十代が1冊、小説ジュニアが9冊、ジュニア文芸が1冊、マドモアゼルが1冊、女学生の友が21冊、女学生の友増刊が2冊、別冊女学生の友が1冊です。りぼん以外は全部少女向け文芸誌です。

 

 りぼんは1972年が1冊、1974年が2冊です。売切補充です。

 

 学研の子会社だった立風書房の「女学生ロマン」1971年1月号です。第1回ロマンまんがコンクール第1席入賞、わたなべはるみ「魂」です。わたなべはるみが誰かといえば、さっぱりわかりません(^^ゞ。おそらくこのデビュー作しか作品がなさそうです。割りかし上手いのですがね。

 

 学研の「小説女学生コース」。1867年が3冊、1968年が1冊。高橋真琴のシールがついていたり、漫画が結構豊富だったりと60年台の少女文芸誌にしては、遊びココロあります。

 学研の「美しい十代」1963年8月臨時増刊号です。「美しい十代」1959年12月号〜1966年ころまで刊行されておりました。三田明の曲でも「美しい十代」(1963年10月発売)というものがありました。直接は関係ないと思うのですが、どうなんでしょ。先ほどの「小説女学生コース」と違って、かなり硬めの内容です(^^ゞ。

 お次は集英社小説ジュニア。

 

 1969年12月号。わたなべまさこ「恋するミランダ」。全5回の最終回。単行本未収録です。

 

 1971年4月号。牧美也子「春の風紋」新連載。

 

 1976年10月号。あなだ・もあ「うっかりタマちゃん」。以前の日記であなだ・もあが実は男だったということを書いたのですが、もうちょっと調べたら、島津郷子の元旦那だったということが判明。夫婦の絵柄って似るケースが多いので、ちょっと意外でした。でもあなだ・もあだって、下のような絵柄の作品も描いていたわけなんですよね。

1992年10月発行 スコラレディースコミックス。

 作者名が同じでなければ絶対わからないでしょうねぇ(^^ゞ。

 お次は小学館。

 

 ジュニア文芸1971年4月号。左下は宮脇しんたろう(みやわき心太郎)「幸子と志郎」。全8回のうちの第6回目。詳細は今となっては聞けないがみやわきさんのお兄さんに纏わる話が下敷きになっているらしい。全部で250ページちかい作品である。これも実にみやわきさんテーストがあふれた作品でできれば復刻でもしたいなぁと思う。

 右は奈良林祥「パパ・ママ性ってな〜に」という性教育関係のコラムです。挿絵をみなもと太郎が担当しております。でもカットによってはみなもと太郎らしからぬ絵柄が混ざっています。ご本人に確認したところ、奥さまの後藤静香の絵が混ざっているとのことでした。残念なことに奥さまのマンガ作品を読んだことがない(1冊だけ存在します)。いずれ読んでみたいものです(^^ゞ。

 残りは女学生の友なんですが、えーほとんどマンガがありません。

 目立ったのは1966年5月号掲載の藤子不二雄「オバケのP子日記」くらいのものです。

 あとちょっと面白いなと思ったのはこちら。

 年寄りには懐かしい広告(^^ゞ。ロゼット本舗のロゼット洗顔パスタのCMで「黒子さん白子さん」というシリーズがありました。テレビCMは(こちら)。黒子さん白子さんはモデルが居たそうで、白子さんは社長の奥さん、黒子さんは奥さんの姪御さんだったそうです。

 何もかも懐かしい〜と言いながら他の解説は省略〜(手抜き〜(^^ゞ)。

 ここのところマンガ関連のイベントを紹介する機会が増えましたので、このさい別枠でマンガ関連のイベント紹介ページ作りました。

 ・マンガ関連イベント情報

 日記の方でも紹介は致しますが、探すのが楽なようにこちらのページにも情報を同時掲載いたします。

 以後よろしくお願いがいいたします。

 来週は未定です〜。

 

 

2015年
9月19日(土)
天気(晴)

 

 

 ようやく雨も小康状態。しばらく良い天気が続くといいのですが。

 今週の新着目録です。白泉社系の全員プレゼントが中心で、他にグッズ系付録と単行本少々。

 まずが全プレから。ちなみに全プレ品に関しては、全品輸送用の封筒付きです。ただしアタナの部分は消しております。

 

 白泉社ララ、成田美名子「エイリアンストリート」から3点。正確な時期とかはちょっと不明です。

 上が「シャールのストリートバッグ」。小さいバッグに大きなバッグが収められております。左下が、ちょっと解りにくいですがエプロンです。スキャナーだと真ん中しか写せなくて(^^ゞ
 右下がバインダー。真っ黒で解りにくいのですが(^^ゞ上部にクリップが付いたクリップバインダーです。

  

 続いてバインダー2種。左が和田慎二「ピグマリオン」。右は三原順「はみだしっ子」。

 お次は2作家によるペアセット品。柴田昌弘・愛田真夕美「ポップグッズ ペアセット」。多分小銭入れとクラッチバッグと思われます。

 こちらは高口里純・和田慎二「ファッショナブル・ペアセット」。ポシェット?とペンケースの組み合わせ。

 

 左は白泉社、愛田真夕美「マリオネット」の巾着袋。右は秋田書店、中山星香のバッグ。作品名はちょっと不明でした。

 こちらは全プレ品なのかどうか、出版社も不明、唯一わかるのがなかともこのイラストが入ったスカーフということだけ。60×60cmありますので取り敢えず実用にはなりそうです(^^ゞ。

 お次はアニメックでの販売品。成田美名子「エイリアンストリート レターブック」。バインダーと封筒と便せんのセットです。

 

 こちらは竹宮恵子絵はがきセット。やはりアニメックでの販売品です。2種類あって、どちらも5枚ずつのセットです。

 お次は雑誌付録。

 ララ1980年11月号付録で大島弓子「綿の国星」からチビ猫封筒・チビ猫シールのセットです。

 

 他はりぼんの池野恋の付録が4点。そのうち新規は、「池野恋のときめきスポーツランドコレクションノート」。カセットレーベル・ポロシャツメモ・応急手当ミニブック・ポケットがついて、単なるノートじゃなくて結構凝っています。内部は部分的にフルカラーです。

 お次は単行本。

 

 先ずは講談社漫画文庫が2冊。左が上田としこ「フイチンさん ぼっちゃんのお相手の巻」。右は里中満智子「愛情の設計」。桜田淳子主演で映画化されたものの原作です。店主は併載の「遠い青空」の方が好きなんですが(^^ゞ。

 

 二見書房サラ文庫版、倉金章介「あんみつ姫」。今読んでも結構ポップで面白いですよ・

 

 

 最後は新書版が2冊。左がシップポケットコミックス、細川知栄子「ヴェニスの恋」。併載は「愛は空のかなたに」という第2次大戦中の特攻隊を描いた恋愛物。
 右は曙コミックス、よこたくにお「マル子ちゃん」。別冊少女フレンドで連載された作品。併載で、「へんな子ちゃん」収録。「へんな子ちゃん」の方はりぼんで、途中赤塚不二夫から引き継いだ連載。

 今週はこんなところで〜。

 では、ちょっとおしらせ。

 ワイズ出版からつげ忠男「成り行き」が刊行されます。その刊行記念として神保町せせんグランデに於いて、トークショー&サイン会が開催されます。詳細はこちら

 

 更に南青山のビリケンギャラリーにおいても「つげ忠男展」(10月3日〜10月14日)が開催されます。

 もういっちょお知らせ。

 神保町にあります、日本マンガ塾において、『マンガ脳の鍛えかた』の門倉紫麻トークライブが開催されます。期日は10月3日(土)で申し込みはHP上からとなります。

 今回のイベントは飯田うさ爺(飯田耕一郎)のトークライブの第2回になります。(ちなみに第1回は本日開催(^^ゞ)。他の企画も進行中のようなので、決定したらまた順次お知らせいたします。

 ではではまた来週〜。

 

 

2015年
9月12日(土)
天気(晴)

 

 

 すごい台風でした。被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。

 今週の新着目録です。今週は原稿書きにちょっと追われて目録にしわ寄せが…(泣)。貸本が2冊、単行本が3冊、同人誌が5冊、ミニレディー百科が4冊。またもや計14冊(^^ゞ。でも少ないけど内容はちょっと濃いです。

 

 

 

 若木書房、わたなべまさこ「天使のこみち」です。以前紹介した「乙女の湖」と同じような時期に刊行されたものと思われますので、1961年末頃の発行と思われます。1960年から61年にかけての講談社「なかよし」、集英社「少女ブック」に掲載された作品をまとめた短編集です。

 初出は
第1話「天使のこみち」 なかよし1961年1月号
第2話「春風のおはなし ミカじょうちゃまとチャップじいや」 初出不明
第3話「台風のおはなし ニーナと千鶴子」 少女ブック1960年夏休み増刊号
第4話「こがらしのおはなし エマと美樹子」少女ブック1960年新年増刊号
第5話「バラ色の少女」  なかよし1961年4月号
第6話「白い花のさく頃」 少女ブック1961年お正月増刊号

 「春風のおはなし」だけ初出が不明でしたが、タイトルから考えて「少女ブック」に掲載された作品だと思われます。

 どの作品も初期のわたなべまさこの魅力が発揮された佳作ですが、とくに表題作の「天使のこみちは」素晴らしい出来です。

 売れない貧乏童話作家の六べえさんのところに、天使のように可愛らしいまみ子という少女が現れます。天使に教えられてやってきたというまみ子に励まされてやがて六べえは作家デビューを果たします。しかしまみ子は…。
 おっさんホイホイ(^^ゞの実に素晴らしいお話です。

 ちなみにカバーの方は、雑誌掲載時の扉ページです。

 曙出版、長谷邦夫「宇宙大攻撃」です。刊行は1958年7月です。デビューして2年目で6作目くらいの作品ですが、素晴らしい出来です。

 特にSF作品として設定、ストーリーなど破綻が無いです。さすがSF同人「宇宙塵」に所属していたことだけはあります。

 ちょっとストーリーをご紹介。人類が宇宙進出を果たした近未来、あるひ空から大型の宇宙船がやってきて都市攻撃を始めます。地球側も防戦して敵は一時撤退します。逃げた敵の軌道を追うと、当時植民惑星だった金星だと発覚する。攻撃隊が組織され金星に到達するとやがて敵の首領は木星の収容所から脱走した大悪党ペトローネと判明する。金星と地球においてふたたび戦闘が始まる。だが人類の兵器を遥かに凌駕する兵器はどこからもたらされたのか、やがて真の敵は人類に取り付いて精神コントロールするいわゆる人形遣いタイプの宇宙人であることが判明する。

 てな感じです。けっこうこの時代の作品にしては、設定が凝っていますでしょ。ちなみにカバー絵は大城のぼるによるものです。

 

 単行本は珍しく、少女漫画以外。勝川克志「にこにこ影法師」と伊藤重夫「踊るミシン」。どちらもちょっと珍しい。

 

 小学館ミニレディー百科は4冊。左は市川みさこ「こんにちは ホッペちゃん」。ミニレディー百科のマスコット、ホッペちゃんを題材にしたマンガ作品です。ミニレディー百科でマンガ作品は恐らくこの1冊しかありません。結構珍しいです。

 右は「わくわく楽しいキャンディー百科」。キャンディーにまつわる、お話やマンガや作り方など満載。カバーコンディションがちょっと悪いので、お安め設定。

 他に定番「バレエ入門」と「ヒミツの魔女っ子入門」も入荷。

 お次は同人誌。

 

 

 山猫舎発行の「カムパネルラ」の創刊号です。まつむらまきおが主催していた同人グループです。左下はKIMU(木村直代)「月のしずく」。右下がまつむらまきお「夢幻行」。
 その後プロになった作家が非常に多い同人グループです。創刊号には参加していませんでしたが、他に井上直久やおーなり由子もこの同人に所属しておりました。

 

 ペンダコステテコ毛糸のパンツ組合発行「PENTECOSTE 3号」です。右は木下ふみ「harmony」。

 

 こちらはどんまい幽霊会社発行、「Zoological Garden」。右はきたのじゅんこのイラスト。会の名前は違いますが、ペンダコステテコ毛糸のパンツ組合と同じメンツの同人です。

 

 猫乃都(児嶋都)がメインで発行した「ROCK本」(1984年4月発行)。会の名前に関しては不明です。この同人誌のメンバーの中に小松左京の娘さんが居るらしいのですが、どうやっても判明しませんでした(^^ゞ。

 本日はこんなところで〜。来週はずいぶんと放置してしまった、成田美名子の白泉社全プレ賞品でも処理しようかと考えております。

 さておしらせです。

 福島県只見町の昭和漫画館青虫さん協力の下、9月27日(日)に「第一回まんがの描き方教室」が開催されます。この講師がなんと永野のりこ先生です。締め切りは9月24日で先着18名様。会場は昭和漫画館青虫さんですが、参加申し込みは只見町観光まちづくり協会の方ですので、ご注意下さい。

 こちらがチラシのリンクです。

 ああ、わたしも暇があれば行ってみたい〜。

 ではまた来週〜。

 

 

2015年
9月5日(土)
天気(晴)

 

 

 9月になりました。最近やたら雨が多いのですが、東京地方今日は珍しく晴れております。

 今週の新着目録です。同人誌ばっかり14点(少な!)(^^ゞ

 まずはおすすめにも挙げた千明初美「ときめき」

 いやほんと結構長いこと探して今回ようやく入荷しました(^^ゞ。

 それでは引き続き個人誌から。

 

 左は、現在「ダンジョン飯」でブレーク中の九井諒子の同人誌「人魚禁猟区」。2011年5月発行。右は、「ぼくらのへんたい」でブレーク中のふみふみこ「さっちんとよーこちん」。

 ふくやまけいこの同人誌「けい−1」。こちらはB5サイズのオフセット。

 

 おなじくふくやまけいこの「C−1」。こちらはA5サイズのコピー誌で、コミティア108の際のチラシ付き。

 おおやちき「COLLECTION・DO」。2014年11月発行。著者初の同人誌。エッセイコミック集です。

 お次は合同誌。

 

 九州の同人誌界の雄、アズ漫画研究会のオフセット会誌「あず」の2号目です。発行は1976年4月。右は、むちAこ(陸奥A子)「れもんばばろあ色の夢」です。
 アズ漫画研究会の創立10周年ということで、特集で会の成立経緯などが紹介されております。

 

 ペンダコステテコ毛糸のパンツ組合発行の「PENTECOSTE 2号」です。きたのじゅんこの旧姓ながやまじゅんこ名義の作品が見られます。 会の名前が「ペンダコステテコ毛糸のパンツ組合」になった経緯もこの本を読むと判明します(笑)

 

 

 

 高田馬場近くの山手線の線路脇の売れない少女漫画家たちが集ったという伝説?の石塚荘。その唯一(たぶんね)の記録本「石塚荘 1号」。石塚荘の概要については中田雅喜「石塚荘」に詳しい(下左)。最近話題の笹生那実さんも出没していたようです(^^ゞ。下右は石塚総メンバー11人による合作「白鳥幻想」。白鳥にキグナスとルビ振られておりますが、正しくはシグナスです。キグナスじゃぁ石油会社だよ。でも解っててルビ降ってるのかもしれない。

 

 「ぱふ」の前身だった「漫波」です。商業誌か同人誌か判断難しいところですが、一応この段階では同人誌として扱います。まさ漫画評論というよりは大学漫研から引っ張ってきた作品の寄せ集め的性格が強いです。最初から「漫波」というタイトルではなく、最初はノンタイトルで、次に「漫画界」、そして「漫波」で、「まんぱコミック」となり、「だっくす」を経て「ぱふ」となります。これは1976年2月号。通巻で恐らく5号目。右は才谷遼「少年」。

 

 迷宮’79発行「漫画新批評大系」Vol.5。2期の最後の号ですね。右は柴門ふみ「青い国四国」。

 

 1982年東京で行われたSF大会(TOKON8)のレポート本。吾妻ひでおとかいしかわじゅんとかとり・みきが寄稿。右はとりみき「TOKON VIIIのころ ぼくは今よりひまだったのだ」。

 最後は資料系。

 1982年3月発行にコミケット準備会から発行された「COMIKET年鑑 15〜19」。
  コミケの15回〜19回といえば、川崎市民プラザ(サークル数340)、横浜産業貿易ホール(サークル数512)、東京国際見本市会場(晴海)(サークル数600)てな感じの時代です。参加者もまだ1万人程度だった、今考えれば牧歌的な時代の資料です。

 

 最後は「ラブリ」の付録だった「おしらせっ子ちゃん」、「ESSENNCE」のセット。本誌と合体できなかった付録が余ってしまっていたので、この際セット販売です(^^ゞ。

 目録の方はこんなところで〜。

 夏コミ、コミティア、MGMと同人誌イベントが続きます。店主は毎回出てるのでちょっと疲れ気味(;´Д`)。そんな同人誌イベントでの収穫をちょっとご紹介。

 

 夏コミで頂いた、永野のりこさんの「宇宙遊園フタバハラ」(左)。これは昨年の冬コミで出された「宇宙の底の永遠の原(トワノハラ)」(右)の補筆完成版です。巻末8ページほどが追加されました。補筆されたことによって完成度が上がりましたが、少々難しくなったような気もします。難しいというのは表現が難解というのではなく、少々立ち位置が解りにくいということです。でも100%どちらかの立ち位置に偏るなんてことは誰にもありえないことだから、これでいいのかもしれない。
 いろんなことを考えさせてくれる本です。イベントなどで機会がありましたら、ぜひどうぞ。コミックZINさんなどでも取扱中のようです。

 お次はコミティアで入手。

 

 左は、こうの史代「U238」。ウラン238が原子炉内で放射性崩壊していくプロセスを擬人化して描いたもの。批判も批評もなくただ淡々と描いたもの。
 右は、瀬川藤子「cafe Time Machine」。カフェの中で行われるループもの。この人の「お嫁さんは神さまです」は、結構好きです(^^ゞ。

 以上3点は販売しておりませんのでご注意を〜。

 来週はかなり雑多にイロイロの予定です〜。ではでは〜。

 

 

 

 

2015年
8月29日(土)
天気(雨)

 

 

  夏休みももうあと少し。うん十年前だったら必死こいて夏休みの宿題やっていただろうなぁ(^^ゞ

  今週の新着目録です。先週出し忘れた雑誌(イカンなぁ)とコミックスがちょこちょこ。

 雑誌はりぼんが2冊と別マが1冊とデラマが2冊。すべて売り切れ補充なので解説はパス。

 コミックスの方は

 川崎苑子「あのねミミちゃん」1巻、2巻、4巻が入荷。

 三岸せいこ「夢みる星にふる雨は…」。

 りぼんマスコットコミックス、坂東江利子「あーらもったいない!」

 同じくりぼんマスコットコミックスで、山本優子「あの娘はダイナマイト」。

 更に同じくりぼんマスコットコミックス、武田京子「誰もわかってくれない」。カバーにちょっと欠けありでコンディションもひとつです。

 

 ティーンコミックスデラックス、坂本ミドリ「OH! 親子どんぶり」。袖の折り返し部にテープ補修がありちょっとコンディション良くないです。併載の「新コジキ伝」も面白い作品です。

 

 最後はKCなかよし2冊。左が原ちえこ「赤毛のキューピッド」。右が、たかなしすずえ「ぼくの鈴ちゃん」。

 今週はこんなところ〜。

 来週はまた同人誌の予定です。ではでは〜。

 

 

 

 

 

2015年
8月22日(土)
天気(晴)

 

 

 子供達の夏休みも終盤です。あんまり関係のないお話ですが(^^ゞ。それより店主は風邪を引いてしまいました。○゛○は夏風邪を引くとはよく云ったものです。喉が結構やられて電話にでると別人みたいな声だそうです(^^ゞ

 今週の新着目録です。

 雑誌のみで12冊。少なくてすみませんm(_ _)m。週刊マーガレット1冊、別冊マーガレット5冊、週刊少女フレンド2冊、ぴょんぴょん3冊、月刊MACO1冊です。

 先ずは週刊マーガレット。

 

 週刊マーガレット1963年26号です。創刊した年ですが、年末になって漫画の数もだいぶ増えました。「亜紀子」と「水色のひとみ」の2作品がカラー扉というのも奢っています。右下は藤みえお「白雪よいつまでも」。白雪(しらゆき)という名の馬との交流を描いたもの。作者の藤みねおはよくわからないのですが、ひょっとしたらアニメ「ドラえもん」なんかの演出やった人かもしれません。単に名前が同じというだけの憶測ですが。

 お次は週間少女フレンド

 

 週刊少女フレンド1965年23号。右は読み物で「プリンセス・エリザベスはこうして女王に なみだの王冠」という読み物。文章は久米みのる、挿絵は北島洋子です。エリザベス女王の幼少時代からの伝記です。

 

 週刊少女フレンド1965年52号。上右は、北島洋子「わたしのロミオ」読切です。下は細川知栄子のクリスマスカード。以前販売した時は切り取られていたのですが、今回はカード付きで。

 小学館「ぴょんぴょん」は1991年9月号、10月号、11月号の3冊。

 

 こちらは1991年9月号。左下は室山まゆみ「あさ&どろ魔界伝説 ほんまかいな」。「あさりちゃん」と「どろろんぱっ!」の合体マンガです。右下は佐藤まり子「さよなら妖精の夏」。

 10月号と11月号は以前解説しているので手抜き(^^ゞ

 別冊マーガレットに関してもすべて以前解説済みなんでパスです。本当手抜きですみません。

 最後の1冊はこれ。

 

 立風書房「MACO(魔子)」1986年8月創刊号です。8号で廃刊しちゃった雑誌です。当時ホラーブームだったし、メンツも悪くないのになんで売れなかったんでしょうか。

 下左、鳥図明児「仮面」。ホラー雑誌には珍しい人です。ちなみにこの作品は単行本未収録です。
 下右、小川桂「不思議少女ワラシ」。 作者も作品も全然情報ありません(^^ゞ。なんかちょっと妙に気になる絵柄です。

 今週はこんなもんで〜。来週は単行本イロイロの予定です。また予定は未定に鳴るかもしれませんが〜。

 

 

 

 

2015年
8月15日(土)
天気(晴)

 

 

 世間はコミケ真っ盛りです(違う!)。

 今週の新着目録です。

 まずはコミケ恒例「宇宙の傑作機」です。今回は2冊。

 

 No.20「モルニア」は、旧ソ連時代から使用されている衛星。売価は1,000円。

 No.21「ミューロケット Μ−4S〜Μ−3S」は、日本のミューロケット。売価は800円。

 上記2冊をご注文のお客樣は、以下の内容を明記の上、メールにてご連絡ください。
・書籍名
・冊数  (ご注文多数の場合はご希望冊数が販売できない可能性もあります)
・送付方法:
 ゆうメール:追跡不可、時間指定不可 代金引換可能(代引の場合のみ追跡可) 1冊の場合送料215円
 ゆうパック:追跡可、時間指定可能、代金引換え可能 距離に応じて送料変わります 時間指定(午前、12時~14時、14時~16時、16時~18時、18時~20時、20時~21時)
 レターパックライト(追跡可:投函 360円)
 レターパックプラス(追跡可:手渡し 510円)

・お支払い方法
 1)郵便振替(振替用紙を同封いたします)
 2)ジャパンネット銀行(発送後口座番号をご連絡いたします)
 3)代金引換(別途手数料390円必要です)レターパックの場合不可
・送付先:郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号

 また店舗に取り置きの際はメールまたは電話にてその旨ご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

 ではお次、貸本個人誌です。

 

 わたなべまさこ「おとめの湖」です。若木書房の「泉 10号」(1959年3月)〜「泉 16号」(1959年9月)まで連載されていたものを1冊にまとめたものです。
 奥付はないのですが刊行は1961年10月頃と推定されます。
 装丁はA5ソフトカバーですが、B6ハードカバー時代のものよりも珍しい逸品です。

 併載で「花ものがたり ゆり 母さまこいし」(「泉 花物語特集号1959年2月発行初出)も収録されております。

 ちなみに巻末に「どこかで星が」、「すずかけの路」、「天使のこみち」も刊行されると書かれておりますが、店主はどれも見たことないです。結構珍しいシリーズです。

 宏文堂の池川伸治「天才少女の死」です。なんの天才かといえば占いの天才のようです。ちなみに占いにはお母さんの骨を使います(^^ゞ。エジソンの格言が載っていますが、微妙になにかが違うような気がします(^^ゞ。

 100年後の戦争で交配した未来を描く、西たけろう「人魚人間 100年後の世界で」。海面上昇による人類絶滅を防ぐために作られた水棲人類とクーデターを目論む狂信的な宗教団体”黒十字会”をめぐるお話。

 

 

 金田君子(上原きみ子)が2冊。左が「泥だらけの太陽」で、右が「兄貴と私と王女様」。
 「泥だらけの太陽」は、かなりややこしい話で、両親の敵であるヤクザの会長の自宅に家政婦として潜り込んだ婦人警官の真輝。しかし潜入捜査中にその会長の息子と恋に落ちてしまう。やがて麻薬取引の証拠を掴んで悪事を暴くことができたが…実はヤクザの会長は本当の父親であった。すごい展開だなぁ(^^ゞ。

 「兄貴と私と王女様」もなかなかややこしいお話。新聞記者の兄と歌手志望の妹の二人暮らしの兄妹のもとに、ある日いきなりミリダー王国のセシリダ王女が居候することになった。実は兄と血の繋がっていないことを知っている妹は、王女と兄の中を勘ぐって…

 

 

 丘けい子も2冊。左が、進行性筋萎縮症の少女のお話「命あるかぎり」。右が、両親に見捨てられ不良となった少女が更生するまでのお話「悲しみの果てに…」。

 

 なぜか当店ではわりかし人気のある浅丘ルリ。両親をなくした3人姉弟のお話「岬の思い出」。絵もわりかしうまいです。

 

 

 木内千鶴子は3冊。すべてひまわりブックで125「母恋人形」、179「花の宴」、191「星に手のとどくとき」。「星に手のとどくとき」はバレエ要素が入っております。母の瞳に映るわが子の表現がちょっと斬新(^^ゞ。

 

 鳥海やすとは2冊。どちらも明朗シリーズで「ママ大好き!」と「こんち日本晴」。

 

 左は、ライモンダ王国のリディア王女が訪日中に、本国の秘密警察に追われる逃避劇大岡まち子「王女さまはゆくえ不明」。右は、なかよし3人組の学園モノ、関口みずき「さよなら学園」。

 今週はこんなところで〜(^^ゞ

 続いてお知らせ。

 弥生美術館で開催予定の「陸奥A子×少女ふろく展」。チラシ(フライヤー)が届きました。割引券付きなのでご来店のお客様は是非どうぞ〜。

 もひとつお知らせ。

 神保町の@ワンダーさんで橋本一郎「鉄腕アトムの歌が聞こえる ~手塚治虫とその時代~ 」の出版記念講演が開催されます。

 期日は2015年9月4日19時。詳細はこちら

 久しぶりにコラムを3本追加しました。3本とも電子書籍に関する話です。暇つぶしにどうぞ〜。

 来週はようやく雑誌とか普通の単行本とか出せそうです。ではお楽しみに〜。

 

 

 

 

 

2015年
8月8日(土)
天気(猛暑)

 

 

 この一週間は猛烈な暑さでした。もう死にそー(;´Д`)

 今週の新着目録です。貸本短編誌が19冊です。内訳は、金園社「すみれ」が2冊、東邦漫画出版「愛」と「しらかば」が1冊ずつ、ホープ書房「慕情」が1冊、若木書房「泉」4冊、「ゆめ」2冊、「こだま」2冊、「こけし」1冊、「風船」1冊、「風車」4冊。全部で19冊。

 まずは「すみれ」。

 

 左が「すみれ No.43」で表紙が花村えい子。右が「すみれ 別冊No.3」で表紙が谷悠紀子。何か同じ人のように見える(^^ゞ。

 お次は東邦漫画出版。

 

 「愛 No.2」です。表紙は高橋真琴。巻頭も高橋真琴で「のろわれたコッペリア」。光文社「少女」1957年12月号からの再録ですね。現時点分かっている限り最初期に描かれたマンガにおけるトウシューズに画鋲の描写で有名です。

 こちらがその伝統芸?のトウ・シューズに画鋲のシーンです。

 これにはオオトモヨシヤス「くちずけ」という作品も掲載。オオトモヨシヤスには珍しいちょっと劇画タッチの絵柄です。

 

 こちらは「しらかば No.8」。表紙だけは高橋真琴。右は竜水信太郎「めんない草」。目の不自由な少女と落武者のお話。

 

 ホープ書房「慕情 No.1」。表紙は糸賀君子。挿絵系の人です。扉絵は小酒井京也。知ってる人は知っている、さいとうたかをの別名義です。

 こちらは、まちだのぶこ「乳兄弟」。わたなべまさこによく似てます(^^ゞ。

 お次は若木書房・

 

 

 「泉 NO.32」。右上が、わたなべまさこ「幻のばら」。左下が、むれあきこ「かげに咲く花」、右下が、武田京子「冷たい雨」。かなり良いメンツが揃っておりますが、こばやしけんいちのページに2枚落丁ありなので、安めの値段設定で。

 

 

 「泉 No.36」です。下左はわたなべまさこ「黒い花 第2回」。下右は、武田京子「芝生あおく」。

 

 「泉 No.42」です。下左は、武田京子「ママ」。下右は、松尾美保子「夜明け」。

 

 「泉 No.52」です。下左、武田京子「3つのわら帽子」。下右、松尾美保子「太郎ちゃーん」。しまった上の42と画像のセレクトがカブっちゃった(^^ゞ。

 

 「泉 No.61」。下左、巴里夫「あやめ島」。下右、関口みずき「風のいたずら」。

 

 お次は「ゆめ No.35」。右は谷悠紀子「みめぐみの花」

 さてお次は今週のネタ本。

 

 「ゆめ No.69」です。右は、赤松セツ子「おねえさんのフィアンセ」。

 これだけではなんてことのない普通の短編誌ですが、この号には第1回新人コンクールというものが発表されております。

 画像小さくてちょっと読みにくいのですが、第1席に大矢千枝子「涙の白鳥」が選ばれております。さらに第2席には同じ大矢千枝子で「脱線臨時ママ」、さらに第2席には木原敏江「まあちゃん」、そした第3席にも同じ木原敏江で「風さわぐころ」とあります。

 こちらが「涙の白鳥」の画像。大矢千枝子というのは言わずと知れたおおやちきのことです。この作品はバレエ漫画だったようです。これだけならまあ、こんな時代があったんだねということで済むのですが、問題なのはこれが掲載されている「ゆめ No.69」といのが、1965年9月ころに発行されていることである。実はその1年前の1964年に「こだま 別冊」等で、「しかえし合戦」、「けんかよそう」なんかでデビューは果たしているのです。なんで1年も経ってから新人コンクールに出てくるのかさっぱりわかりません(^^ゞ。
 実は1年前のことは、無かったことになっている? それとも若木書房が忘れた? どうしてなんでしょう(^^ゞ

 こちらも同じコンクールの画像。上の段の3コマは同じ大矢千枝子で「脱線臨時ママ」。中段左側が木原敏江「まあちゃん」。絵が乱暴すぎるとの評がついてます(^^ゞ。年代から算出して17才ころの投稿作品のようです。

 

 「風船 No.5」。右は、角田まきこ「チビママ」。ところで角田まきこは、”つのだまきこ#と読むと思っていたのですが、”かくたまきこ”が正解でした。名前って難しいですね。

 

 「風車 No.5」。右は竹本みつる「うちのパパ」。

 

  

 

  残りは「こけし No.65」と「風車 No.44」と「風車 No.47」と「風車 No.51」。解説するのに疲れたので、表紙だけ乗っけておきます(超手抜き)。

 今週はこんなところで〜。

 皆様はお盆休みでしょうが、当店はお盆期間も絶賛営業中です。ぜひこの機会にご来店を〜!

 来週は貸本の個人誌です。乞うご期待。

 

 

 

 

2015年
8月1日(土)
天気(暑)

 

 

 ついに8月に突入。暑さはどうなることやら〜。

 暑さにめげそうになりながらも今週の新着目録です。今週はミニコミ誌1冊、同人誌18冊。ああ、前回よりも1冊少ない〜(泣)。

 先ずはちゃっちゃとミニコミ誌。

 

 1978年ころに丸高衣料という子供服の会社が発行したお母さん向けのミニコミ誌です。編集者の趣味なのか、花郁悠紀子のイラストとか真崎守のイラストコラムとかが掲載されております。

 ではでは、本題の同人誌を

 ラブリ発行の「森川久美歌唱集 第1集」です。B6青焼きコピー誌で16ページ。菫叢書(バイオレットブックス)と銘打たれて発行されたものの一つ。

 こちらも同じ菫叢書から。

 坂田靖子「萱草 −わすれぐさ−」。立原道造・西条八十・室生犀星・安藤一郎他の詩にイラストを添えた詩画集です。B6青焼きコピーで22ページ。

 

 

 こちらもラブリ発行「ピグマリオン増刊」。「ピグマリオン」の最終号となります。右上が橋本多佳子「殺人狂の詩」。左下が高橋玲井子「カメルーンの市場」。右下が付録の坂田靖子「金沢UFOばなし」。
 橋本多佳子の作品以外は肉筆同人誌時代のものを再録したものだそうです。

 

 らっぽり発行「らっぽり CM特集号」です。B5オフセット52ページ、全てがCMパロディ。右は「丸ペンの美子ちゃん」。元ネタは説明不要ですよね(笑)

 ところで「らっぽり」というサークルの由来ですが、ラブリの付録のエッセンス5・6号にこんな記述がありました。

 そうですか、「らっぽんぽん」と「ラブリ」が合体して「らっぽり」だったんですね。一つ勉強になりました。

 

 お次は「ヤッターペンギン」まずは6号。早乙女真里(堀内真理子)の表紙がビューティフル。下左が竹本泉「Mr & Hoheit」。目次にもあとがきにも記載されていないので急遽突っ込んだようですね。ある程度のページ数がある同人作品はこれが最後のようです。

 下右は木村千歌「女の子の目」。デビュー時の絵柄からはちょっと推測しにくいポエジーな絵柄です。

 

 こちらは「ヤッターペンギン 8号」。表紙はわかりにくいけどやっぱり堀内真理子。右は青木俊直の名作「なすのちゃわんやき」。店主的には今の絵柄よりこっちの絵柄が大すき(秘密(^^ゞ)。

  

 お次はサークル「いとぐるま」のモノ。めるへんめーかーを中心に、いとうかこ・二木悠里・さえぐさじゅん・杉浦晶子等のメルヘン好きが集結したサークルが「いとぐるま」。ちなみに「いとぐるま」の由来は納豆の糸だそうです(^^ゞ。メンバー全員が別ペンネームを使用するというちょっとわかりにくいサークルでもあります。

 表紙は化け猫ホーキ(めるへんめーかー)。下左は、どてかぼプキン(いとうかこ)「マジカル・イブ」。下右はアサダ・ヒルダ・ヨルダ(さえぐさじゅん)「空のっぽのおはなし」。

 

 こちらは「いとぐるま 2号」。表紙はアサダ・ヒルダ・ヨルダ(さえぐさじゅん)。下左は、なべブタ印(杉浦晶子)「ルイス 愛の処方箋」・下右は、化け猫ホーキ(めるへんめーかー)「ウィリラウォードの森へおいで」。

 

 こちらもいとぐるま発行で「LENE」。タイトルは「JUNE」ももじりです。少年愛に対抗して少女愛がテーマ。右は、目白エンペラー(二木悠里)「愛の住人」。

 

 朔原萌・白鳥じゅん・広瀬サラ・さえぐさじゅん等の初期のファンタジー系作家が集結した「絵魔」。こちらは3号目。右はさえぐさじゅん「スーザン・メイのおとむらい」。

 

 こちらは、「絵魔 スペシャル」。一旦グループ解散した後に再集結して出したのがこの号。右は、エロ尼合作「あの人は今 エロ尼の行方は…」。どうも内部では自分たちをエロ尼と呼んでいたようですね(笑)。

 

 

 めるへんめーかーのほぼ個人誌「THE ATTIC」4冊。「ATTIC」というのは屋根裏部屋の意味です。めるへんめーかーの趣味満載の本です。左上からエキストラナンバー、7号、8号、9号。

 

 黄楊杏子と二木悠里の二人合同誌「流薔苑」。右は二木悠里「粧」。

 今週はこんなところで〜。

 同人誌が一段落したので、来週からは貸本マンガ出します〜。夏なので?レア本出します〜(^^)/~~~

 当店の8月の休みですが、カレンダー通りです。今年はお盆休みはありません。なんせコミケとコミティアとMGM2.0と目白押し。それが終わるまでちょっと休めませぬ(笑)

 この機会にぜひご来店を〜。

 最後に忘れ物(^^ゞ

 漫画の手帖のチラシ「B録 19」が出ました。店主の出張版の雑文掲載中です。必要な方はお店で声かけてください。

 ではでは〜。

 

 

2015年
7月25日(土)
天気(晴)

 

 

 まだ8月にもなっていないのにこの暑さは何だー!(泣)

 暑さに負けずに今週の新着目録です。今週も同人誌。やっぱり20冊しか処理できません〜。

 

 

  

 まずは、スクランブル残党「木馬館」。表紙が美しい〜。一番上は青焼きコピー誌でスペシャルナンバー。表紙は松苗あけみ。右は矢部五子「怪鳥」。
 中段は2号目、表紙は松苗あけみ。右は亜月聖「ドール・マリー」。
 下段は5号目、表紙は板橋せっこ。右は葵千景「かすみ草ゆれて…」。

 スクランブルは、1975年7月に会長松苗あけみ、副会長野崎恵美子の体制で発足。しかし1年後の6月には解散。以降はスクランブル残党として活動。一応96年ころまでは活動していた模様。

 それにしても「木馬館」のメンツはみんな絵がうまいです。

 

 

 

 漫研MAY QUEEN発行の「PHYSICAL GRAFFITI」。上段3号目、右側は、イ・S士門(高口里純)「ママの台本」。中段4号目、右側は、Solange「Character Cocktail」下段5号目、右側は、つがいおさ「象」。

 

 

 SM倶楽部発行「M」。SM。倶楽部はストーリーマンガ物を「S」で発行し、「M]はどちらかと言うと文書中心です。左上から8号、9号、10号、11号(最終)。表紙は順番にイ・S士門(高口里純)、山添暁、nina ricci、入江洋。

 

 森脇真末味が参加していた「ODIN」。今回は5号と6号が入荷。右は5号に掲載の森脇真末味「空白時計」。

 

 漫研ダニブルックの「だにぶるっく」は2号と4号と5号が入荷。

 

 人形館の「花影双紙」。1冊まるごと横溝正史2次創作。右は、そうびりんこ「飾り窓の中の恋人」。

 おあとは個人誌。

 

 朔原萌「夢織人」。朔原萌はずいぶんと初期のコミケのポスターなんか描いたヒトです。最近は殆ど名前聞きません。右は収録作「暗闇の中」。

 

 いとうかこ(伊藤かこ)の個人誌で「夢見箱2」。裏表紙の左上にちょこっとサインとイラスト付き。

 最後は聖悠紀「超人ロック」1号。後から出た普及版の方です。

 今週はこんなところで〜。

 ではおしらせの方を。

 集英社から「りぼんの付録全部カタログ」が発売されました。B6判型で210ページ位。情報量は結構多いのですが、判型が小さいのとカラーが少ないのがちょっと残念な構成です。

 これの刊行にあわせて東京駅そばの八重洲ブックセンターにおいて「ふろくコレクション展」が8月7日、8日と開催されます。ご都合よい方は是非どうぞ〜。

 更に付録がらみでもう一つ。弥生美術館において「陸奥A子×少女ふろく展」が開催されます。

 

 会期は2015年10月1日(木)〜12月25日(金)です。こちらも楽しみです〜。

 

 来週の目録はまたもや同人誌。超レア出ます。乞うご期待(^^)

 

 

2015年
7月18日(土)
天気(曇)

 

 

 今年は台風の当たり年ですかね。台風が来るごとに少しずつ暑さもアップしますねぇ。

 今週の新着目録です。同人誌が20冊。大した冊数でもないのに結構手間がかかりました(^^ゞ。

 まずは「ラブリ」。

 

 ついに出ました創刊号。でも残念ながら付録は欠(^^ゞ。

 

 こちらは「らぶり・15合併号」。今回なぜか2冊入荷しまして、付録付きと付録穴があります。右上は波津彬子「不如帰」。同名の商業作品ありますが、別な作品だと思われます。下は付録のチラシ、坂田靖子「金沢変ナ話」。8ページのミニ漫画です。

 お次は今回のメイン、ローズクロスです。元々は1975年ころに結成されたサークルで、最初は薔薇十字団(ROSE CROSS)とか略してRCとかのサークル名で活動していました。解散と再結成を繰り返し、そのたびにROSE CROSS II(RC2)、RC3、RC4と番号が上がっていきました。一応RC4までは確認していますが、それ以降はちょっと知らない(^^ゞ

 高光望、竹田やおい、水星茗辺りがメインスタッフで、それ以外に小野弥夢、みかみなち等々も参加していた、ナカナカに豪華なサークルでした。

 

 

 こちらはROSE CROSS解散の際に出した「ROSE CROSS」。右上は小野弥夢「LIVE」。左下は水星茗「ビアンカの冬」、右下は、みかみなち「あこがれのバッファロー・スプリングフィールド」。

 

 

 こちらはROSE CROSS III「ROSE CROSS 2」。サークル名は2ポイントアップ。ややこしいなぁ(^^ゞ。
 左下は、はしもと理「リバイバル 綿の国星」。まあぶっちゃけ複合二次創作です。
  大島弓子「綿の国星」をベースに猫十字社「黒のもんもん組」、倉多江美「ジョジョとカーキ姫」、山岸凉子「妖精王」、青池保子「イブの息子たち」他のキャラが満載。

 右下も水星茗、みかみなち、竹田やよい合作の複合二次創作「男組 繁盛記 純愛編」。
  池上遼一「男組」をベースに、池田理代子「ベルサイユのばら」、山本鈴美香「エースを狙え」、川崎のぼる「巨人の星」、いしいひさいち「最低人」とこちらも満載。

 二次創作ついでにこちらも紹介。

 

 RC4になってからの合同誌「COLLECTION 1」。右は、はしもと理「空の色ににている」。
 内田善美「空の色ににている」をベースに、猫十字社「黒のもんもん組」、大島弓子「バナナブレッドのプディング」、坂田靖子「D班レポート」、山岸凉子「日出ずる処の天子」、青池保子「Z -ツェット-」 、魔夜峰央「パタリロ」、森脇真末味「緑茶夢」、森川久美「?」と、こちらもキャラ満載。はしもと理もパロディ好きですねぇ。

 

 こちらは、RC4「COLLECTION 3」。右は黄楊杏子「月光夜」。

 

 RC2時代の「SECOND Vol.4」。ファッション特集号。右は森川久美のイラスト。

 

 

 RC−BOOKSシリーズの1号目、高光望「ヤヌス」。これだけ小説の個人誌です。右は挿絵の森川久美。

 

 

 RC−BOOKSシリーズの3号目、生島治郎「黄土の奔流」の二次創作本で「月明星希(つきあきらかにほしまれなり)」。右は朔原萌・竹田やよい・高光望合作の「上海夜曲」。

 

 RC−BOOKSシリーズの4号目、「続・月明星希」。続の方は、あまり漫画とかなく文書中心です。

 

 RC−BOOKSシリーズの7号目、「仮面舞踏会」。仮面舞踏会をテーマにしたイラスト集。右は、高口里純のイラスト。

 

 

 ローズクロスの最後は「薔薇十字通信」。普通に会誌って感じのやつです。左が3号、右が5・6合併号。

 お次はローラリアス。老舗のファンタジー系同人グループですね。

 有名なところでは、小谷真理、ひかわ玲子、末弥純、松本霊古などがおりました。

 

1982年2月発行の「ローラリアス Vol.6」。右は大剣澪(ひかわ玲子)「夢の邂逅」です。プロになってから、「箱の中の、小さな終末」という作品に改稿したそうです。右の扉絵は、松井理和子の絵です。

 

 

 こちらはローラリアスの絵かきたちが集まって作った剣魔界というサークルの「剣と魔法」です。
 右上が末弥純「TATOO」、左下が松元霊古「儀式」、右下がCaer mair(ひかわ玲子)「セオンの死」。珍しい漫画作品です。ひかわ玲子の絵は初めて見ましたが、うーんあまり上手ではないですが、雰囲気はあります。

 

 最後は、以前出し忘れた(^^ゞ、吾妻ひでお「ミャアちゃん官能写真集」と、再入荷した「クラリス・マガジン」2冊セット。

 来週も同人誌が続きます〜。

 

 

2015年
7月11日(土)
天気(晴)

 

 

 夏は晴れるとやっぱり暑いですね(当たり前(^^ゞ)。

 それでは今週の新着目録です。今週は貸本マンガです。短編誌が6冊、個人誌が6冊とちょっと少なくてすみません。

 まずは短編誌の方から。

 金龍出版「乙女の祈り」です。A5ハードカバー96ページ。奥付表記がありませんが、国会図書館のデータによれば、1958年12月から1959年1月頃の刊行のようです。副題に「哀愁少女バレー漫画物語」とあるようにバレエ漫画の専門誌でした。ちょうど中村書店の「バレエ」が刊行されていた時期です。続刊を出すつもりがなかったのか、通巻表記がなく、これ1冊で終わってしまったようです。

 

 主筆は谷悠紀子で表紙、扉絵、目次イラスト、更には短編2本も描いています。左が「白鳥の死」。わずか6ページのカラー作品ですが、亡き母の形見のトウシューズを履いて、公演を成功させたあと死んでしまうというジェットコースターストーリーです(^^ゞ。

 右は「幸せのほほえみ」。古典的バレエ少女漫画の伝統芸?”トウシューズに針を仕込む”の技が見受けられます。

 大昔からイジメの問題はあるのでありました。

 もう一つの目玉は、楳図かずお「べにバラ」。山のバレリーナと町のバレリーナのお話です。田舎ものは都会にでると病気になりやすいという教訓話です(そ、そうかなぁ?(^^ゞ)。

 如何にも楳図らしいギャグシーンもあります(上段)。
 ちなみに下段右コマが山のバレリーナで主人公のアヤ子さん。下段左が町のバレリーナのえり子さん。えり子さんカワイイ(笑)

 

 他に2篇。左が田中美智子「母に捧げん」。右は真田昭男「白鳥はなかず」。

 貸本上がりですが、コンディションは結構良いです。珍しい逸品です。

 

 新朱雀社「赤い靴 第2集」です。新朱雀社という出版社は初めて知りました。この「赤い靴」という少女短編誌の他に「仮面」という短編誌も出していたようです。それ以外はほとんどわかりません。

 表紙の装丁は、おかだあきら。右上は、尾木てるみ「幽霊少女」。この作品は楳図かずお「お百度少女」のパクリだそうです。「お百度少女」は一度読んだことがあるはずなんですが、記憶の彼方に埋没しております。

 下は、わたなべくにお「ぐみの実は赤い」です。う〜ん、わたなべくにおはやっぱり上手いです。

 

 

 太平洋文庫「ルーキー」の1〜3集です。横山まさみちの編集です。全部で5集まで出たそうです。

 横山まさみち、吉元正(バロン吉元)が主筆ですが、それ以外がちょっとおすすめ。

 

 先ずは鬼童譲二。左が第1集の「殺意は死せず」。右が第3集「知られざる人々」。鬼童譲二は、後に谷間夢路、出井州忍(でいずにん)などのペンネームでホラー漫画や少年漫画やアダルトマンガなんかを描いたりしました。

 もう一つがこちら。第2集に掲載の荒木伸吾「鏡の中の次郎」。サスペンスホラー的な作品です。

 

 短編誌最後はトップ社「龍虎」第3集です。渡辺美千太郎、植木金矢、小宮小次郎など、絵物語系の人が多い短編誌です。右は植木金矢「折鶴秘帖 維新の龍虎」。鞍馬天狗のような鞍馬剣士が登場。
 残念なことに渡辺美千太郎に1枚落丁ありです。

 お次は個人誌。

 

 シマムラ出版B6ハードカバー、シマムラ漫画164、梅島玲子「水色の風船」。背と扉には梅島玲子。奥付には梅田玲子と表記がありますが、絵を見てわかるように赤松セツ子です。これが一応デビュー作と伝えられている作品です。仔細に見ると牧かずまの手もだいぶ入っているようです。

 

 

 上の2冊はつばめ出版のA5ハードカバーのシリーズです。上が大石広計「意外な犯人」。下が大石まどか「真昼の暗黒」です。5月30日の日記で、大石広計と大石まどかが同一人物と書きましたが、すいません誤報です。絵を見れば一目瞭然(^^ゞ

 小島剛夕「ふり袖日傘」。非貸本なんですが、コンディション良くないです。内部は良いのですがカバーがいまいち。なのでお安め設定で。

 

 佐藤まさあき劇画叢書が2冊。左が「けものの宿」。影男のシリーズです。右は「腐ったダイヤモンド」。日本秘密捜査官R−M1シリーズです。

 今週はこんなところ〜。

 来週から8月辺りまで、同人誌を出し続けます〜。結構良い物出る予定(^^)。乞うご期待。

 

 

 

2015年
7月4日(土)
天気(雨)

 

 

 先ずは臨時休業のおしらせです。来週の6日月曜日は臨時休業させていただきます。メールの返信が遅くなったりとかでご不便おかけするかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。7日火曜日より通常営業いたします。

 では今週の新着目録です。今週は雑誌のみです。週刊少女フレンドと別冊少女フレンドの増刊係と小学館の学年誌です。

 

 今回はだいたい1972年から78年位です。

 刊行ペースがよくわからないフレンド系の増刊ですが、この時期は週刊系も別冊系もどちらも月1回増刊号を出していたようです。大量に発行していましたが、今見るとやはりマーガレット系には押されていた時期ですね。

 さて今回は小学館の学年誌。

 

 左が「小学一年生1969年10月号」。右が「小学四年生1972年10月号」。わずか数年ですが表紙の雰囲気がずいぶんと変わりました。左の絵の方の表紙は玉井力三という方が描いておりました。玉井力三という方は童話の挿絵なんかやっていた方です。

 この時代の流行りといえばウルトラマンに始まる怪獣モノです。

 こちらが「小学二年生1970年4月号」、上原光「ウルトラセブン」です。グラビア的な絵ですが、実はマンガです。

 「小学三年生1971年4月号」。グラビアで「特集 帰ってきたウルトラマン」。

 

 60年台は絵物語も豊富でした。左は「小学一年生1969年10月号」、松本零士「もりのきょうだい」。右は「小学三年生1967年9月号」、北島洋子「はごろも物語」。

 今回の目玉は、谷ゆきこ「さよなら星」。

 

 谷ゆきこ「さよなら星」は、小学一年生から小学四年生の1970年1月号〜1972年11月号まで連載されました(連載開始は小学1年生と二年生同時掲載。徐々に繰り上がって最終回は小学三年生と四年生に同時掲載)。約3年間の連載です。
  上の画像は左が小学二年生1970年4月号(第4回目)。右は小学二年生1970年8月号(第9回)です。
 何がすごいって、この漫画の展開の凄まじさです。開始してしばらくすると主人公はなぜかバレエからバレーボールに転向します。右の画像にバレリーナのシーンとバレーボールのシーンの両方が描かれております。この時期がバレーボールの時期です。この先どうなっちゃうかといえば、バレーボールで足を怪我した後に、何事もなかったようにバレエに話が戻ってしまいます。その後の展開も派手でもともと父親は行方不明、母親は病気の弟と一緒に海外へ向かいます。日本に残された主人公と妹は親類からイジメを受けながら母親の帰りを待つ日々。バレエでもバレーボールでも仲間からは陰湿ないじめを受けます。やがて弟は死亡し、母親も死んでしまい、最終回1回前には妹が事故死し、最終回では主人公も死んでしまいます(;´Д`)。
 ところでなんでいきなりバレーボールだったかといえば、当時世間では「アタックNo.1」、「サインはV」等バレーボールマンガが流行っていたのです。きっと編集になんかいわれたんでしょうね(^^ゞ
 店主は若干世代が違うので、谷ゆき子作品は「白鳥の星」しか当時は読んでいませんでした。「白鳥の星」もかなり展開めまぐるしいのですが、この「さよなら星」それを更に上回る史上最強に展開めまぐるしいバレエ漫画であります。
 店主もまだ全編読めていないのですが、いずれは全部読んでみたいものです(^^ゞ。

 今週はこんなところです〜。

 来週は谷ゆき子つながりで、かなり珍しい貸本マンガを出す予定です。 ご期待ください。

 

 



東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮