神保町裏通り日記  
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11月28日(土)
天気(晴)

 

 年の瀬が迫っております。やはりこんな時期になるとバタバタと忙しくなります。本業が忙しいわけではないので実入りは全然なんですがね〜(^^;

 今週の新着目録です。丘けい子小特集みたいな感じです。ヒロ書房時代の単行本を中心に13冊あります。

 まずは丘けい子のプロフィール。デビューは1965年、第一プロダクション発行『学園』創刊号。デビュー作のタイトルはちょっと調べきれませんでした(^^;。雑誌でのデビューは集英社週刊マーガレット1966年夏休み増刊号「リエの花びら」。有名な代表作というのがちょっとないですが、あえて上げれば1969年週刊マーガレット掲載「挑戦」辺りかも知れません。「挑戦」は朝日ソノラマから単行本が出ましたが、その続編が公式サイトで読めます。現在は第4部まで書き下ろされております(凄い!)。てなあたりは余談です(^^;

 まずはヒロ書房時代の単行本から。

 

 

 

 「ある別れ」、「青い風船」、「律子のばか…」、「さよならの夜」、「やってきた三人」、「ばら色のドレス」、「青春ラプソディ」、以上7冊がヒロ書房・第一文庫発行の第一ジュニアコミックス版です。

 

 「ある愛の破局」、「恋人たち」、こちら2冊は第一コミックスで先ほどの物よりちょっと大人向けのシリーズです。絵柄もそれに向けてちょっと変更されてます。

 以上挙げた7冊+2冊は基本的に書き下ろし単行本です。

 

 「わたしはだれ!?」、「ママは犯人じゃない」、「これが青春」、この3冊はヒロ書房・スターコミックスシリーズです。この時代になると雑誌の仕事が忙しいのか書き下ろしが減って、週刊マーガレット掲載作品の単行本が増えます。「わたしはだれ!?」と「ママは犯人じゃない」は週刊マーガレット掲載作品です。「これが青春」は書き下ろし単行本です。非貸にしては珍しい帯付です。

 最後はマーガレットコミックス、「カリブの女海賊」。結構な量を週刊マーガレットで執筆していた割には、マーガレットコミックスがこれを含めて2冊しかなかったりします。

 今回の丘けい子13冊。程度は並から並上とどれも程度は比較的良いです。

 

 他にもビニカバ版のマーガレットコミックス程度並上物がいくつか。忠津陽子「バイバイB・Fどの!」、志賀公江「はつこい宣言」等々。

 最後は東考社から。

 

 スレやすいコーティング無しカバーですが状態は良好です。

 来週も引き続きレアコミックス出ます。ご期待下さい。

 

 

11月21日(土)
天気(晴)

 

 

 急に寒くなりました。暖房が恋しくなる季節です。

 今週の新着目録です。雑誌は勁文社「パーキーコミック」4冊。単行本はキャンディキャンディとか愛蔵版系が少々です。

 

 上が創刊号表紙。左下が川原由美子「HAPPY BIRTHDAY TO US」10ページオールカラーで単行本未収録。右下が上原きみこ「美神 アポロン」。こちらも単行本未収録。

 勁文社「パーキーコミック」は1987年1月号が創刊号です。当初から月刊ペースで刊行されております。創刊号には川原由美子の10ページオールカラーコミックスや上原きみこのミステリー読切り作品、秋元康原作コミックス、他にしらいしあい、猫十字社、はらたいら等、結構気合いの入った執筆陣で固めております。執筆陣からも分かるようにターゲットとなる読者層は、20代以上だと思われます。その割にはレディスコミックを目指していたわけではなく、ニューウェーブ女性向けという感じの誌面作りです。7号までは確認できたのですが、それ以降何号まで続いたのかはハッキリしません。やっぱり時代的にはウケが悪かったみたいです。

 

 

 単行本は「キャンディキャンディ」のバラ。いつもは貯めてセットで出すのですが、たまにはバラ売りも。今回は新書の初期タイトル黒、初期タイトル赤、新書後期カバー、中央公論文庫版、中央公論愛蔵版と全てバラです。

 巴里夫「陽気な転校生」。上下揃いの全2巻です。状態はマア並です。

 その他愛蔵版で「ファラオの墓」全2巻と「つる姫じゃ〜っ!」全3巻も入荷。他は西谷祥子とか忠津陽子とか本村三四子がほんの少々。

 このところ新書が良く入荷します。しかも古いところのかなり状態の良い物が入荷しました。来週からドンドンとアップしますので、ご期待下さい。

 

 

 

 

11月14日(土)
天気(雨)

 

 ここのところ雨が多いです。古本屋にとってはちょっとイヤな時期です。

 今週の新着目録です。久しぶりにちょっとまとまったコミックスが入荷しました。その他付録マンガとグッズ系付録と雑誌が少しです。

 まずは新書版コミックスから。

 

 サンコミックスの水野英子作品3点です。状態もまあまあ。左上初期短編集「星のファンタジー」。右上「銀の花びら」全4巻。下が「ハニーハニーのすてきな冒険」全2巻。すべて初版でカラー口絵付です。

 

 市川みさこ「しあわせさん」は、久しぶりの全6巻入荷。他にもバラが少しと「オヨネコぶーにゃん」のバラがちょっとあります。

 

 こちらは望月あきら「サインはV!」2種類。左はひばり書房ヒットコミックス版全10巻(外伝含む)。右はゴラクコミックス版全8巻です。著者の代表作でこの他にもいろいろな版が出ております。私の知っているだけでも他にKCフレンド版が2種類と中央公論愛蔵版があるので最低5種類は存在します。

 

 こちらは高階良子「ヘア・プリンセス」です。左は若木書房ティーンコミックス版で右はなかよし1970年6月号付録の完結編です。雑誌版がそのまま単行本に収録されたわけではなくて、前後編で200ページ以上あった作品を単行本時に158ページに集約させております。単純にストーリーカットではなく全ページ書き直しております。

 高階良子はもう一点。旧KCフレンド574番「地獄でメスがひかる」。コンディションもまあまあです。

 

 こちらは付録マンガですが、なかよしコミックです。左は1970年10月号付録、萩尾望都「ケーキケーキケーキ 後編」。右は1970年3月号付録、松井由美子「まぼろしの教室」です。

 

 単行本最後はこちら。上原きみこ名作集7「オーレ!ロマンス スペインの花嫁 スペインの恋人たち」。スレやすい本ですが状態はよいです。

 

 グッズ系付録の方はあまり整理が進んでいないので今回すこしだけ。ときめきトゥナイト関連がちょっとだけ出てきました。右の画像はちょっと珍しい別冊マーガレットの付録です。くらもちふさこ・ところはつえ・河あきら・いまいかおる・市川ジュン・北風智と6名の作家によるシール本です。刊期が記載されていないためハッキリと分からないのですが、おそらく1977年前後の付録と思われます。

 

 ぶーけは1996年1月号から4冊。従来A5サイズだった判型をB5サイズにして新創刊としたときの物です。内容的には引き継いでいる物が多いので、あまり新創刊という感じではありませんが…。右はぶーけせれくしょんNo5、1987年の発行です。かなりの不定期刊だった物で7号まで出ましたが、5号目辺りになると年に1回ぐらいのペースでした。

 来週は引き続き新書版コミックスでます。キャンディキャンディも出ます。

 

 

11月7日(土)
天気(曇)

 

 朝晩が冷え込む時期になりました。日中は天気が良ければまだ暑いので何を着ていけばよいのか悩む時期ではあります。毎度ネタがなければ天気の話になる芸のない前振りです(^^;

 今週の新着目録です。前振りと同じであまり芸がありません(^^;。週刊マーガレット1985年から86年が28冊と小学館メルヘンリーフが1冊です。

 週刊マーガレットは1985年36号〜1986年15号。この時期のトピックといえば、川崎苑子「すずめ星座」。

 

 連載は1985年11月1日46号〜1986年4月4日16号までの全21回(途中2回合併号があるため)。毎回5ページの掲載でした。

 主人公は上の画像の左のアイちゃん。対抗するガキ大将カイくん(画像右)。画像中央のセイちゃん(男の子)をめぐって繰り広げられる奇妙な三角関係?のお話です。川崎苑子のマーガレットでの最後の作品となります。その後7年ほど活動のブランクがあるため、結局単行本化はなりませんでした。

 他に印象的な作品は

 

 あつたゆりこ「悪霊夢<ナイトメア>」。1985年42号〜1986年8号に掲載。たたき込むような「エクソシスト」的怪奇描写とビデオ経由で悪霊に憑依されるという「リング」を先取りしたような内容は結構インパクト強かったです。

 雑誌以外はこれ1冊。小学館メルヘンリーフ2、萩尾望都「とってもしあわせモトちゃん」。ハードカバー文庫サイズでオールカラー38ページのイラストコミックスです。

 来週は普通にコミックスと整理が付けば付録関係行きたいと思います。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮